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MeruCharLafon1999.jpg

Meursault 1er Cru Charmes Comtes Lafon 1999 ムルソー シャルム コント・ラフォン

外観 イエロー
香り 熟成した黄桃、ナッツ、ミネラル、すこし酸化臭を感じたがまわすと飛ぶ。
味わい 柔らかいすこし甘さのニュアンスもある液体。酸、ミネラルは控えめ。果実味があるが凝縮感が今ひとつ。余韻は長め。最後の味わいに軽い苦味、ハーブがアクセントにある。これはぶどうから新樽ゆらいからだろうか。それが次の杯を進めてくれる。

ラフォンのシャルムとしては、こんなものだろうかと思ってしまう。最近飲んできたムルソーの中でも拍子抜けするほど中盤の強さや液体の中身がない。価格と内容が見合っていない。1999と言う年のせいとワインの先生が言う。
ラフォンのように完熟でぶどうを摘んで、果実味でワインを作るような人は、ヴィンテージによって大いに左右されると。1999は良いヴィンテージと言われるが、やっぱり白ワインには暑い年は、果実が熟すのが早く、酸も控えめで、ミネラル感が少ない。これはテクニックでカヴァーできるものでないようだ。

1999年のブルゴーニュのシャルドネの白は、それほど持たないだろう。このラフォンのシャルムが持っていたのは幸運だった。2003年、2006年、2009年の白ワインも同じだから、それほど長く持たないだろう。何にしても美味しいブルゴーニュの白ワインに当たることはなかなか難しいし、今後温暖化でもっと難しくなるかもしれない。

MeurGeneComLaf2008.jpg外観 レモン・イエロー

香り 控えめな香り、ミネラル、白桃、グレープフルーツ
味わい 少し苦味を感じる、ややアルコール感を感じる。 ミネラルが強く、やや硬さ、ごつごつとした味わいを感じる。しばらくするとかなり味わいが開き、強いミネラルが余韻に長く続くの感じる。

ジュヌヴリエールの畑は一級畑でペリエールの下方に位置する。コント・フラフォンが所有する区画はペリエールに隣り合った東向きの斜面。3分の1は1993年に植えられた若樹であるが、それ以外は1946年に植えられた樹齢66年の古樹。土壌が軽く、表土が浅く30〜40cmしかないため、テロワールのミネラルが強い。奇麗な繊細さと透明感をともなったムルソーのフィネスを感じる。また非常に長期熟成ができる。

コント・ラフォンの2008年のジュヌヴリエールとシャルムを飲んだのだが、今はやっぱりシャルムがいい。ジュヌヴリエールはまだまだミネラルが強く角が立っている。自分の好みとしては豊かな果実味に酸味があるが、硬いミネラルにほっとする果実味を感じるタイプの白。今はまだジュヌヴリエールは打ち解けてこない。それに、酸が強いヴィンテージならシャルム、やや暖かい年ならジュヌヴリエールを選ぶのが無難な選択なのかもしれない

MeurCharComLaf2008.jpg外観 レモン・イエロー

香り ミネラル、パイナップル、黄桃、熟成した果実、ミネラル
味わい パイナップル、黄桃を'口に含んだ。果実の甘みを感じる。酸も奇麗に残っていて感実とのバランスがとても良い。新樽の風味、バニラが広がる。そしてミネラルが長く余韻に残る。全体のバランスが素晴らしく良い。

明らかにコシュデュリと違うワインである。ラフォンのワインは、より脹よかで、華やかである。北の産地を連想させる硬さはなく、豊かで熟した果実を思わせるワインである。わかりやすく誰にでも親しまれる。2008と言うヴィンテージもあり酸と熟した果実感のバランスがよい。2008年がどれだけもつだろうか、まだまだ10年は大丈夫そうだ。

コント・ラフォンは、ジャンシス・ロビンソンやクライブ・コーツから非常に高い評価を受けていてブルゴーニュの白ワインのドメーヌとしてベストとも言われる。白ぶどうは以前ピエール・モレが管理していた。
ラフォンは、低収量、熟した果実、ビオディナミで有名である。ドメーヌの深く寒いセラーは、ゆっくりとした熟成を促す。ラフォンの瓶詰めの時期は、ヴィンテージよって柔軟に変えている。最も凝縮した年は24ヶ月の樽熟成をするが、より軽いヴィンテージでは、より早く瓶詰めする。新樽比率は20-35%である。

