ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカのコンサート 2012.11.3

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

文化の日と言うこともあり、クラシック2日目である。ポリーニを聞きに東京まで来たので、翌日の予定を決めていたら、ギドン・クレーメルの講演が翌日にあることを知ってあわててチケットを買った。

「グレン・グールドへのオマージュ」を聞きながら改めて、クレーメルの弦の音の素晴らしさを実感した。さすが素晴らしい弦の響きである。
ヴァインベルク:交響曲第10番イ短調 や、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番では、クレーメルの熱さが伝わってくる。それにクレメラータ・バルティカのレベルも非常に高い。
今回はなかなかクレーメルの音を単独で聞くことが少なかったので、最後のベートーベンでも出来るだけクレーメルの音を探しながら聞いていた。最後の楽章の終わり際に、クレーメルが弦を落としかけた。幸いに譜面台に当たりキャッチしたのだが、こっちもヒヤヒヤした。こんなことがあるんだとも思ったが、ライブではハプニングがつきもの。今までもいろいろ見てきたからそうだそうだと思った。何にしてもほっとして拍手をした。
アンコールの夢二のテーマではうっとりしながら聞いて、最後のピアソラは、マリンバの演奏も素晴らしく、素晴らしい演奏に酔っていた。

曲目 「グレン・グールドへのオマージュ」The Art of Instrumentationから

1.シルヴェストロフ:J.S.B.に捧ぐ〜ヴァイオリンとエコーのために
2.ラスカトフ:前奏曲とフーガ ニ短調 BWV 851 (平均律クラヴィーア曲集から)
3.デシャトニコフ:パルティータ第6番 BWV830 サラバンド ホ短調
4.ディックマイエル:グールドにもとづいて
(ゴルトベルク変奏曲から第30,4,18, 26変奏曲、およびシェーンベルクのop.19、op.47から3つの間奏)
5. キーシン:ゴルトベルグ変奏曲からアリア

ミェチスワフ・ヴァインベルク:交響曲第10番イ短調 op.98
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 op. 131 
          (クレーメル&キーシンによる弦楽合奏編曲版)

アンコール
梅林 茂:夢二のテーマ
ピアソラ:ミケランジェロ70

My Rating(評価): 17/20
アクセス数:16