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BruDMonIPadiMan2004.jpgBrunello Di Montalcino IL Paradiso di Manfredi 2004 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ イル・パラディーソ・ディ・マンフレディ

外観 エッジにすこし紫のある濃いルビー色
香り 赤いコンフィの果実、ミュール、マロン、スミレ、ドライフルーツ、黒胡椒、
味い 柔らかい果実感のある液体である。その奥に豊かな酸味を感じる。豊かな果実味、深い豊かな酸味が口の中に広がる。ピュアで綺麗な果実感が中心である。アルコール度数はやや高め、柔らかなテキスチュア。余韻に綺麗な果実感、ミネラルなどが長く続く。

まだ2004年は若いのかもと思いながら飲み始めた。確かに抜栓直後は還元臭があり、香りは開いていない。1時間くらいしてから、やっと深い香りがたち始めた。フレッシュで豊かな果実感があり、奥に綺麗な酸味があるのが2004年の特徴だろう。
まだ5年くらい待つのがいいかも。

アルコール度数 13.5%

醸造
天然酵母のみ、セメントタンクで発酵、大樽で36〜40カ月熟成、2酸化硫黄も、瓶詰め前にごく少量を添加
イル・パラディーソ・ディ・マンフレディ http://www.ilparadisodimanfredi.com/sezioni/4/i-vini

Brunello Di Montalcino ブルネロ・ディ・モンタルチーノ
シエナ県モンタルチーノ
サンジョベーゼ・グロッソ(100%)
法定熟成期間 木樽熟成2年、瓶内洗練6カ月、
包み込むようなリキュール漬けのチェリー、森のベリー、黒胡椒、シナモンなど、

BruMonMaddePiaR1990.jpgBrunello di Montalcino Madonnna del Piao Valdicava riserva 1990 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ マドンナ・デル・ピアーノ リゼルヴァ ヴァルディカーヴァ

外観 ややエッジにオレンジがある濃いめのガーネット
香り クリーンな香りがする。ブルネロにしては意外。豊かな熟した果実、赤い部分もあるが、最と黒いダークチェリー、ややなめし革、血、ヴァニラ、
味わい 果実がとろりと熟した味わいが口の中に広がる。酸も豊富でバランスがよい。ややアルコール感は感じるが、酸と果実感でバランスがとれている。タンニンも柔らかくとけ込んでいる。余韻も長く、豊かな果実感が奇麗に最後まで続く。

アルコール度数13.5%

やっぱり1990年のブルネロは今がピークと感じられるくらい開いている。そして複雑で酸と果実感が非常に魅力的に高まっている。これくらいの味わいが深くおいしいワインはすこしブルゴーニュのワインとは世界が違うところにあると思って仕舞う。

ブルネロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ マドンナ・デル・ピアーノ [1990] ヴァルディカーヴァ

マドンナ・デル・ピアーノは、単一畑のリゼルヴァ。ブルネッロが最高の状態で収穫された年にのみ造られる。ラベルは、ボッティチェリの師にあたるフィリッポ・リッピが描いた聖母マリアをモチーフにしている。

ヴァルディカーヴァのサイト http://www.valdicava.it

ヴァルディカーヴァは Montalcinoの北、Montosoli areaにある。 なだらかな南西向きの斜面でトスカーナ特有のガレストロ、砂質、泥灰質が混じり合い、熱の保温力にも長けた土壌。

BruDMonPogAnti2003.jpgBrunello di Montalcino Poggio Antico 2003 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ ポッジョ・アンティコ

外観 すこし赤みがつよいやや濃いめのガーネット色
香り 赤系、黒系の果実が強く感じられる。ドライフィグ、ヴァニラ
味わい 最初の味わいは非常に柔らかく上品さを感じる。酸は少し控えめ、熟した果実の甘みが感じられる。しっかりしたテキスチュアーを感じる。余韻も長め。

アルコール度13.5%

2003年はイタリアも暑い年だったと思うんだけど、以外とアルコール度数は高くない。しかし果実感は強く、凝縮している。もう飲めるんだが、もう少し熟成しても全く問題ない。ただやっぱり酸は低めなので長熟のタイプではない。

ポッジョ・アンティコのサイト http://www.poggioantico.com

ポッジョ・アンティコ
円錐形のステンレスタンク、32度を超えない温度コントロールを行い16日間発酵させる。36ヶ月は、伝統的なスロベニアンオークで熟成し48ヶ月熟成する。その後瓶熟成を少なくとも12ヶ月する。
醸造家は、名手カルロ・フェッリーニ