ラフォンのシャルムは、ペリエールの畑より標高はやや低く、コント・ラフォンの畑は広いシャルムの中でも最南部に位置。

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外観 黄金色といえるほど黄色が強い
香り ハーブ、ミネラル、ヴァニラ、焦げた樽、キンメリッジ??、少し生臭いのようなミネラル、柑橘の香り。少し特徴のあるミネラルの香りである。
味わい 酸が奇麗、果実味も十分にあるが、味わいのなかにやや樽の苦味が少し目立つ。余韻は長く、ミネラルが続く。
マコンにしてもしっかりしたミネラルがある、それもすこし海のような生臭い香りもある。2007年と酸が強い年なので、このマコンがすごくバランスがいいんじゃないこと思って買っておいた。酸のシャープさが樽の強さに負けず、飲みやすい。ラフォンはやはり樽が目立ってしまうが、このマコンは、2007年のヴィンテージを考えてか、ヴァニラの感じを強く出さず、すこし強めの焼きが入って香ばしい香りとミネラルの香りのバランスをうまく取るように考えているのかもしれない。
液体の黄色みはやはり樽から来るのだろう。飲み頃に入っているが、まだすこし樽が浮いている気がする。この感じが寝かせればとれてくるのかはわからない。
ドミニク・ラフォンによって運営されているドメーヌ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォンはマコネー地区: ミイィ・ラ・マルティーヌに1999年8月ラフォン家によって設立された。
畑:Macon Villages Blanc (Milly la Martineと Bussieres )
栽培:有機物のみを使用、徐々に有機農法に転換(5年以内)。
醸造: 空圧式プレス、その後果汁を24時間かけて清澄。天然酵母。
発酵は49%ステンレス・タンク、49%木の大樽、2%オーク樽 を使用。
醗酵温度:12~22℃ , 澱は攪拌を行う。
ラッキング:2回
清澄:必要な場合はベントナイトで行う。瓶詰め前に非常に軽いフィルターをかける。
ドミニク・ラフォンがつくる3種類のキュヴェの特徴。
1.Maconは早目に飲めるエレガントでフルーティなワイン。
2.Macon Villages, Milly Lamartineは柑橘類とミネラルのヒントを持った熟成タイプのワイン。
3. Macon Villages, Bussieresはまろやかで、マイルド、フローラルで肉付きのよいワイン。
MonCL01.jpg前回に続き、ついにムルソーシャルムを飲んだ後にモンラッシェである。
外観 かすかに緑がある黄金色。
香り 完熟したパイナップル、バニラやナッツの甘い香り、杏仁豆腐、スパイスなど。
味わい おっとする味わいの光と果実味が口の中にあふれる。その後甘い果実が口の中に一杯に広がる。酸も奇麗である。余韻は長い。がオオオとするほどの長さがない。強いミネラルが感じられる訳でもない。
なにか期待したほどのパンチがないのである。これがフィネスかもしれないが探っても探っても深さが分からない。
なるほど市場価格で、10万を遥かに超えているモンラッシェから期待する味わいがないかも。N氏の意見は、ラフォンはムルソーがやっぱり得意なのか。それともモンラッシェの畑がシャサーニュ側の一番南斜面でミネラルが弱いせいか。とのこと。
コント・ラフォンのモンラッシェは、91年ヴィンテージより、わずか4樽の白ワインで1200本出荷される。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)とバロン・テナールの畑の中間にある0.33ヘクタールの広さの土地。シャサーニュ・モンラッシェ村寄りの最も南に位置するのモランッシェ。二つのパーセルがあり、一つは、樹齢25年、一つは樹齢45年。テイスティングコメントは、純粋な完熟した洋梨の香り、スイカズラ(honeysuckle)、白い花、オークのスパイスなどがあり想像できないほどのミネラルの余韻の長さが続く。
ラフォンのサイトは、http://www.comtes-lafon.fr/
それにしても蛤しゃぶしゃぶはこの上なく美味しかったし、ラフォンの2本は夢のようなのみ比べであった。
MCCL01vs.jpgLMPのN氏のお招きで蛤のしゃぶしゃぶにコント・ラフォンのモンラッシェとムルソーシャルムの飲み比べの会に参加。
始めてコント・ラフォンのモンラッシェに期待が多いに膨らんだ。ただN氏によるとコント・ラフォンのモンラッシェはあまり期待するほど美味しくないと言うことなのだ。今回はもう一度それを確かめる会らしい。
