Mazoyeres Chambertin V.V. Perrot-Minot 2001 マゾワイエール・シャンベルタン V.V. ペロ・ミノ
外観 エッジにオレンジがあるルビー色
香り 赤い果実、黒い果実、やや土の香り、なめし皮、きのこ、トリュフ、アニスなど
味わい 柔らかく豊かな果実感がある。ルソーのシャンベルタンと比べると確かにキメは粗く、やや濁った印象を持ってしまう。比較試飲する怖さだ。タンニンは豊かでこなれている。アルコール度は中等度からやや高め。余韻の中に豊かな果実、ミネラルが続く。
最初に飲んだ、ルソーのシャンベルタンと比較するために開けたようなものだが、このワインの果実の豊かさ、特徴がかなりわかる。やっぱりこちらの方がなにかなめし皮、土の香りが強い。ルソーがジュースを綺麗に濾したような味わいに対して、ペロ・ミノは豊かな果実を少し強めで絞ったような印象を受ける。
クライブ・コーツは、シャルムと比べるとマゾワイエールは、より力強く、豊かで、やや動物臭が強いと書かれている。確かにマゾワイエールの方がやや土の香りやなめし皮の香りが強く、シャルムの方が果実の香りが強いのかもしれない。
ペロ・ミノ
リュット・レゾネ。
樹齢が高く自然に収量は抑制されるが、収量増が見込まれる年には摘房、ひと株あたりの房の数を6〜7に調整。
完熟、選果され、除梗はヴィンテージにより50〜100%。
14度で10日間の低温マセレーション後、自然発酵、醸しは優しくルモンタージュを主とし、ピジャージュの頻度は少なめ。
樽熟成はヴィンテージにより12〜14ヶ月、トロンセ、またはベルトランジュのオークからなり、焼き加減はミディアム。 新樽率は村名で20%、1級、特級で30%。
Charmes Chambertin vieilles vignes Perrot-Minot 2000 シャルム・シャンベルタン VV ペロ・ミノ
外観 エッジにかすかにオレンジがある輝きのあるルビー色
香り アニス、甘い花の香り、フレッシュな赤い果実など、上品ななめし革、キノコ、
味わい 柔らかく奇麗な果実感があふれる液体、酸も程よくあり、赤いフレッシュな果実とコンフィが口の中いっぱいにあふれる。タンニンが柔らかく、きれいな質感を伴ってうまさを引き立てる。アルコール感は中等度、余韻の中にもクリアな果実感が奇麗な酸とともに長く残る。
ブルトーニュは2000年はあまり良くない年である。それでもやはりグランクリュで作り手が良ければ美味しくないはずがない。今飲み頃である。ペロ・ミノらしいワイン作りで、果実の味わいにあふれている。何方かと言えばシャルム・シャンベルタンはペロ・ミノの作りに合っているのかも。
シャルム・シャンベルタン
シャルム・シャンベルタンは、マゾワイエール・シャンベルタンと一緒に紹介されることが多い。これは、隣同士で、マゾワイエールはシャルムを名乗ってよいからである。シャルム・シャンベルタンは、シャンベルタンの下斜面で、マゾワイエールは、ラトリシエールの下斜面で一部モレ・サン・ドニと接している。少なくともペロ・ミノは、マゾワイエール・シャンベルタンも出しているので、このワインはシャルム・シャンベルタンの畑からのみだろう。
ジュヴレの特級の中で、シャルムが一番わかりやすい。熟成はどれよりも早く、柔らかいうえ、果実味が際立っている。
シャルムの名前は、実際この畑はチャーミングであるがchaume(一度捨てられたぶどう畑)から由来している。そして再度植樹された。
ぶどう畑 農薬は使わず、低収量、一つの木に6-7房程度、必要なら剪定し、
非常に厳しい選果をして、除梗して
1週間14度で低温浸漬しその後自然に発酵させる。ルモンタージュは軽く、ピジャージュは非常に少ない。発酵が終了後、48時間静置し、12-14ヶ月間樽で熟成させる。
樽は、ミディアムトーストで、トロンセとバルトランジェ(アリエにある)を使用。グランクリュで新樽率は50%
domaine Perrot-Minot のサイト http://www.perrot-minot.com
Mazoyéres Chambertin V.V. Perrot-Minot 2004 マゾワイエール・シャンベルタン ペロ・ミノ
外観 ややエッジが薄くコアが濃いめの濃淡がついた奇麗なルビー色
香り 抜栓からすぐに全開である。スミレの花、赤系、黒系の果実、シナモン、アニス、深い土の香り、上品な革製品、など
味わい 程よい酸と果実の旨味のバランスが取れた液体。ミディアムボディ、口の中にフレッシュな果実とタンニンがこなれた濃いめのカカオなどが心地よく広がる。余韻に濃いめのカカオなどを中心にミネラル、赤い果実などが長く残る。
2004年のヴィンテージは酸が高く、果実味が控えめなせいか早く飲めるし、非常によく香る。このグラン・クリュでさえ開け閉てから凄く香り、味わいも開いている。
