ベルリン・フィルハーモニー 指揮サイモン・ラトル ベートベンティクルス サントリーホール 2016.5.15 Berliner Philharmoniker Conducted by Sir Simon Rattle
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱付き」
ソプラノ:イヴォナ・ソボトカ、メゾ・ソプラノ:エヴァ・フォーゲル、
テノール:クリスティアン・エルスナー、バス:ドミートリ・イワシェンコ、
合唱:新国立劇場合唱団 <合唱指揮:三澤洋史>
交響曲第9番のチケットを手にれるのは大変苦労した。当然日曜日に、超人気の第9を持ってきたのだから殺到するのはわかっていた。抽選を何度も繰り返して、優先したのは当然この第9である。でも最後の最後のでやっと取れた。これが最初に当たっていれば、もっと楽だったのに。それにしても今回はこれでティクルスを完成できた。
残念ながら14年前のサイモン・ラトルのウィーン・フィルとのツィクルスは聞いていない。今回のティクルスは、ベルリン、パリ、ウィーン、ニューヨークそして東京である。東京は最終の演奏地である。パンフレットにも書かれてあったが、当然最後の地であるから演奏準備は万端であった。
今日のコンマスは、ダニエル・シュタブラーヴァ である。隣に樫本大進が座る。
まさにスペクタクル、豪華絢爛、フルパワーの第9だった。最後は涙が出てしまった。新国立劇場合唱団の声力は本当に素晴らしかった。あっという間の1時間20分だった。休憩なし、第3楽章の前にラトルは汗を吹いて水を飲んで一息ついてた。
確かに同じ会場でも聞いている場所で印象や感動は変わると思う。でも何か僕には足りないものがある。
最後に、拍手、拍手。楽団員が去っても拍手である。サイモン・ラトルがでてきてサントリーホールを褒めて、そし観客の集中力を褒め称えて終わりになった
なんだろう、遊びというか、洒落というか、その曲を解釈する上で何か楽しめるるものがない。いつも直球で投げているような一本調子のような感じがしてしまうのだが。
ベルリン・フィルハーモニー 指揮サイモン・ラトル ベートベンティクルス サントリーホール 2016.5.14 Berliner Philharmoniker Conducted by Sir Simon Rattle
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
Beethoven : Symphony No.4 in B-flat major Op.60
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
Beethoven : Symphony No.7 in A major Op.92
今日は、入場した時から少し興奮。サイン会がサイモン・ラトルだからだ。もう一冊ベートーベンの全集は初日に買って、樫本大進さんと町田琴和さんのサインをもらっていた。あれ、今日のコンマスは、樫本大進さんである。一日ごとに変わるわけではないんだ。後ろにいるのは町田琴和さんだろう。
ベートーヴェン:交響曲第4番
全体に荘厳、パワフルに演奏されている。ベルリンの演奏力の素晴らしさが伝わって来る。
ベートーヴェン:交響曲第7番
第2楽章は、重厚であり、ちょど良いゆっくりしたテンポの中から、素晴らしい音が出てきている。第3楽章では、あれこんなに繰り返しがあったっけ?と思ったが、4楽章になだれ込み、興奮の中に包み込まれる。さすがである、音のキレ、表現の幅が数倍普通の演奏と違う。
第3・4楽章の繰り返しがいつも聞いているカラヤンやクライバーよりも多い。伝統的な演奏は繰り返しが多いんだ。
素晴らしい演奏である。感激した人も非常に多いのだが、どこか僕には物足りない。自分の好みの完璧性を求めるのは間違いだろうが。なぜだろう。素晴らしい演奏であればあるほど少し物足りなさが目立ってしまう。(どちらもいつもクライバーを聞いているからだろうか)
最後にサイモン・ラトルのサイン界に並んだ。初日にもらった樫本大進さんと同じところにしてもらいたかったが、CDのみと言われた。当然写真もだめだし、握手もダメと言われた。そこをなんとかするには友人がいるが。今回は難しかった。どうしても日本でのサイン会は融通が全く効かない。
ベルリン・フィルハーモニー 指揮サイモン・ラトル ベートベンティクルス サントリーホール 2016.5.13 Berliner Philharmoniker Conducted by Sir Simon Rattle
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
Beethoven : Symphony No.8 in F major Op.93
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」
Beethoven : Symphony No.6 in F major Op.68 "Pastoral"
演奏会の始まる前に二人の大きな外国人が、サントリーホールの前に立っていて
パイプオルゴールの演出を見ていた。ドミートリ・イワンシェンコとクリスティアン・エルスナーだった。気づいた人はプログラムにサインをもらっていた。いいな今日はプログラムを忘れてきた。しまったと思っていたら、別の人が写真を一緒に撮ってもらっていた。しまった。ミーハーな僕としてはどちらも機会を失った。
今日のコンマスは樫本大進である。
