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セイジ・オザワ 松本フェスティバル 2017. 8.25

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セイジ・オザワ 松本フェスティバル 2017. 8.25

ベートーヴェン:レオノーレ序曲 第3番 Op.72b
指揮:小澤征爾

マーラー:「少年の魔法の角笛」より
ラインの伝説、地上の暮らし、天国の暮らし、この歌を作ったのは誰?、きれいなラッパの鳴るところ、せめても慰め、
アンコール マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲より
美しさのゆえに愛するのなら
指揮:ナタリー・シュトゥッツマン、ソプラノ:リディア・トイシャー

ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 Op.70, B.141
指揮:ナタリー・シュトゥッツマン

キッセイ文化ホール 2017年8月25日

やっぱりサイトウキネンオーケストラの音は素晴らしい。そして小澤征爾は今回は、椅子に座っているがところどころ立って指揮するなどまだまだ元気な姿を見せてくれてほっとした。ベートーヴェンのレオノーレは最近の小澤征爾の最近はよく振る曲だろう。短いしそれなりに見せ場がある。

マーラー:「少年の魔法の角笛」は、ソプラノのリディア・トイシャーの声に魅了された。フルートなどの演奏が素晴らしかった。少年の魔法の角笛は聞きたかったところ。
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ナタリー・シュトゥッツマンのドヴォルザーク 交響曲第7番は、残念がらダイナミズムに欠けた。オーケストラが目一杯演奏してるのだが、残念。女性の指揮者はあまり好きでないのかもしれない、細かな点は綺麗に決めてくるが、曲全体のダイナミックな構成ができない。

galaposter.jpgサントリーホール30周年記念ガラ・コンサート -正装コンサート- 指揮ズービン・メータ、小澤征爾

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター、
ソプラノ:ヘン・ライス、

今回は、ガラ・コンサートということもあって、開演の時の仕掛け時計の演出ではなくリヒャルト・シュトラウスのウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレを、ウィーン・フィルの楽団員が演奏する演出で始まる。
正面に大きな花の飾りと赤いカーペット敷いてある。

今回は1回の後ろの席。クラシックのコンサートの感激度は、いつも座っている席でかなり影響されると思っているので、同じ演奏を聴いた人が同じような意見を持つとは限らないだろう。今回もそう思ってしまうコンサートだった。

小澤征爾はやっぱり腰は悪そうで、座って指揮をしている。ただステージに歩いて登場する時は颯爽として元気そうだ。

未完成は、かなり遅めのテンポ。僕はもっと早いテンポが好きだな。カラヤン、ベルリンフィルの演奏を生で聴いているがその時ほど音が綺麗に聞こえたことは今までになかった。実際自分の耳が悪くなっているのかもしれない。それにやっぱりクライバーのCDがいいと思いながら聞いてしまった。小澤のサイトウキネンの時もかなり遅いのでそれが小澤の未完成というところか

ノスタルジアは、最近山田和樹ので聞いたのだが、これはやっぱり小澤征爾、アンネ=ゾフィー・ムター、ウィーン・フィルの組み合わせが圧巻。ここまで聞かせるとはびっくりだし、やっぱりムターのヴァイオリンの響きは本当に素晴らしい。

交響詩海は、僕にはなんとなくピンとがボケているような。もっと弾けるような音の綺麗さが欲しい。

なんにしてもウィーンフィルのアンサブルはなんだが、今回はボケているように思えなかった。これは、ズービン・メータの指揮のせいだろうか??

ソプラノのヘン・ライスの声は素晴らしく綺麗である。そして美人。この人が演じるオペラに観に行く価値があるかもと思ってしまう。


アンコールはヘン・ライスとウィーン・フィルで始まり、次はアンネ=ゾフィー・ムターの競演、これはすごい今回のガラコンサートは豪華絢爛と思ったが、最後は、ズービン・メータが、小澤を連れて壇上に上がる。最初は、指揮はズービン・メータにと嫌がっていたが、曲が始まると椅子もなく、二人で指揮をした。小澤もノリノリである。こんなコンサートはもう見れないかもしれないとしみじみと感動。
最後のフィナーレには、金色の紙吹雪、テープが舞って終了。

素晴らしいコンサートだった。

ちなみに正装コンサートだったが、僕は普通のすこしおしゃれスーツ、ネクタイにした。前もって電話で問い合わせたが、タキシード、燕尾服がいいけど、結婚式に出席するくらいの正装なら良いとのことだった。それなりに普通の背広の人もいて浮くことはなかった。
有名政治家も多く来てたみたい。

【第一部】
モーツァルト: オペラ『フィガロの結婚』K492から 序曲 ...指揮 ズービン・メータ
シューベルト: 交響曲第7番 ロ短調 D759 「未完成」 ...指揮 小澤征爾