ペロミノのマゾワイエール・シャンベルタンの区画は、かなりモレ・サン・ド二よりである。そでれもやはりアニマルにちかい革の香りがするのでジュブレ・シャンベルタンらしいテロワールがある。
最近のペロ・ミノの作りは変わって来たようで、以前の強い抽出と新樽率が高かった時代から変わっているようだ。ホームページ書かれている醸造、瓶詰めまでの行程は以前に紹介されたのものとは違っている。
間引き、グリーンハーベストや化学肥料や殺虫剤の不使用を実践。収穫は手摘み。一度手摘みをされた果実は再度選果台で選果。そして完全除梗され、約14日間の14度での低温発酵。その後自然に発酵がはじまり、ポンピングオーヴァーにより柔らかい抽出を行い、ビジャージュは最低限しかしない。一旦発酵が終了後48時間静置後、樽詰めし、12から14ヶ月樽熟成します。ワインの芳香性を保つ為に、バトナージュは瓶詰め前に一度するだけ。
トロンセ、アリエ産の樽を使い、リッチさをそのまま出すために、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされる。新樽率はグラン・クリュ50%、プルミエ・クリュ40%、村名25%です。
マットクレイマー ブルゴーニュワインがわかる
マゾワイエールはジュブレ・シャンベルタン村でも一番モレに接した南側、そしてシャルムの下にある。マゾワイエール・シャンベルタンは、シャルム・シャンベルタンとして売ってもよい。シャルム・シャンベルタンは、シャンベルタンの真下にある。ぶどう畑をマゾワイエールに持っている生産者は、マゾワイエール・シャンベルタンの名を選ぶことができる。
シャルムについて書かれていることはほぼマゾワイエールにも当てはまるだろう。ジュヴレ・シャンベルタンの特級畑総てのなかで、シャルムが一番わかりやすい。熟成はどれよりもはやく、柔らかいうえ、果実味が際立っている。思うにシャルムには、厳しいと言う表現は似つかわしくない。
ドメーヌ ペロ・ミノのサイト
Chambolle -Musigny 1Cru La Combe D'Orveau Perrot-Minot 1996 シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォー ドメーヌ・ペロ・ミノ
外観 ややエッジにオレンジのかかったルビー色
香り 香りはしっかり開いて、芳香性も高い。どちらかと言えば熟成した香りが強い。なめし革、動物臭、赤い果実、腐葉土、ミント。
味わい 奇麗な酸、液体の旨味のバランスがよい。酸はやや強め、しかし液体の旨味が出ていて、バランスが取れている。タンニンはこなれている。アルコールは中等度。熟成した果実、液体の旨味が口の中に広がる。余韻も長く、旨味、ミネラルがある。
アルコール 13%
以前にも飲んだのだが、このボトルはやや熟成が進んでいた。その熟成具合によって複雑と酸の強さがバランスよくあり一緒に食べた鳩料理と良くマリアージュできた。シャンボール・ミュジニーにしてはよりふっくらした要素を感じる。
ラ・コンブ・ドルヴォー
特級のミュジニー区画の一つであるプチ・ミュジニーの南にあり、その畑に連なっている。そしてエシェゾーの北にある。非常によいワインを作り出す能力があり、アムルーズよりはエシェゾーに似ている。十分満足の行く凝縮度と深さがあり、エレガンスも伴っている。

外観 エッジに微かにオレンジがある濃いめのルビー色
香り 鉄、土の香り、動物の血の香り、スパイス(ナツメグ、クミン)
味わい ほんのりと甘さを感じるしっかりした液体。果実の凝縮感があり、酸は控えめで、最後に甘さがある。余韻も長め、旨味、果実感などが長く残る。
これは、本当にクロ・ブジョらしい香りと味わいである。それに美味しい。2001年はやはり飲み頃に入ってきている。クロ・ヴジョを買う時に考えることは、畑名で買うワインではなないということ。確かにグラン・クリュであるが、マット・クレイマーによれば当たりはずれが多いと言うこと。だからこのクロ・ブジョは、作り手で選んだもの。ペロ・ミノの果実味溢れた作りとクロ・ブージョの本来の強さがバランスよくうまく出来ている。クロ・ブージョは奇麗な果実味がないと鉄分が強い無骨なワインとなってしまうことが多いのである。
クロ・ド・ヴージョ
クロ・ド・ヴジョの畑は、今日の愛好家に言わせれば、ブルゴーニュ的でなく、ボルドー的なものを念頭に作り上げられたものだからだ。畑の名声を確立したのは、テロワールの違いを鮮やかに描き出してみせたからではなく、念入りにブレンドを行ったせいである。ロマネ・コンティミュジニの尊さが、比類ない立地の独自性にあるならば、クロ・ド・ヴジョの素晴らしさはシトー会の修道士らが熟練の極みとも言えるブレンドの技術をもって管理してきたことにある。実際にはクロ・ド・ヴジョは単独所有下におかれたおかげでボルドーのようなやり方を続けることができた。