BrudMonArgi1980.jpgBrunello di Montalcino Argiano 1982 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ アルジャーノ

外観 エッジにオレンジがはいる輝きのあるやや赤みのあるルビー色
香り キノコ、熟した赤系果実と黒系果実、深く複雑なスパイス、ドライフィグ、トリュフ、アニスなど、なめし革、
味わい 最初にきれいな赤い果実を感じるが奥の方にしっかりした黒系の味わいがある。細かなタンニンがmidpalateで広がる、モカのような味わいでこれが味わいにアクセントを付けている。柔らかくきれいな酸、熟した果実と未だにフレッシュな果実味も感じさせる深い味わいである。余韻も細かなタンニンと熟した果実、タンニンが長く続く。

なかなか古いブルネロ・ディ・モンタルチーノは手に入らない。1980年にD.O.C.G.になった。その2年後のブルネロ・ディ・モンタルチーノである。

Brunello di Montalcino 法定熟成期間は木樽熟成2年、瓶内熟成4ヶ月
リゼルバは、5年で木樽熟成2年、瓶内熟成6ヶ月である。


アルジャーノ
アルジャーノの土地の起源は古くはローマ時代から続くが、14世紀の終わり頃には、シエナ共和国の領地となっている。16世紀にはシエナの貴族のペッチ家が開いた。1967年にアルジャーノは、ブルネロ・ディ・モンタルチーノ作り始めた。1985年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノがベスト・ブルネッロに選ばれる。1988年のブルネッロの一部をフレンチオークのバリックで熟成させる。1992年にはチンザノ社の経営になり、その後ジャコモ・タキスがスーパータスカンのソレンゴ1995をリリースし有名になった。これは、サンジョベーゼではない。

アルジャーノのサイト http://www.argiano.net/?lang=en

PoAlCasBanfi1985.jpgPoggio All'Oro Brunello di Montalcino Castello Banfi 1985 ポッジォ アローロ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ カステッロ・バンフィ

外観 エッジにオレンジがひろがるルビー色
香り 開けたては、むっとするなにか田舎臭い香りである。こうした香りはピノ・ノワールの還元臭にはない。時間が経つとこの曇りが晴れて、赤い果実、熟した果実、乾燥イチジクなどの様々な果実の香りがする。ここまでくると洗練されていて鉄分や土の香りは控えめである。
味わい ブルゴーニュのグランクリュに感じる重さ、上品なさはないが、液体に含まれる赤くフレッシュで上品な甘さのある酸が豊かな液体が口の中に広がる。飲んでいる者に、笑顔をもたらせるような明るい味わいである。1985年にしてもまだまだフレッシュな果実が溢れている。液体はブルネロにしては酸が強めで軽めの味わいである。余韻にフレッシュな果実と熟した果実の味わいが続く。

ポッジョ アローロは"黄金の丘"という意味です。単一畑のブルネッロ・モンタルチーノ。初出荷が1985年で、ステンレスタンクで発酵の後、350Lのオーク樽で熟成させています。これは、初出荷のものだったらしい。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
優れたブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼ種の個性というべき土臭さをとどめている。が、ブルネッロのクローンはさらにひと味違い、かすかにオレンジピールを思わせる所がある。すべてのブルネッロにあるわけではないが、そうはいっても他のどんなサンジョヴェーゼにのワインには見受けられない個性だから、私はいつも、この土臭いような、オレンジピールのような匂いを探そうとする。酸味ははっきり感じられるが、押し付けがましいものではない。また甘い果実味がするようなワインでもない。(エキス分の強い、どっしりしたものにはそう言う味がするが)タンニンは欠かせないが、口がすぼまるほどの渋みはあってはならない。

トスカーナで最も有名なワインはキャンティに違いないが、もっとも格が高くて高価なのは、比較的最近になって誕生したブルネッロ・ディ・モンタルチーノである。
険しい丘の上にあるモンタルチーノの町をとりまくぶどう畑から、最初にワインがー少なくともブルネット・ディ・モンタルチーノが生まれたのはようやく1880年代になってからである。
サンジョベーゼ種は何世紀にもわたりモンタルチーノで栽培されてきた。だが、1870年、フェルッチオ・ビオンディ・サンティが、サンジョヴェーゼのなかから小粒でカビに強い果実をむすぶクローンを分離したとき、新しいワインが目覚めた。彼は,このクローンつまり分枝種をブルネッロと名付けた。小さな茶色いやつ、と言うほどの意味である。このぶどうから生まれるワインは、となりのキャンティにあるどのサンジョヴェーゼよりも濃厚で、深い色をし力強かった。

