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ChamMuleCraGRou2003.jpgChambolle-Musigny 1erCru Les Cras G.Roumier 2003 シャンボール・ミュジニ レ・クラ ジョルジュ・ルーミエ

外観 エッジはすこしうすくなっているが、濃いめのルビー色
香り 赤系、黒系の果実、赤い花、黒胡椒などのスパイス、土の香り、
味わい 2001年の後に飲んだのだが、まったくクラスが違う。2003年とは思えない綺麗な酸、熟した果実、深い味わいである。細かなタンニンも綺麗なアクセントである。余韻も非常に長い、綺麗な果実、ミネラルなど複雑でまさに綺麗な余韻が長く残る。

ルーミエはあの暑かった年でもこんなに酸が綺麗なワインを作るんだ。びっくりである。いつもブルゴーニュの暑い年は避けているんだが、さすが作り手さえ選べばヴィンテージなんて影響ないんだ。誰かがよく言ってたっけ。納得納得。

ChamMusGRou2001.jpgChambolle-Musigny G. Roumier 2001 シャンボール・ミュジニ ジョルジュ・ルーミエ

外観 すこしオレンジがエッジに入った薄めのルビー色
香り スパイス、赤い果実、赤い花、軽く青い草、
味わい 美しい純粋な酸、綺麗な果実が口の中に広がる。果実感は控えめであるが本当に上品で静かな液体である。タンニンはこなれている。余韻も長い。綺麗な果実、酸、ミネラルなどが余韻に残る。

上品なシャンボール・ミュジニである。ルーミエらしい味わいが出ているんだが、すこし村名クラスなのか物足りない。値段が同じか安いならモレ・サン・ドニの1級のクロ・ド・ラ・ビュシエールのほうを僕なら選ぶな。
でも今回は村名とレ・クラの比較試飲になったがみんな美味しいワインは静かになる。

MSDCdBussGeRum2006.jpgMorey Saint Denis 1er Cru Cros de la Bussière Roumier 2006 モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブシエール ジョルジュ・ルーミエ

外観 明るいルビー色
香り スミレ、上品な花の香り、ややすっとするミント、
味わい 綺麗な熟成した果実感、花のフレイバー、タンニンはこなれている。酸はやや控えめ、アルコールは中等度、余韻は長め。
ピュアな液体の印象を与えるのはいつも通りである。美味しいワインである。非常に上品な香りがある。しかしフレッシュな果実感と複雑味にかける。クレードルで飲んでいったが、最後にミントの香りが深まり、完熟した梗が入っているのを感じる。

2006年は7月は非常に暑かったが、8月は寒く雨が多かった。9月には天候が良くなった。コート・ド・ニュイでは9月20日に収穫が始まった。シャンボールでは、8月にヒョウが降った。果実感はあるが、酸度は少なめなである。

2006年の年を表したワインだろう。ルーミエらしいピュアで上品なワインである。すこしミントの香りも加えてある。ただいつもの深みがワインにないし、香りの複雑性もない。

アルコール度数 13%

2006年はもう飲み頃になっている。ただおいしく飲むにはどうしたらいいか。これが問題なのである。アルコール度数は普通通りからやや高め、しかし酸がすくなく、いつものピノ・ノワールの芳しい果実感のある香りがともなってこない。
2006年のワインをどんな風に飲んでいこうか、これが問題だった。このルーミエのクロ・ド・ラ・ブシエールが一つの試金石のように飲んでみた。
さすがルーミエである。うっとりとさせるワインであるが、いつものルーミエを期待するわけにはいかない。複雑性が足りないのである。これなら食事と合わせたりアクセントが欲しくなる。何かスパイスがきいた鴨料理や、ゴディバのカレ(当然甘くない)などでもいいか。
2006年はやはりうっとりさせるには酸が足りない。ブルゴーニュワインは酸がないと何か複雑味がない。香りもアルコール感が強く果実の香りが上がってこない。味わいは完熟した果実の味わいはあるんだが。いつでもうっとりさせるワインではないのでうまくシチュエーションを選んで飲んでいこう。僕は良いワインは食事と合わせたりしないで単独で味わうのが好きだが、2006年は食事と合わしていくしかないか。それも夏や秋ではなく寒い冬に。

ChaMusLeCraRoum1999.jpgChambolle Musigny 1er Cru Les Cras G.Romier 1999 シャンボール・ミュジニ レ・クラ ジョルジュ・ルーミエ

