ストラディヴァリウス サミットコンサート Stradivarius Summit Concert 2015 名古屋 愛知県芸術劇場
今回のコンサートはフルにストラディヴァリウスの能力を発揮する演奏曲であり、そして素晴らしい演奏であった。圧巻はやっぱり美しく青きドナウだろう。これは素晴らしい。11人で奏でている音はほとんどオーケストラ級の音の強さがでているし、どの楽器からも素晴らしく純粋で綺麗な音がでているのである。純粋というのは語弊があるかもしれないが、非常に綺麗で深さのある音である。この時は、どの演奏者の弓も大きく綺麗に振られれていて素晴らしいアンサンブルで、ワルツのリズムは本当にストラディヴァリウスを鳴らすためにあるようだった。
そしてやっぱりベルリンフィルの演奏家はすごい。
2013も良かったし感動的だったが、2015の方が良かったと思う。
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV.136(125a)
Mozart: Divertimento in D Major, KV.136(125a)
J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064R
J.S.Bach:Concerto for 3 Violins in D Major, BWV1064R
R.シュトラウス:弦楽六重奏のためのカプリッチョ 作品85
R.Strauss:Capriccio for String Sextet, op.85
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV1056
J.S.Bach:Concerto for Harpsichord No.5 in F minor, BWV1056
バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
Barber:Adagio for Strings, op.11
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
Bartók:Romanian Folk Dances
J.シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314
グリーグ ホルベルク組曲 ホルベアの時代 第1楽章
チャイコフスキー 弦楽セレナーデ 第2楽章 ワルツ
モーツァルト アイネクライネナハトムジーク
今回のストラディヴァリウスの音色は聞き分けられただろうか。やっぱり綺麗で深くそして響きがいいのが特徴だろうなー。
前回のツアーでは中澤さんが、ストラディヴァリウスのもっとも際立った個性は、ダイヤモンド・トーンと称えられる、高音部のきらめくような響きです。と言っているんだが。
今回の演奏者たちのコメントは面白い。
ストラディヴァリウス 倍音が多い。ちょっと弾いただけでも音が遠くに出る。
光を放つような感じ。
弓を当てるとすぐに美しい音が出る。私自身が人工的な音を作り出す必要はない。この特質に慣れるには時間がいる。最後は楽器の思うままに弾けばいい。
響きそのものがクリアで、明晰である。音の輪郭がはっきりしている。自分が思う通りにアーティキュレーションができる。失敗はゆるされない。全てがはっきりと遠くまでとどくから。
ストラディヴァリウスは弾き手は楽器に従わなければいけない。楽器が必要とする弾き方で弾かなくてはいけない。柔らかく引いて倍音を引き出す。
グァルネリ・デル・ジュス どんな弾き方をしても受け止めてくれる。力いっぱい弓を当ててもちゃんといい音が出る。
ストラディヴァリウス サミットコンサート 名古屋 Stradivarius Summint Concert 2013
コメント