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CreDBruAnPaq.jpgCremant de Bourgogne Agnes Paquet クレマン・ド・ブルゴーニュ アニェス・パケ

外観 繊細で豊富な泡がある、粘性は少なめ
香り スパイス、オレンジピール、柑橘、ジャスミン
味わい 豊富な酸とやや味わいの厚みがあり、このバランスが良い。最後にやや甘さを感じるが、酸とミネラルがありきりりと後味を締めてくれている。

少し花の香りを強く感じる。そこにシャンパーニュではない、カバでもない印象を受ける。これはジャスミンといってもよいだろうか。ガメイからくる花の香りだろう。

平均樹齢20年。現在販売中のものは、2007年産と2008年産のアサンブラージュ。約12ヶ月間の瓶熟成。ドザージュは10g/l。

ピノ・ノワール55%、シャルドネ35%、ガメイ5%、アリゴテ5%のブレンド。

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外観 軽く緑が残るレモンイエロー
香り 柑橘、ミネラル、ハーブ、新樽、ナッツなど
味わい すっきりした爽やかさ味わい。すこし樽の風味もあり、甘さも感じる。クリーンな果実味と酸が口の中に広がる。余韻に強いミネラルと酸を感じ、十分長い。
アルコール度数13%
いくらでも飲めてしまうシャルドネの白。さすがパケである。クリーンで清々しい味わいがいい。2008年の酸が奇麗なパケの白が飲みたいと思って開けてしまった。後であれ、13 Lunesと書かれていることに気づいてしまった。もう少しとっておいても良かったか。
13 Lunes(トレーズ・リュンヌ)
生産量がとても少なく1樽のみのビオディナミで作られたもの。総生産本数1樽(300本弱)のみだから貴重なワイン。醸造法等は基本的にオークセイ白と同じ。樽香がつき過ぎるのを避けるため新樽は使用せず、1回使用樽で11ヵ月間熟成。毎年作られるわけではなく、次回の予定は2011年ヴィンテージとなります。
名前の由来: 13 Lunes は、「13の月」という意味。ビオディナミにとって重要な月の運行は、通常1年12のサイクルです。 しかし1年に13のサイクルがある年があります。この2008年がそうだったため

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外観 やや淡いレモン・イエロー
香り 柑橘香、ミネラル、ナッツ、樽香
味わい 果実味あふれ、強いミネラルがある。酸もあるが、例年くらべると果実の豊かさと軽い甘さを感じるくらい液体の濃厚さを感じる。余韻も長く、しっかりとしたミネラルがある。
アルコール13%
最初に一口飲んだ時から美味しいと言ってしまうワインである。さすがパケである。どこまでも果実味が奇麗でミネラルもしっかりあるので、ブルゴーニュの白ワインが好きな人を魅了してしまう。ブラインドで出せると一つランク上のワインと言ってしまう。
昨年パケが震災の後にも関わらず日本を訪問してくれて会う機会があった。すごく控えめな女性だった印象があるんだけど。それにもかかわらずこのワインは、彼女の作りたいワインが何であるかを強く主張している。とにかく彼女のワインは美味しい。いつも驚かされるのである。今後値段がどんどん上がるかもしれないから、ダース買いもありか。
厳格なリュット・レゾネ。化学肥料、除草剤、殺虫剤等は一切使用しない。マス・セレクションへの取り組み
2回選果。天然酵母のみで発酵。白は除梗しない、赤は除梗90~100%。白は樽で一次発酵
オークセイ・デュレス・ブラン
ブドウは平均樹齢70年の超古樹。畑はサン・ロマン側のオークセイ最南端、レ・ゾに位置する。石灰質に富む土壌。新樽率20%で11ヶ月間の熟成。パケのワインの中ではこのオークセイ・デュレス・ブランのみ、果実の風味と熟成力を最大限保つために酒石酸の冷却処理をしていない。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。白眉な1本。2009年は傑出した仕上がりとなった。白/ACオークセイ・デュレス

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外観 レモン・イエロー
香り 樽香、果実の甘い香り、柑橘系、ミネラル
味わい 奇麗な引き締まる酸、果実感のある奇麗な液体、甘さも少し感じる。余韻も長く濃いミネラルを感じる
オークセイ・デュレス(オセイ・デュレス)は、コート・ド・ボーヌの東側斜面でありムルソーの東側、サン・ロマンの西側にあり、北は、モンテリ、南側は、サン・トーバンに囲まれている。
なかなかオークセイ・デュレスのワインは買わないが、さすがパケはすごい。パケならオークセイ・デュレスのワインを買ってもいいという魅力があるのは間違いない。
オセイ・デュレス (xを発音しない方が正しい。)(マット・クレイマー ブルゴーニュワインがわかるから。 抜粋)
オセイ・デュレスは、作りを別とすれば、このワインはひとえに値段よりも中身のほうが遥かに優れている。珍しい程割安。目はしのきくひとなら、作り手と収穫年を選んで、きわめて買い得なブルゴーニュを抜け駆けする事ができるだろう。ただし、投資にむくいに愉快な思いをしたければ、かなり辛抱がいる。赤なら収穫年からせめて5年、出来れば、7、8年待ちたい。白はもっと近づきやすく、4年くらいで楽しめるようになるが、作柄によって10年は育つ。
Auxey-Duresses Blanc
オークセイ・デュレス ブラン
2.8ha。平均樹齢70年の超のV.V.。畑はサン・ロマン側のオークセイ最南端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率20%で11ヶ月間の熟成。パケのワインの中ではこのオークセイ・ブランのみ、「果実の風味と熟成力を最大限保つために」、酒石酸の冷却処理をしておりません。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。
Patience n°4の意味
2006年がファーストヴィンテージの新作。通常のAuxey-Duresses Blanc 2006は合計約40樽分造られましたが、2008年7月に行われたビン詰めに先立ってすべてのワインをタンクにブレンドした際、アニェス・パケに「ここからさらに樽熟成させたら、さらに複雑な味わいになるのではないかしら」という仮説が生まれ、4樽(1200本相当)分のみ、新樽50%、1回使用樽50%で4ヶ月間さらに熟成させたものです。実験的に試みたものでしたが、彼女の予想以上に複雑でスケール感の大きなワインが出来上がったため、特別キュヴェとしてリリースするはこびとなりました。風味を最大限に生かすため、パケのワインでは初となる、ノンフィルターでのビン詰め。キュヴェ名の「パティアンス」は英語のpatienceと同じで、「忍耐、我慢」という意味です。4ヶ月間、辛抱強くさらに待った、というところからきています。日本への割当は約30%で、残りはパリのワインショップ、スイスとアメリカのインポーター、フランスの個人の熱烈なパケファンに割り当てられました。 2007年ヴィンテージ以降も、「良い出来であるかぎり、継続してつくっていきたい」とのことで、2007年「Patience N°2」、その次は「3」という風に、連番作品となる予定です。
この作品4年目となる2009年ヴィンテージは、通常のオークセイ・デュレス・ブランよりも6ヵ月間長く樽熟成させ(合計17ヵ月間)、その後スレンレスタンクでさらに3ヵ月間熟成させました。新樽、1回使用樽、2回使用樽3分の1ずつ。ノンフィルターでビン詰め。合計生産本数1100本の限定品です。

