タグ「Echezeaux」が付けられているもの

Echezeaux Forey 2011 エシェゾー ドメーヌ・フォレ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

EchezForey2011.jpgEchezeaux Forey 2011 エシェゾー ドメーヌ・フォレ

外観 エッジに紫があるルビー色
香り 最初は全く閉じている。1時間くらいしてスパイス、赤い果実、土などがわずかに香る
味わい 少し曇った味わい。(これは当日持ち込みだから仕方がないか)味わいも当然閉じているのだが、強いミネラル、少し鉄分を感じる濃い目の液体、スパイス。綺麗な酸がある。奥に赤く黒い果実があるんだが、フレイバーはスパイスが主体である。余韻は長い

フォレのエシェゾーは始めて飲んだのだが、エシェゾーの中でもかなり斜面は下側でグラン・エシェゾーに近い斜面だろうと想像がつく。
実際にグラン・エシェゾーの南斜面の Les Treux とClos Saint Denisである。
2011年のブルゴーニュですらやっと飲めるようになってきたところ。エシェゾーが閉じているのはわかりきっているのだが。でも飲んでみたわかったのは2011年も綺麗な酸があり、このヴィンテージも期待が持てることがわかった。

ドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フィス
現当主は、レジ・フォレは以前はラ・ロマネの醸造長だった。
フォレの持っている畑は、エシェゾー、クロ・ド・ブージョそして、ヴォーヌ・ロマネのゴーディショの区画を持っている。
収穫は全て手摘み、3-4日間の低温マセラシオン、発酵22-26日間、
新樽率は20-50%、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めをする。

EcheChrCle2002.jpgÉchézeux Christian Clerget 2002 エシェゾー クリスチャン・クレルジェ

外観 エッジにオレンジが入ったやや薄めのルビー色
香り 芳香性が高い、ややシナモン、クローブなどのスパイス、赤い果実、トリュフ、なめし革などの複雑な香りが最初からある。
味わい まだ奇麗な酸と赤い果実、熟成した果実などの複雑な味わいが静かに口の中に広がる。柔らかい液体で、酸は中程度よりやや強め、タンニンは中程度よりやや控えめ、アルコール度数は中程度よりすこし控えめに感じられる。全体に奇麗な酸のなかに熟成した味わいがうまく調和している。余韻も長く、ミネラル、赤い果実と熟成した果実、こなれたタンニンと奇麗な酸がながく口の中に残る。

クリスチャン・クレルジェの作りはいつも柔らかい。飲み頃は特級のエシェゾーにしては早く来る。2002は酸が奇麗でちょうど良く熟成している。やっぱりいいヴィンテージである。ジャイエ・ジルのエシェゾーを飲んだ後でほっとする香りと、味わいである。


エシェゾー アン・オルヴォー
樹齢60年
100%除梗。低温マセラシオンに続く長期間の発酵と果皮浸漬。
アリエ産の新樽50%で18ヶ月熟成。
澱引きを行わず,無清澄,無濾過で瓶詰め。

EcheCrCle2009.jpg外観 濃いめのルビー色
香り 強い鉄分、赤黒い果実、ナツメグ、クローブなどハーブ
味わい 果実が豊富で甘さを感じさせる。やや濃いめの液体でタンニンを軽く感じる。脹よかで柔らかく酸も程々にある。余韻も長め。液体の旨味も感じる。

最近ネットで安く買うことが出来る。どれくらいのものかと友人が開けたので僕もご相伴にあずかった。実は僕もこの2009を買っている。確かに2009だから早く飲めることもあるが、なかなかお値打ちだったのでもう少し買ってもよいかと思っていた。
実際飲んでみて、クリステャン・クレルジュの09のエシェゾーは今でも美味しく飲める。これは驚きである。エシェゾーなかでは、それほどフィネスがあるとは感じないのだが、それでも美味しいワインである。以前に感じたシャンボールに近い感じがないんだが、これはヴィンテージの影響だろうか。もう少し寝かせてみないとわからないか。

その前の父ミシェル・クレルジュについて、マット・クレイマーは、大変な古樹から生まれるエシェゾーはまことに強壮、濃密な味わいで比類がないと言っている。
実際にミュジニーと地続きのアン・オルヴォーにクリスチャン・クレルジェの畑はある。

99年頃から除草剤、除虫剤等は一切使っていない。
手摘み、畑で撰果し、蔵でもう一度撰果。
100%除梗し、自然な伝統的発酵。
天然酵母のみ、温度コントロールも手動。
発酵槽はステンレスとホーローとセメントをキュヴェの量によって使い分ける。
ピジャージュは少な目。亜硫酸の使用量も少な目。ノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰め