外観 ややオレンジが入ったルビー色
香り 深く沈んだ、黒い土の香りから次第に、華やかな花の香り、フレッシュな赤い果実、熟成した果実、白胡椒、など。開き始めてからどんどんと香りの質が変わる。複雑な香りがどんどん出現し、そして香っている人をくらくら幻惑させる。すごい。
味わい 静かな奇麗な味わいである。口の中に広げてみると、強いミネラルの味わいを感じる。しかしゆっくりと飲むと、非常にバランスよく心地よくのどを伝って行く非常に美味しい味わいが後に残る。酸、タンニンのバランスが素晴らしい。アルコールも中等度。余韻も非常に長く、その果実、ミネラル、美味しさのかたまりがずっと残る。素晴らしいワインである。

アルコール13%

ルーミエが美味しいの分かっていたが、これほど美味しさを感じたことはない。何にしても素晴らしい味わいが何度となく押し寄せてくる。香りも尋常でない。何度も次ぐたびにリセットされながら開きかけた香りに、魅力があふれている。芸術的なルーミエの作品である。

神の雫では、この1999のレザムルーズが2001年と比べられていたんだが、このレ・クラの感じでは、レザムルーズの飲み頃はまだまだ先のように見える。確かに1999年は果実味が強くて最初から飲めそうなんだが、1997年のレザムルーズがまだかちかちだったから、今冒険して飲む必要もないだろう。

Chambolle Musigny 1er Cru Les Cra
Les Craの畑はシャンボール側のボンヌ・マールの斜面から南側に続きで1級のFuéesに次いである。この1級畑は、レザムルーズには及ばないが、しっかりした骨格と、静かで涼しげな威厳を持っている。豊かな果実味にエレガントさも兼ね備えている。

ChamMusiGRoum2009.jpgChambolle-Musigny G. Roumier 2009 シャンボール・ミュジニ ジョルジュ・ルーミエ

外観 エッジにまだ紫がある濃いルビー色
香り まだまだ閉じている。待っても赤い花、果実の香りがほんのりとあがってくる。
味わい 果実の凝縮感がある液体、それなのに美しさがある。口の広がりの最初にルーミエらしい上品な美しさが見える。ただ、酸は低く、温度があがると味わいが全体にぼけてしまう。赤い果実のコンフィの味わい。まだまだ味わいも開いていない。タンニンは濃いがこなれている。アルコール感はやや高め。余韻は長い。

ルーミエの作りでまだまだ2009年が飲み頃にないのは分かっていたんだが、、、、それでももっと飲める状態と思っていた。
村名でもおそらく少なくとも5年は待たなくては。それにしてもルーミエの作るワインでも酸がすくない。このワインを美味しく飲むにはかなり熟成させないと、アルコール感が強く出てしまいそうである。飲む時期も飲み方もかなり難しいヴィンテージだろう。

Ruchottoes-Chambertin Michel Bonnefond 1998 リュショット・シャンベルタン ミッシェル・ボンヌフォン

RuChamMicBon1998.jpg外観 エッジに軽くオレンジ色が入ったやや濃いめのルビー色
香り 華やかなスミレの花の香り、赤い野苺、白胡椒、大地の香り、丁子、上品な動物臭、複雑な香りが一杯である。
味わい 程よく酸がある柔らかい液体。タンニンも溶け込んで細かなテキスチュアーを感じる、美しい赤い果実が口の中一杯に広がる。最後に柔らかい甘さを感じる。タンニンも滑らかである。アルコール感は中程度からやや強め余韻も非常に長く上品な赤い果実のフレーバー最後まで長く続く。

アルコール度数 13.5%

ルーミエはどうしてこんなに上品に作れるんだろうか。このワインもその言葉が当てはまる。いつも飲んだ者をうっとりとさせる力を持っている。それにしてもルーミエのワインは非常に高いし、ほとんど買えないのである。今はこれだけのお金をだしてルーミエを買うか、別の良い作り手の特級を買うかと迷ってしまうのだが。こうしてルーミエを飲んでみると、やっぱりルーミエを飲むと普通の作り手には出せない味わいがある。

クリストフ・ルーミエはミッシェル・ボンヌフォンからリュショット・シャンベルタンとシャルム・シャンベルタンの畑を借りています。そして作ったワイン一部をミッシェル・ボンヌフォンに賃料として渡しています。それをメタヤージュと言います。これはボンヌフォンのラベルでリリースされたルーミエのワインと言うことです。