交響曲第8番も集中力あって素晴らしい演奏である。やっぱり8番もあまり聞かない。ベートーベンの交響曲は、すごく有名なのと、あまり聞かない曲に極端に分かれると、なんとなく自分の中で実感。それにしても8番は軽快でコンパクト、そしていろんなベートーベンらしい趣向がいっぱい入っている。
8番が終わって休憩後
2階にテレビカメラが入っている。場所は皇太子がよく座る席である。きっと皇族の方が来ているんだと思ったが、1階のちょうどバルコニー席の下にいたので誰が来たのかわからない。ところが2階席の人が一斉に立って拍手するので、僕も立って拍手して誰が来たのかと見上げていると、美智子妃殿下の顔が見える。一人で来たのかとおもったが、少し斜めから天皇陛下の顔が見える。今日は天覧コンサートなのである。
田園がはじまった。素晴らし。この早いリズム演奏のキレがいいのだ、そして幅が広い豊かで正確な演奏。本当に素晴らしい。雷鳴、嵐の表現も全く素晴らしい。そして演奏者たちの躍動が本当に目の前に繰り広げられてライヴならでは体感ができた。
静かに終わった中に、しばらく拍手もなく、ゆっくりと拍手が始まる。素晴らしい演奏だった。
楽団員がステージを去った後に天皇皇后陛下が立たれて最後まで拍手されている。ラトルも何度も出てきて、挨拶をせざる負えない。こちらも帰れない。ずっと拍手である。そしてラトルが去った後に天皇陛下のお見送りである。二人とも笑顔である。
三日目のベルリンフィルのベートーベン・ティクルスが終わったしまった。残されたのは2回のコンサートである。
ベルリン・フィルハーモニー 指揮サイモン・ラトル ベートベンティクルス サントリーホール 2016.5.12 Berliner Philharmoniker Conducted by Sir Simon Rattle
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」 第1番 ハ長調 Op.138
Beethoven : "Leonora" Overture No.1 in C major Op.138
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 Op.36
Beethoven : Symphony No.2 in D major Op.36
ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」
Beethoven : Symphony No.5 in C minor Op.67
序曲レオノーレで始まったコンサート。昨日もすごいと思ったが
次第に、今のベルリンフィルの演奏が徐々に実感できてきた。
今日のコンマスは、ダニエル・シュタブラーヴァ である。隣にいるのがアンドレアス・ブシャッツだろう。
音の強弱の幅の広さ、早いテンポから遅いテンポまですべてでアンサンブルが素晴らしい。そして弦楽器は言うまでもなく、管楽器の音の素晴らしいさ。まさにベルリンフィルの真骨頂である。それをラトルは思う存分引き出している。演奏者はスポーツ選手のように瞬発力のある演奏力である。
交響曲第2番は本当にあまり聞かないが、素晴らしいまとまりのある演奏である。今回は集中力が途切れずに聴けた。そして素晴らしい演奏である。
休憩後の運命は、また驚かされた。これだけ聞き慣れた曲なのに新しい発見が何度もあり、そしてサイモン・ラトルの指揮振りのエンターテイナー振りが素晴らしい。
これだけ、運命で感激するとは。素晴らしい、本当に素晴らしかった。また涙が出てしまった。これ以上書いても仕方がない。
サイン会はステファン・ドールと誰だっけ?。今回もラトルのベートベン全集を買った人だけだから。確かにプログラムに出演者のサインをしてもらうために5個買ってもいいのだが、やっぱりもったいないのでやめた。
ベルリン・フィルハーモニー 指揮サイモン・ラトル ベートベンティクルス サントリーホール 2016.5.11 Berliner Philharmoniker Conducted by Sir Simon Rattle
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21
Beethoven : Symphony No.1 in C major Op.21
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」
Beethoven : Symphony No.3 in E-flat major Op.55 "Eroica"
さてさて待っていたサイモン・ラトルのベルリンフィルのベートーベンティクルスが始まった。
これは絶対に5日間通しで見ないといけないと思ったが、抽選に外れ、何度も抽選を繰り返して5日間やっと確保できることができた。本当にチケットを確保するのに苦労したコンンサートである。このコンサートは全公演・全席種チケット完売している。
最初に始まった、ベートーベンの交響曲第1番。素晴らしい演奏である。こんな演奏があるんだとつくづく思った。思わず涙がポロリ。一つ一つの音が綺麗に出ている。アンサンブルも素晴らしい。テンポも素晴らしいし、サイモン・ラトルの指揮振りもいい。コンマスは樫本大進である。
休憩が終わって、交響曲第3番の演奏を聴きながら、やっぱり僕はあまり好きじゃないんだと思う。素晴らしい演奏なのに、なぜか心に訴えかけてこないい。特に第2楽章の葬送行進曲はあまりにテンポが遅すぎて集中が切れそうになる。第3楽章、第4楽章になってもあまり心から盛り上がってこない。終わった直後には、よく聞こえるブラボー野郎達の声も聞こえない。聞いていてた人達はどう思ったんだろう。
そして最後にやっぱりこのサイモン・ラトルの全集を買って、樫本大進さんと町田琴和さんのサイン会に並んでしまった。コンサートに行ったら何か記念品が必要なのだ。