DRC Echézeaux 1988 DRC エシェゾー

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

DRCeche1988.jpg外観 エッジがオレンジでコアはまだ濃いめのルビー色
香り これぞDRCの香りだろう、やや青さを感じさせるミント、トリュフ、バラのドライフラワー、白胡椒、ナツメグ、クローブ、アニマル、かるく赤い果実
味わい 一口飲むと、今まで隠れていた赤い果実が広がる、酸が豊富で甘さを感じる。タンニンはこなれている。強い凝縮感を感じる液体ではないが、余韻の中に奇麗な酸、ミネラル、熟成した旨味を長く感じる。

まず果実は非除梗、5−6日間のプレマセレーション、ルモンタージュをして、少しピジャージュをする。発酵期間は比較的長いが、過度のタンニンの抽出はしない。18ヶ月100%新樽で熟成。フィルターなしで瓶詰めした。

エシェゾーはクロ・ド・ブージョにつぐ広くグランクリュである。品質は一定せず、一番下部の斜面はほとんどヴォーヌ・ロマネの村名のワインと同じである。 
上部の斜面で急な所で13度の勾配。下部はほとんど平坦。表土はより肥沃で深くなり水はけは悪くなる。土壌は複雑で 一般には、バゾーシアンの泥塊とその表面は石灰石の多い土壌である。
エシェゾーは一般に、2流の特級である。Grands Echézeauxを最高とすると次は、グラン・エシェゾーの上部の土地である。Les PoulaillèresとEchézeaux-du-Dessus。 Les Poulaillèresは、ドメーヌ・ロマネ・コンティの畑である。この二つとEn Orveaux, Cruots,Champs Traversins, and Rouges du Basが二番目のランクに入る。それよりも低い所は、3番目のランクである。エシェゾーには最高級の凝縮感とフィネスがない。たいていは、ヴォーヌ・ロマネの1級のほうがいいことがあり、しかしそれよりも安いものを探すことはできない。グランエシェゾーと同様に、やや田舎っぽいが柔らかいタンニンである。非常に良いものもあるが、滅多にフィネスのあるものはない。以上から典型的なエシェゾーを表現しようとすることは無駄である。

EchDR99.jpg

外観 ややオレンジがエッジに入った濃いルビー色
香り シナモン、熟した果実、その他のいろいろなスパイス、柔らかいスパイス、やや酸化鉄のような香り
味わい 口に含むと甘さが広がり、酸と果実がその後口の中に広がる。余韻も長い。最後に美味しい旨味が口の中に残る。
 
ダニエル・リオンのワインでパトリス・リオンの時のワインである。パトリスが2001に去ってからは、品質が不安定であったが、2005よりは安定してきたそうである。
これは、パトリス・リオンのエシェゾーである。現在パトリスは、エシェゾーを作っていないので貴重なワインである。
味わいが本当に素晴らしい。エシェゾーと言っても味わいは軽くない。ダニエル・リオンのクロ・ド・ヴージョにも感じる同じような味わいがある。どこの場所だろうか?Les Treuxである。ここは、グラン・エシェゾーの南側で、深い粘土質であり、あまり排水が良くない所である。
そう言えば、神の雫ではV.V.のエシェゾーが話題になっているが。一体誰のだろう。特に古いのはミッシェル・クレルジュのだが。

