Psycho サイコ 1960

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Psycho サイコ 1960

監督: アルフレッド・ヒッチコック
原作: ロバート・ブロック
出演: アンソニー・パーキンス, ジャネット・リー, ヴェラ・マイルズ, ジョン・ギャヴィン, マーティン・バルサム

脚本はジョセフ・ステファノ、作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した小説『サイコ』が原作

この映画は子供の頃に見てから強い印象が残っている。誰もがそうだったと思うんだが。ただ、どこかはっきりしないところがあった。それは最後の精神科医の説明だろう。今なら理解できるのだが。初めて多重人格、猟奇殺人をうまく扱った映画だったから最後に見ているに人に説明が必要だった。

それにしても、この映画は有名になりすぎて見ていない人でもシャワーシーンは知っている。これはヒッチコックが映画館で公開された時に、今では当たり前になった映画の途中からは入れない、完全入れ替え制だったこと。映画の内容は人には話さないという宣伝文句は、今までは低肉にもまったく逆の効果になってしまっている。
ヒッチコックの大ファンであるが、サイコと鳥は嫌いである。なぜならヒッチコックが好きな理由は映画の中にあるサスペンスとお洒落な雰囲気である。ヒッチコックの一番有名な二つの映画にはこれらがないからである。

この映画は3つに分かれている
第一部はマリオンが金を盗んでベイツ・モーテルに到着するまで。
ここでは、マリオンが逃げている緊張感が非常によく表現されている。
特に、ハイウェイパトロールの警官につけられている時である。
そしてマリオンが夜の雨の中を走り、疲れたところにベイツ・モーテルがある。

第二部は、ノーマン登場である。マリオンが車を止めたモーテルには、丘の上に建つ屋敷があった。窓の明かりから女性の姿が見える。そして観客もマリオンも騙されるのである。ノーマンの事務所にある鳥の剥製たち、そして宿泊者の部屋には鳥の絵が飾ってある。ヒッチコックの鳥と関連しているんだろう、ヒッチコックの次の映画が鳥である。
そしてマリオンの有名なシャワーシーンである。何度も刺されて浴槽に座り込むマリオン。そしてカーテンを手にして、前のめりに倒れる。全く目は動かず。じっとしている。

第三部は、マリオンの姉のライラ・クレインとマリオンの恋人のサムがマリオンの行方を追うのである。アベックで危険なところに入っていくのは、ヒッチコックのいつものストーリーである。そして恐ろしい事実がわかる。

最後のパートのノーマンの独り言がある。これがなかなか言っていることを理解するのが難しい。ノーマンがほとんど母の人格となってしまい、ノーマンが殺人を母のせいにしてしまったと、別人格の母がノーマン自身を責めている。ここがなかなかわかりにくいが、それが恐ろしさを盛り上げているだろう。
そして彼の笑い顔に、母の骸骨の顔がスーパーインポーズされる。最後に沼地から車が引き揚げられるシーンでエンド。最後の車が引き揚げられるシーンは、あの頃の太陽がいっぱいのラストにも重なる。

ヒッチコックが途中入場の禁止、ストーリーの口外禁止を宣伝した。当時は、映画館は途中から入ることができて、完全入れ替え制でなく何度も見ることができた。そしてストーリーを誰にも教えないでという宣伝もあった。今では当たり前になってしまったし、映画の最後は誰にも教えないでというの今でも使われる宣伝文句である。

映画の撮影では、アップでの撮影が何度も出てきて、とくにマリオンの表情がうまく使われている。シャワーシーンでマリオンが死んでいるシーンは、残念ながら瞳孔が縮瞳しているので生きているのがわかる。これは仕方がないだろう。このシーンは、音楽も優れている。バーナード・ハーマンのの音楽がすごい。ナイフが人を突き刺すような早いリズムと高い弦の音である。

次の映画の鳥に関連したものがたくさん用いられている。鳥の剥製もそうだが、町(フェニックス)やマリオン・クレインのクレイン=鶴の名前にも鳥が隠されている。

ヒッチコックが現れるシーンは映画の最初の部分、マリオンを事務所に入った時に、外に立っている。

サイコでシャワーシーンで襲われる女性、ジャネット・リーは、あの若草物語でメグを演じていた女優である。初めて結びついた。

Bates Motel ベイツ・モーテル シーズン1 2013

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