【第二部】
武満徹: ノスタルジア ―アンドレイ・タルコフスキーの追憶に― ...指揮 小澤征爾
ヴァイオリン アンネ=ゾフィー・ムター

ドビュッシー: 交響詩『海』-3つの交響的スケッチ ...≈


【第三部】 指揮 ズービン・メータ
J. シュトラウスII: オペレッタ『ジプシー男爵』から 序曲
: ワルツ『南国のバラ』 op. 388
: アンネン・ポルカ op. 117
: ワルツ『春の声』 op. 410 ソプラノ ヘン・ライス
ヘルメスベルガーII: ポルカ・シュネル『軽い足取り』
J. シュトラウスII: 『こうもり』から「チャールダーシュ」 ソプラノ ヘン・ライス
: トリッチ・トラッチ・ポルカ op. 214

アンコール曲
:オペレッタ『ジュディッタ』から「私の唇にあなたは熱いキスをした」
クライスラー
ヘン・ライス

:ウィーン奇想曲 op.2
アンネ=ゾフィー・ムター

J.シュトラウスⅡ
:ポルカ・シュネル『雷鳴と電光』 op.324
指揮 ズービン・メータと小澤征爾

http://www.wienerphilharmoniker.at/concerts/concert-detail/event-id/9660

Sat, 01. October 2016

18.00

Tokyo, Japan
Suntory Hall, Main Hall
Gala Concert in Tokyo

CONDUCTOR, CONDUCTOR
Zubin Mehta, Seiji Ozawa

Program

Wolfgang Amadeus Mozart
Ouv. Le Nozze di Figaro KV 492
Franz Schubert
Symphony No. 7 in B minor, D 759 ("Unfinished Symphony")
Tôru Takemitsu
Nostalghia
Claude Debussy
La Mer. Trois Esquisses symphoniques
Johann Strauss, Jr.
Ouvertüre zu Der Zigeunerbaron
Rosen aus dem Süden. Walzer, op. 388
Annen-Polka, op. 117
Frühlingsstimmen (Voices of Spring), Waltz, op. 410
Josef
Leichtfüßig, Polka schnell
Johann Strauss, Jr.
Die Fledermaus, "Klänge der Heimat", Csárdás
Tritsch-Tratsch. Polka schnell, op. 214


CONDUCTOR, CONDUCTOR
Zubin Mehta, Seiji Ozawa
ORCHESTRA
Wiener Philharmoniker
VIOLIN
Anne-Sophie Mutter
SOPRANO
Chen Reiss

アンネ・ゾフィー・ムター(アンネ=ゾフィー・ムター)のツィゴイネルワイゼンの聞き比べ

CDを調べると
1.ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)録音:1992年11月、ウィーン
2.フランス国立管弦楽団 指揮: 小澤征爾 1984年録音

の二つがある。二つの演奏を聴き比べる前から、録音時間がかなり違う。レヴァインとのは8:41であるし、小澤とのは、7:47である。当然レヴァインとの方が、ゆったりとソロパートをアンネが気持ちよく演奏している。ただUn poco più lentoは冗漫になり過ぎているのではと感じてしまう。僕は小沢征爾との演奏の方が好きである。録音は、レヴァイン、ヴィーンフィルの方が新しく、一音一音がクリアである。

ツィゴイネルワイゼン サラサーテ作曲 (1878年)

スペイン生まれのヴァイオリニストであるサラサーテが作曲、ジプシー(ロマ)の旋律とも言われる。

最初の出だしがあまりにも有名で使われ過ぎてあまりクラシックファンからは好かれないのかもしれない。僕もこの出だしにはうんざりするほうだ。
これは、中盤から最後にかけてのヴァイオリンの上手さが本当は強調される作品と思うのだが。

協奏曲の3楽章に相当する3部からなる。
Moderato - Lentoここは派手すぎて感情に流れ過ぎてあまり好きになれないのだが。Un poco più lentoこの悲しい調べが好きであるそして、Allegro molto vivaceになり、急速なテンポになる。このときのピチカートが非常奇麗でうっとりする。

そう言えばジプシーと言えばダリと交流のあったフェデリーコ・ガルシーア・ロルカを思い出す。彼ははスペインの詩人、劇作家で特にジプシー歌集などが有名。1898 年生まれなので、このツィゴイネルワイゼンを聞いて育ったといってもいいかもしれない。

ベートーベンの第9は、誰もが知る名曲。でもこれを生で見るのはなかなかできない。それも有名なオーケストラや指揮者のものを。この録音は2002の松本のサイトウキネンでもの。実はこれは実際に見ていたのである。録音にはどれがとは書かれていないが、何か確証めいたものがある。
なぜならこの素晴らしい演奏を見た後に松本のとある寿司屋にいったのだが、たまたま演奏を終えた楽団員の人たちが一杯来た。小沢征爾さんは当然いなかったけど。隣座ったのは、ウィーンから来た人だった。その時に今日の演奏の感想をいったら、今日の演奏は最高だったと話してもらったからだ。確かにサービストークのこともあるが、実際に先日の演奏よりずっと完成度が高かったしオケのメンバーも今日のはすごく満足できた出来だったと話してもらった。その時にどうしてパランフレットにみんなのサインをもらわなかったのかは後になってすごく残念に思った記憶がある。

この演奏の録音が出ているのを知ったら買うしかないと言うことで買った。久々に聞いたけど、緊張感のあるしまった完成度の高い演奏である。素晴らしいの一言である。
DVDも出ている。これは買わなくちゃ!!