ECHECC02.jpg

外観 エッジにオレンジが入ったやや濃いめのルビー色
香り スパイス、赤い果実、少し土の香りがある。まだフルには開いてはいないか?
味わい やや甘さを感じるが、すぐに奇麗な酸とフレッシュな果実が口の中に広がる。しっかりした味わいがある。余韻も長い。ミネラルもある。
これはエシェゾーのなかでもシャンボールよりの味わいである。実際にミュジニーと地続きのアン・オルヴォーにクリスチャン・クレルジェの畑はある。
マット・クレイマーのブルゴーニュ・ワインがわかるには、シャンボール・ミュジニの作り手だが、大変な古樹から生まれるエシェゾーはまことに強壮、濃密な味わいで比類ないとほめられている。
エシェゾーは、フラジェ・エシェゾーの村にあってクロ・ド・ブージョと同様に特級としてはブルゴーニュでは非常に大きな村名になる。当然ブルゴーニュのワインはいつもそうだが、作り手によって天と地の差が出やすい所である。値段もそうであるが。当然選ぶ畑は、エシェゾーの斜面の上部の畑である。グラン・エシェゾーや、ミュジニーに近い所がいいはずである。
EchER98.jpgやはりジャイエを飲んだら、後継者のルジェのワインも一度は飲んでおきたい。飲み頃のルジェのワインが手に入る確立は本当に少ない。これはそろそろ良いんじゃないかと思い開けた。
外観 エッジに軽くオレンジがある濃いめのルビー色
香り 開けた始めは、ピノの還元臭。これでもいい香りだ。その後に揮発酸が強めの複雑な香りが立ちこめる。黒い小さなベリーがある。揮発酸が強くてやや洗練さには、欠けるが。ただこの香りの中にもアンリ・ジャイエの片鱗が見えてくる。
1時間すると揮発酸の香りの奥にもっと深い香りが出てきた。おおやっぱりジャイエだ。
味わい やさしく甘さと酸がバランスよく口の中に広がる。それほどぐいぐいと押す強さではない。次第に一杯詰まった果実が口の中に広がる。これが最後の余韻ま残って行く。ミネラルだけでなく果実分も余韻の中に優しく、長く続くワインはなかなかない。
やっぱりすごいワインだ。確かに、新しいワイン作りに見られるクリーンなイメージはないんだが、揮発酸の高さが逆に魅力を深めている。やや田舎っぽさもあるんだけど、それも魅力のうち。ゆっくりと飲んでいると、あ、これはジャイエのワインだと思えるようになってきた。1985のジャイエの平行を飲んだ時の印象が蘇ってきた。
クライブ・コーツは、エマニュエル・ルジェについて、アンリ・ジャイエが介入していたクロ・パラントーを除いて、ワインの質はそれほど高くなく洗練されていないと言ってる。この揮発酸の高さからこう批判されても仕方がないのかもしれない。
タンニンが少し強いので飲み頃は5年後くらいがいいとの師匠の言葉。香りは十分に開いている。
マット・クレイマーのブルゴーニュのワインがわかるでは、"エシェゾーの優品は、濃厚な果実味を持ち、土の匂いがふんだんで、しっかりと引き締まった味わいを持つ。"と書かれている。確かにその通りである。

Echezeaux Coudray Bizot 1999 エシェゾー クードレ・ビゾ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
ECCB99.jpgこれは、ゆっくり2時間くらいかけて二人で飲んだ。やっぱりこれくらい時間をかけるとブルゴーニュワインの本当の姿がわかってくる。抜栓から、ゆっくり開かせて、香り、味わいの変化を楽しむのが醍醐味だ。
外観 オレンジがエッジにある、ルビー色。
最初は、閉じていて、スートするハーブと、黒い茸、白い胡椒、黒い胡椒があり、スミレ、ラヴェンダーが香る。
味わいは、柔らかな口当たりから始まるが、奇麗な酸が口の中に広がり、強い旨味があり、柔らかいミネラルが余韻長く続く。すごく長い余韻である。
さすがグランクリュである。
ゆっくり飲み続けて、1時間以上過ぎてから、おおお。やっと開き始めた、柔らかなシナモンとバックに奇麗なアニスがある。果実もフランボワーズ、チェリーが香る。本当にすごいエシェゾーである。
jmm_ech99.jpg友人のS氏より、WSETのアドヴァンスの合格祝いとして飲ませてもらった。この人のは、一度飲みたかったのである。
適度に熟成はしている。香りの魔術師と言われるほど強い香りが押し寄せてくる印象は少ない。赤い果実の香りもあるが、シナモン、白胡椒等スパイスの香りが中心にある。酸はしっかりとあり、ミネラルも程よく感じる。余韻はグランクリュとしては短め。はぼ中程度からやや長めくらいか。
ジャン・マルク・ミヨは、グランクリュにしては手頃の値段で、香りの魔術師などと言われて売られていたので、自分数本買っている。これから評判になるとの宣伝が多いが、実際に味わってみるとそれは、やはりお値段程度の味わいと言えるかもしれない。
ジャン・マルク・ミヨは、ピノ・ノワールの代名詞である「アロマと果実味」を強調した、純粋で柔らかい、魅力的なブルゴーニュを造る努力をしております。ミヨの仕事はまさに職人と呼ぶにふさわしいもので、有機栽培、トラクターなどの機械を一切持ちいらずに、葡萄畑の畝は馬と鋤によって耕作されています。葡萄は、低収量による濃厚な舌触りと風味がすでに見受けられる葡萄を基礎にして抽出しすぎないように注意を払って扱われ、アロマを引き出すために3~5日間マセラシオンを行います。醗酵期間は10~12日間、20~25%以下の比率でオーク樽で熟成させます。