久々にベルリンフィルの生演奏を見た。サイモン・ラトルの指揮振りは本当に素晴らしい。ただ感じたのは、カラヤン当時のオーケスストらの音ではない気がする。当然だけど。当時とはかなりメンバー構成も違うから仕方がないしインターナショナルになったせいもあるだろうし。
第三番のエロイカは、ベーレンライター社からジョナサン・デルマー校訂の原典版である。
Handel Concerti Grossi Op.6, Nr.5, 10, 12 Berliner PHilharmoniker, Herbert von Karajan ヘンデル:合奏協奏曲 Op. 6 5,10,12番 ヘルベルト・フォン・カラヤン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏: ヘルベルト・フォン・カラヤン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽
Karajan 1960's: the Complete DG Recordingsを買ってその中でのヘンデルを聴いた。
カラヤンの大ファンだった僕には願ったりのCD box setである。あの頃はカラヤンのファンと言うと馬鹿にされた。ベームとか、バーンスタインと言えば、本当のクラシックファンと言われる時代だった。でもあの頃はやっぱりどれを聞いてもカラヤンが一番だった。その後カルロス・クライバーを一度聞いてすぐファンになったが。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、ドイツ生まれでイギリスに帰化した作曲家。バロック期を代表する重要な作曲家の一人。小学校の教科書にでてきたかも。
合奏協奏曲 (コンチェルト・グロッソ)の様式は、ストラデッラにより作られ、コレッリにより花開いた。後に、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルなどに影響を与えた。
これは何回聞いても飽きない演奏。常に音楽の中に引き込まれてします。
素晴らしい演奏としか言えません。どうしてこんなに音がきれいなんでしょうか。静かに聞き惚れてしまいます。録音レベルもすばらしい。
ヴァイオリンはミッシェル・シュバルヴェ、ハンス・ヨアヒム・ウエストファル。第10番と第12番でカラヤンとピヒト=アクセンフェルトがチェンバロを担当。
このカラヤンの演奏はヘンデル:合奏協奏曲全集として1番から12番までおさめられているものもある。
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: カラヤン(ヘルベルト・フォン), フロシャウアー(ヘルムート)
作曲: ベートーヴェン
収録時間: 68 分
10/21 カラヤンのメッセージ
アンナ・トモワ・シントウ (ソプラノ)
ルジャ・バルダーニ (アルト)
ペーター・シュライアー (テノール)
ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)
ウィーン楽友教会合唱団
合唱指揮 ヘルムート・フロシュウアー
この演目は当時聞く事が出来なかった。10.18,10. 19と二日続けて東京でカラヤンを聴いて21まではいることは贅沢すぎて当時は考える事が出来なかった。でも今から思えば、すっと聞きたかったと思ってしまう。
当時の普門館の音の特徴が十分伝わる録音である。ステージ近くで聞いていた僕はには、会場が広すぎてほとんど反響音がない状態だった。ただ逆に一つ一つの音がおそろしく純粋に響きうっとりとしていた。この録音もその澄んだ美しすぎる音が伝わってくる。確かに低音の重厚感はないのだが。
この演奏を聴いてもさすがカラヤンと思う。テンポがよく、これくらいベートーベンの交響曲は早くなくちゃ盛り上がらない。素晴らしい演奏である。
これは、非常に幸運にも見に行けたコンサートの一つ。当時クラシックに興味があって、聞いていた演奏の多くはカラヤンだった。他の人たちはベームがいいなんて言う人が多かったか、僕にとっては、今でもカラヤンは偉大である。
二日間コンサートに行ったのだが、その中でも シューベルトの未完成の弦楽器のアンサンブルはこれは地上で聞ける最高の音ではないかと思った印象がある。
展覧会の絵は、当時交響曲よりも組曲の方が好きだった僕にはうってつけの曲だった。あの頃はE.L.P.も聞いていた頃だったし、今よりもどこかしこで演奏されていたり、曲を聞くことが多かった。カラヤンの演奏による劇的な盛り上げ方が大好きだった。
今でも印象に残っているのは、カラヤンのファンは熱狂的で、演奏が終わってもステージが明るくなっても拍手が鳴り止まず、カラヤンが何度か出てきたこと。そして前からたしか4列目から10列目だったと記憶しているが、カラヤンのステージ衣装がテカテカで、あのスタイリストがと思った微笑んでいた。
新芸術家協会
10月18日(木)
シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」
チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調
10月19日(金)
ドボルザーク 交響曲第8番ト長調
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラベル編曲)
19日は台風の影響を受けて開演時間が30分遅れてPM7:30 座席は前の方の右よりで重厚な響きが鳴り響き、さすがベルリンフィルの輝かしい音を楽しむことが出来た。
確かパンフレットを持っているはず。探さなくては。