ユジャ・ワン(ボストンシンフォニー)

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2007/03/14

シャルル・デュトワとアルゲリッチの競演と言うことで楽しみにしていた公演が、アルゲリッチの病気でキャンセルとなった。そこでユジャ・ワンに変わった。ユジャ・ワンて誰だろう。でも曲目がベートーベンピアノ協奏曲1番から、チャイコフスキーピアノ協奏曲1番に変わっていたので、チャイコフスキーピアノ協奏曲1番は、かねがね一度は生で聞きたいと思っていたのでそれでも良いかと思っていた。ちなみにこのチャイコフスキーピアノ協奏曲1番は、ハンス・フォン・ビューローによってボストンで初演されている。 さて、演奏を聞いてびっくり、すごく良い。あのチャイコフスキーピアノ協奏曲1番を力づよく、また華麗に弾き上げた。デュトワは、演奏中彼女の手を見ながら指揮していた。若い彼女に思うのまま弾いていいよ、こっちがサポートするよと言わんばかりだった。観客はこの思わぬ代役にも関わらず演奏後は久々のall standing ovationだった。彼女は、アルゲリッチの代役という大きな仕事をやり遂げてほっとしている表情だった。 10日前に24歳のランランとウィーンフィルの競演、今回はまだ20際になったユジャ・ワンを見ることになった。中国演奏家の若いパワーを見せつけられた。

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