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外観 濃いレモンイエロー やや濁っている、白いものが舞っている
清澄はほとんどしていないんだろう
香り こげた藁が湿った感じ、オイリーな香り、ハーブ、ニュートラル
味わい まったりした液体が口の中に入る。果実が丸ごと入った、ミキサーで絞ったままぶどうにアルコールを混ぜたような感じである
酸、ミネルラルが口の中に広がり、余韻も長い。
これほど濃いのにニュートラルな感じはアリゴテだからか。それにしても思い切った作り方である。これが最後のヴィンテージなのは本当に惜しい
1930年植樹の80年以上の古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のアリゴテから造られた。しかも2010年にはすべてのシャルドネに植え替えられたため、最初で最後の2009年の一樽分のみのリリース。
PRDCM94.jpg94の飲み比べで、最後に出たのがこれ。at LMP
外観 これもかすかにオレンジがエッジにある。ガーネット色
香り 深いシダーの香り、Ridgeと比べると、このワインのエレガンスさが光る、スパイス、土の香り、複雑な香り。
味わい きれいな酸と果実が口の中に広がる。そして口の中にひろがった美味しいカシスが余韻の中で奇麗に消えて行く。ミネラル感もきれい。
94では、ラフィットよりもこちらが、僕には美味しく感じた。まだまだ僕にはフィネスがわからない。
パヴィヨンルージュ
セカンドワインを出して、ファーストワインの質を高めるために、するのは、20世紀の後半からの話かと思ったが、シャトーマルゴーのセカンドワインは驚いたことに19世紀からである。1908年には、今のパヴィヨンルージュの名前がついている。一旦、1930から1970年代には消失したが、André Mentzelopoulosが責任者となってからは、1977より再開となっている。最近では、サードワインが出て、セカンドのパヴィヨンルージュの質を上げようとしている。
セカンドにする基準は、若い樹齢(10年~15年までの)、天候、区画によって、十分な複雑性、深み、豊かさがなかったプロットは、セカンドにまわされる。
セカンドワインは、ファーストワインと同様の伝統的な方法で醸造され、樽熟成される。しかし時に、ファーストワインより3−4ヶ月早く瓶詰めされることがある。
シャトーマルゴーのサイト http://www.chateau-margaux.com/
ADAP07.jpg暑い時に飲みたくなるワイン。これはサイン入りのボトルだけど、サイン入りだから残しておくと、飲み頃をすぎちゃうよ。空瓶をとっておけばよいよ。とワインの師匠に言われて開けた。
外観 やや黄色みを帯びたレモンイエロー
香り スモーキイ、ミネラル、柑橘系、甘い果実、ナッツ、杏仁豆腐
香りはかなりスモーキイで、シャブリと間違えてしまいそうだ。だが、シャブリにあるヨード香がない。これがAuxieyの感じか。
味わい 口の中に強い酸と果実が広がる。その後遅れて、柔らかい乳酸の旨味が広がり、余韻は強いミネラルを感じる。
これは、温度を変えるだけで、香りも味わいのニュアンスもどんどん変わってしまう。ポテンシャルは十分ある。
Auxey-Duresses Blanc
2.8ha。平均樹齢70年の超VV。畑はサン・ロマン側のオークセイ最南端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率20%で11ヶ月間の熟成。パケのワインの中ではこのオークセイ・ブランのみ、「果実の風味と熟成力を最大限保つために」、酒石酸の冷却処理をしておりません。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。
PRMa88.jpgシャトー・マルゴーのセカンドである。ブラインドでた。マルゴーの熟成したワインを飲む会(パルメ87,94)に急遽なってしまった。最後のワイン。
外観はエッジにオレンジがありガーネット色。1988としは、まだまだ若々しい。
きれいなカベルネ・ソービニヨンの香り、ゆっくりと開いてきた。 柔らかさはメルローの多さを連想させるが、香りの優雅さは、クリーンさはカベルネが多いのためが真実か。味わいは、果実の凝縮感があり、タンニンはこなれていて奇麗なテキスチュアーである。シャトーマルゴーに似て木目が非常に細かい。まだまだタンニンの熟成感を感じさせない。余韻も長いエレガントのワインである。まだまだ10年くらいは持ちそうである。