ふぅーん、コント・ラフォンのモンラッシェが美味しくない??そそっそうなのか。
ということで。
今回は飲み比べのコメントを一つ一つ。
外観は、黄色みが強いレモン・イエロー。
香りは、甘い果実の香り、林檎の花、オークのバニラなどがあり
味わいは、口に入れると甘く完熟した果実が口の中にあふれる。酸も美しい。その後も豊かな果実感と甘いバニラが広がり、最後に果実感とともにミネラルが厚く余韻に感じられる。
長い余韻である。
今年になって二本目のシャルムである。いつも飲ませてもらって本当に幸せである。
この味わいは、マット・クレイマーのブルゴーニュのワインがわかるのムルソーにある味わいをそのまま表している。
ムルソーの魅力はあけ広げなところにあって、うまさが口一杯に広がるようだ。これが若いピュリニ・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェであれば、もう少し難しいところがある。深い奥行きが隠れているのをかいま見せてくれるからだ。若いムルソーにも同じようなことは言えるけれど、そのウィンクは隠し立てがない。しかもそんな人なつこい性質でありながら、ムルソーは見違えるように変容するのにはおどらかされる。
熟成したムルソーの味わいには、蜂蜜、コーヒー、ミネラル、バターばかりかシナモンのようなスパイスの風味が渾然とあわさり、他のいかなるシャルドネにも似ていない。溢れ出すような味わいだが、そこには柔らかさが感じられる。濃厚な色調の性かもしれないが、優れたムルソーの豪勢な味わいには、もし黄金に味があるならばムルソーの味がするだろう、とまで思わせる。
またシャトー訪問記のドメーヌ・ド・コント・ラフォンで語られているように、http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/chateau/20080117gr06.htm
シャルムはいつも最も親しみやすい。丸くて、ふっくらして、典型的なムルソーのイメージがつかめるだろう
コント・ラフォンの醸造でよく語られるのは、ビオディナミとコールドセッティング、低植樹率、収量制限である。
コールドセッティング
圧搾した果汁を発酵までの間に落ち着かせ、温度変化を避けるために極低温で冷やすコールド・セッティング方式を導入している。
低植樹率、収量制限
1平方メートルあたり1本という
低植樹率、 さらには発芽の抑制による果実の徹底した収量制限を行っている。
MCCL01.jpg友人のワイン会でいただいた。やっぱり本当に美味しいワインの一つである。
外観は、ややイェローが強くなったレモンイエロー。粘性は豊富。
香りは、最初からとろけてしまいそうである。樽と果実の甘さが奇麗にとけ込んでいる。洋梨、トロピカルフルーツに、奇麗なナッツ甘い蜂蜜があふれている。味わいも樽の強さが目立たず、果実感も多く、酸のバランスもよく後にミネラルをしっかり感じる。樽の甘さも最後まで美しく残る。圧倒的な果実感とすばらしいバランスにうっとりするだけである。
飲み頃である。ただまだまだ持ちそう。あと5年から10年くらいか。
最初に飲んだルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュは、ただの引き立て役になってしまった。
マット・クレイマーは、ムルソーまたコント・ラフォンに対して賛辞を惜しまない。
ブルゴーニュワインがわかるを読みながらコント・ラフォンを飲めば、飲み手は万感の笑みをこぼさないではいられないだろう。
ムルソーの魅力は、開け広げであって、うまさが口に一杯ひろがる外交的なところだろう。あふれだすような味わいだが、柔らかさが感じられる。
熟成すると蜂蜜、コーヒー、ミネラル、バター、シナモンのようなスパイスが渾然とあわさり、他のいかなるシャルドネにも似ていない魅力がある。
最後に濃厚な色調のせいかもしれないが、優れたムルソーの豪勢な味わいには、もし黄金に味があるならムルソーの味がするだろう。
ムルソー レ・シャルム
最大の1級畑である。ワインの味わいも幅がある。すぐれたシャルムはじつに肉感的で、ふっくらとした感じさえする。おどろくほど強いミネラル風味を持つことがあるが、これは葡萄の木がレ・ペリエールに近づく場合になるように思われる。
ドメーヌ・ド・コント・ラフォン
いったいムルソーと言うワインは、コント・ラフォンのものよりうまくなるだろうか。ちょっと考えられない。
(マット・クレイマー ブルゴーニュワインがわかるより)