クロ・ド・ヴジョは、品質面から三分割できる。斜面上段は極上のワインを生み、中段はそれよりも落ち、下段はぐっと落ちる。最下段の畑は、どうしようもないくらい水はけが悪い。
ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーより
外観 軽くエッジにオレンジがある濃いルビー色
香り 熟した果実、シナモン、柔らかく複雑な大地の香り、なめし革
味わい 柔らかい口あたりの中に果実の甘さを感じる。その後バランスのとれた酸と熟した果実が口の中に広がる。タンニンも感じるがかなりこなれている。余韻も長く、ミネラルとこなれたタンニンのバランスよく口の中で続いていく。
2001年はそろそろ飲み頃になって生きているが、まだまだ熟成できそうである。ペロミノのワインは果実味が強くそこがセールスポイントであるから、その魅力が失われる前がいいんじゃないかと思うんだが。
シャルム・シャンベルタンはシャンベルタンの下にある畑、そしてマゾワイエール・シャンベルタンは、ラトリシエール・シャンベルタンの下にある畑でモレ・サン・ドニに接している。この畑は隣同士でマゾワイエールは、シャルムを名乗っていもいいことになっている。
ジュブレ・シャンベルタンの中でシャルム・シャンベルタンは一番わかりやすいと言われる。熟成はどこよりも早く、柔らかく果実味が際立っている。ジュブレ・シャンベルタンの中でも厳しさがなく柔らかい味わいのワインである。
Charmes シャルムと言う名前はブルゴーニュにはたくさんつけられていているんだが、確かにこのワインは、チャーミングであるが、chaume(切り株、切り株畑)から来ていて一度、この畑は放置されたが、再度植えなおされている。
ペロミノは、マゾワイエールにも畑を持っていてマゾワイーエルの名前で出しているので、これはシャルム・シャンベルタンの畑のみで作られたもの。
二つのソーティングテーブルを使い厳しく選果する。完全除梗
1週間の低温浸漬(14℃)、自然酵母で発酵、パンビングオーバーとほんの少しのピジャージュ、発酵終了後2日間清置して、樽に入れて12−14ヶ月熟成させる。澱引きはほとんどしなく、瓶詰め前に一度行うのみ。
木樽は、TronçaisとBertrange (in Allier)を使用。グランクリュには新樽は50%で、1年樽が25% 2年樽を25%使用する。
無濾過で重力によってのみ清澄して瓶詰めする。

外観 エッジにかるくオレンジがある深いルビー色
香り ベリー、スパイス、黒こしょう、 アニス、 その後青臭い香りが次第に溶け込みダージリンのようなアロマになった。
味わい 最初はマロングラッセ、タンニンを強く感じた。少し風邪を引いている性もあるか、酸が弱く、タンニンを強く感じてしまった。その後味わいも開いて来て、タンニンも甘くなり、酸もややひかえめながらあり、フレッシュな果実とジャムを混ぜあわした果実を感じる。なめし皮などの動物香は軽く感じられる。余韻も長い
最近のペロ・ミノの作りは変わって来たようで、以前の強い抽出と新樽率が高かった時代から変わっているようだ。ホームページ書かれている醸造、瓶詰めまでの行程は以前に紹介されたのものとは違っている。
間引き、グリーンハーベストや化学肥料や殺虫剤の不使用を実践。収穫は手摘み。一度手摘みをされた果実は再度選果台で選果。そして完全除梗され、約14日間の14度での低温発酵。その後自然に発酵がはじまり、ポンピングオーヴァーにより柔らかい抽出を行い、ビジャージュは最低限しかしない。一旦発酵が終了後48時間静置後、樽詰めし、12から14ヶ月樽熟成します。ワインの芳香性を保つ為に、バトナージュは瓶詰め前に一度するだけ。
トロンセ、アリエ産の樽を使い、リッチさをそのまま出すために、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされる。新樽率はグラン・クリュ50%、プルミエ・クリュ40%、村名25%です。
マットクレイマー ブルゴーニュワインがわかる
マゾワイエールはジュブレ・シャンベルタン村でも一番モレに接した南側、そしてシャルムの下にある。マゾワイエール・シャンベルタンは、シャルム・シャンベルタンとして売ってもよい。シャルム・シャンベルタンは、シャンベルタンの真下にある。ぶどう畑をマゾワイエールに持っている生産者は、マゾワイエール・シャンベルタンの名を選ぶことができる。
シャルムについて書かれていることはほぼマゾワイエールにも当てはまるだろう。
ジュヴレ・シャンベルタンの特級畑総てのなかで、シャルムが一番わかりやすい。熟成はどれよりもはやく、柔らかいうえ、果実味が際立っている。思うにシャルムには、厳しいと言う表現は似つかわしくない。