このバンフィは、アメリカ向けにワインを作ってきた大手であり、1970年以降にイタリアワインの流行が起きて、1978年に、バンフィ・ヴィントナーズはモンタルチーノのやつれた畑をいくつも買いだいした。それまでは、泡の出る甘いリウニテ・ランブルスコを一山いくらで売っていた。

若い歴史のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの中でもやはり現代派の生産者に入る。

ただ、これを飲んでみたが、確かにフレンチオークの味わいは在るのだろうが、十分抑制が利いていて上品なブルゴーニュのワインを思わせる味わいになっている。

バンフィのサイト;http://www.castellobanfi.com/
以下はそのサイトからの抜粋である。

Brunello di Montalcino DOCG

PRODUCTION AREA
Over 170 hectares of estate vineyards in the southern hill area of Montalcino. Altitude: 220 meters above sea level. Position: Hillside.

SOIL TYPE: Yellowish brown colour, calcareous sandy topsoil with abundant rounded stone.

GRAPE VARIETIES: 100% Sangiovese.

TRELLISING SYSTEM: Cordone speronato (Spurred cordon).

VINE DENSITY: From 2.400 to 4.400 vines/ha.

HECTAR YIELD: 65 q.li/ha.

PRODUCTION TECHNIQUE
The meticulous grape selection (yield not exceeding 6 metric tons/ha) is followed by vinification with skin contact for 10-12 days. The wine ages for 2 years in various sizes oak barrels, 350-liter barriques, and 60- and 120 hl barrels; the wine is subsequently aged in bottle for an additional 8-12 months before release.

DESCRIPTION
Colour: intense ruby red with garnet reflections. Bouquet: ethereal, wide, light vanilla.
Taste: full, soft, velvety and intense, with sensations of liquorice, spices and light goudron note.

WINEMAKER'S NOTES
A "classic" of our production, this Brunello di Montalcino is obtained with clones of Sangiovese selected after 20 years of research on this unique grape and is aged in French oak barrels of 350 lt as well as in 60-120 hl Slavonian barrels. The most aristocratic combination of Montalcino tradition with winemaking modernity.
Brunello di Montalcino DOCG

BruDMonRVasSass1990.jpg外観 エッジにオレンジがかかった濃いルビー色
香り 最初はやや強めの揮発酸を感じる、熟成したプルーン、ゆっくりと赤、黒い果実、スパイスなどが広がってくる。香りが開いてきて、そこに最初に感じた揮発酸がうまくバランスよく深みを持たせている。
味わい 熟成した甘さを感じる。酸もしっかりありながら果実感が豊富で、やわらかな口あたりである。徐々に赤い果実がどんどん味わいの中にでてくる。余韻も長い。

良い年の熟成したブルネロとは、こんなに深みがあって、それで果実感があるワインであることを感じさせるワインである。すこし揮発酸が強いので、イタリア人らしい古典的なあまり管理していない醸造をしているんだろう。ただ、情報によるとここも最近では近代的な作りに変わっているようだ。

アルコール度数14%

Italy, Tuscany, Brunello di Montalcino, Sangiovese
ヴァスコサセッティの情報はなかなかないが、ドイツ語での紹介記事があったので翻訳ソフトを介して訳してみた。内容には保証はないが。
ヴァスコサセッティは、元々は肉屋であったが、ワイナリーに従事するようになった。クラシカルな作り手である。低収量、開放した樽で、自然に発酵させ、温度コントロールはしていない。やや酸化的な趣がある。1997年からは現代的な作りに移行し、2004年からは甥のマッシモに任せた。2008年に長いがんとの闘病生活のあと亡くなっている。今後はマッシモが運営して行く。
Vasco Sassettiの情報はこのサイト

Brunello di Montalcino
シエナ県モンタルチーノ村周辺でSangiovese100%で造られる力強い赤ワイン。この辺りはもともとは軽やかな白甘口ワインMoscadelloモスカデッロの生産地であったが、19世紀末にヴオンディ・サンティが造り始めた長期熟成赤ワインが徐々に成功を収め、現在ではイタリアを代表する赤ワイン産地となった。4年以上の熟成(うち木樽が2年以上)が必要とされているワインで、瓶詰め後も長期熟成能力が高い。比較的歴史が若いので、生産者によってスタイルがバラバラである。