ChaMusiLAmoGeRou1997.jpg

外観 やや濃いめのルビー色
香り ミントのスットする香り、甘いハーブ、赤系、黒系の果実など。香りはまだまだ閉じている。一体開くのにどれくらい時間がかかるのだろう。
味わい 透明感のあるすっきりした果実が溢れた液体。酸はやや控えめだが、バランスよく保たれている。味わいはいつものレザムルースの柔らかさ、優しさよりもまだ液体の強さが目立つ。余韻も非常に長く、味わいは非常に複雑。果実味、タンニン、ミネラル感などがめくるめくる押し寄せてくる。余韻の長さを強く感じる。
憧れのルーミエのレザムルースである。突然こんなものが飲める機会が巡ってくるとは感謝感謝である。ブルゴーニュワインが好きな人なら一度は飲んでみたいワインの一つだろう。日本でのルーミエ人気は異常と思える。普通の村名のワインでさえ、他の作り手のグランクリュの値段を遥かに超えている。レ・ザムルースはDRC並みの値段がついている。それもこっそり持っていて誰も一緒に飲もうなんて行ってくる人は少ないのだ。
まだまだ飲み頃になっていない。抜栓直後に飲んでいるせいもあるが、あと5年以上は寝かせたい。本当はもっとかかるかもしれない。1997年でこれほど強いとは。普通のグランクリュならもうとっくに飲み頃に来ているのに。

RCCRou86.jpg

1986のルーミエの特級である。はは、こんなワインはなかなか手に入らない。1986はあまり良い年ではないから手に入ったのかも。ただマット・クレイマーのルーミエの紹介には1986ですら素晴らしいと書いてある。期待せずにはいられない。ただ当然だが、これは長くは持たないだろう。今が飲む時期だと思い開けた。
外観 ややレンガ色を帯びたオレンジ色
香り 泉、森、森の下草、リコリス、シナモン、完熟した果実が、すこしづつ乾燥してきた、熟れた奇麗な花が次第にドライフラワーになって行く、ビーフジャーキー
味わい 柔らかい口あたり、するすると口中を流れる。泉から溢れたような奇麗な透明な果実が口の中に広がる。余韻は奇麗な酸、スパイス、ミネラルが長く続く。
すごい美味しいワインである。ただ1986のせいもあって、グラスの中ですごいスピードで枯れていく。ただこうしたことが体験できるのがワインの醍醐味である。奇麗な果実が、次第にしおれてきて、ドライフルーツになって行く。これを短時間で杯に注がれるたびに感じるんだから。
やっぱりルーミエはすごい
1986はブルゴーニュでは、あまり良くないヴィンテージである。マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるでは、こうした年で高名をはせるドーメーヌさえ仕損じた軽いワインの年でも、ルミエの1982,1986年のワインは見事だった。とくに86年はひときは愛すべきワインを送り出したと書かれている。
ジュブレ・シャンベルタンの特級の村でも北側のやや標高の高い所にあり、モンターニュ・ド・ラ・コンブ・グリーズをめざして上りかけた所にその畑はある。
リュショット・シャンベルタンは、ちょうどマジ・シャンベルタンの真上にひろがる。土地の表層はやせていて、低土はひどく小石がちである。
総てジュブレの特級のなかで一番取っ付き難く、その強い骨組みと個性は、ぶどうの木がやせた土壌に根ざしている。いつも線が細く、濃密な果実味をもっていない。
 
GRMS02.jpgなかなかルーミエを飲む機会はない。実際に高すぎる。最近のヴィンテージは手に入れることができても、飲み頃90年代は全くと言っていいくらい手に入らないし、本当に高い。2002という良年のモレを手に入れることができたので、飲んでみたい欲求を抑えきれず開けた。
外観 ルビー色
香り 澄み切った果実の香りが優しく包んでくれる。少しアニマルがある。アニスなども上がる。最後に梅干しの香り。
味わい 口の中にほっとする甘さがあり、うっとりとする奇麗な果実と奇麗な酸が口の中に優しく広がる。余韻も長い。奇麗な酸とだし汁が効いたミネルが長く続く。
やっぱりルーミエはすごい。良年のこのワインの酸、果実総てのバランスが完璧である。強い訴えかけてくるというよりは、飲みながらその美味しさに包まれると言った方がよい。
こんな美味しさがもっと安くて、手に入りやすいならもっと多くのブルゴーニュワインのファンができてしまうだろう。
4人で飲んだが、美味しすぎてピッチが早い。時間の変化がわからないまま終わってしまったのは残念。
モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブシエールは、ルーミエがここまで人気になっても、まだまだ買えるワイン。シャンボール・ミュズニではないけど、この畑は、特級クロ・ド・タールとボンヌ・マールのすぐ横という抜群に恵まれた条件。これが、悪い訳はないのに。