ビオンディ・サンティが、サンジョベーゼの中から小粒でカビに強い果実を結ぶクローンを分離したときに新しいワインが目覚めた。彼はこのクローンつまり分枝種をブルネッロとなづけた。小さな茶色いやつ、というほどの意味である。このぶどうから生まれるワインはとなりのキャンティにあるどのサンジョヴェーゼよりも濃厚で深い色をして力強かった。

BDMBafi90.jpg

イタリアのワインの古いものはなかなか飲む機会がない。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの古いものはすごいと聞いていたのでどうしても飲みたくなった。
外観 エッジにオレンジがあり、コアはガーネット色
香り やや熟成したキノコ、オリーブ、やや乾いた赤い果実、スミレ
味わい 柔らかい口あたりの中に、しっかりした酸を感じる。口の中に新鮮な果実とやや熟した果実が溢れる。複雑な味わいである。最後の余韻に奇麗な酸と細かなタンニンがあり、後味が素晴らしい。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、
ブルネッロは、小さな茶色いやつと言う意味。
ビオンディ・サンティがこのクローンをサンジョーベーゼから見つけて独立した品名にした1870年代から、1970年代移行にイタリアンワインが流行し始め、1978年にアメリカのワインの輸入業者であるバンフィ・ヴィントナーズがモンタルチーノの山を買い始めた。
このバンフィは、アメリカ向けにワインを作ってきた大手であり、若い歴史のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの中でもやはり現代派の生産者に入る。
ただ、これを飲んでみたが、確かにフレンチオークの味わいは在るのだろうが、十分抑制が利いていて上品なブルゴーニュのワインを思わせる味わいになっている。
バンフィのサイト;http://www.castellobanfi.com/
以下はそのサイトからの抜粋である。
SOIL TYPE
Yellowish brown colour, calcareous sandy topsoil with abundant rounded stone.
GRAPE VARIETIES
100% Sangiovese.
Brunello di Montalcino DOCG
PRODUCTION AREA
Over 170 hectares of estate vineyards in the southern hill area of Montalcino. Altitude: 220 meters above sea level. Position: Hillside.
SOIL TYPE
Yellowish brown colour, calcareous sandy topsoil with abundant rounded stone.
GRAPE VARIETIES
100% Sangiovese.
TRELLISING SYSTEM: Cordone speronato (Spurred cordon).
VINE DENSITY: From 2.400 to 4.400 vines/ha.
HECTAR YIELD: 65 q.li/ha.
PRODUCTION TECHNIQUE
The meticulous grape selection (yield not exceeding 6 metric tons/ha) is followed by vinification with skin contact for 10-12 days. The wine ages for 2 years in various sizes oak barrels, 350-liter barriques, and 60- and 120 hl barrels; the wine is subsequently aged in bottle for an additional 8-12 months before release.
DESCRIPTION
Colour: intense ruby red with garnet reflections. Bouquet: ethereal, wide, light vanilla.
Taste: full, soft, velvety and intense, with sensations of liquorice, spices and light goudron note.
WINEMAKER'S NOTES
A "classic" of our production, this Brunello di Montalcino is obtained with clones of Sangiovese selected after 20 years of research on this unique grape and is aged in French oak barrels of 350 lt as well as in 60-120 hl Slavonian barrels. The most aristocratic combination of Montalcino tradition with winemaking modernity.
Brunello di Montalcino DOCG
BMPA03.jpg外観 エッジまで目が詰まった明るいルビー色
香り プルーン、スパイスなどの香りがある。しかしあまりサンジョベーゼらしさを感じない。
味わい 明るい果実が溢れているが、やや濃縮感にかける。余韻も短い。ニューワールドと思うくらいに味わいが希薄である。これは、2003年という暑い年だったせいか。
ポッジョ・アンティコは、マットクレイマーが認める現代派の生産者の一人ではある。
このヴィンテージはJancisRobinson.comでの評価は、15である。ボトルの状態も良くなかったようだが、やっぱり評価は低い。
ブルゴーニュもそうだが、2003年はイタリアでもあまり良くないようだ。WSでは、この年の点数は、88点だ。2004年が97点と2001年以来の良い点がついているだから、そっちのヴィンテージを買って楽しんだ方が良さそうである。
それにしても2003年はイタリアがニューワールドに感じてしまうから、恐るべしである。ブラインドテイスティングのためには、それでも何回は飲んでいた方がいいのだが、好んで飲む年ではなさそう。