グスターボ・ヒメノ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2015.11.9 名古屋 愛知県芸術劇場コンサートホール
音楽監督のマリス・ヤンソンスが退任したばかりで、今まで補佐役だったグスターボ・ヒメノがロイヤル・コンセルトヘボウを引き連れて来日。
指揮棒の振りが多くて目が回りそうだった。どちらかと言えば、若手指揮者で基本に忠実な指揮ぶりということか。
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番 ト長調 op.44 Tchaikovsky PianoConcerto No.2 in G major op.44
ピアノ ユジャ・ワン Yuja Wang
アンコール
モーツァルト/ヴォロドス トルコ行進曲、
シューベルト/リスト 糸を紡ぐグレートヘェン
シューマン スパインの歌遊び
ユジャ・ワンは、アルゲリッチの代役としてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いたのをボストンで目撃して以来である。あれからもう8年も経っている。彼女の成長が見たかったのだが、どうしてもチャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番は好きになれない。間延びしているし。実際に演奏回数もかなり少ない曲である。
少々つまらない印象で終わった後のユジャ・ワインのソロが面白かった。
モーツァルト/ヴォロドス編は、確かにすごい演奏だ。とこルコ行進曲とは違うのはわかったが、ヴォロドス編か。なるほど。
次はリストが編曲したシューベルトの糸を紡ぐグレートヘェン。これもユジャ・ワンが得意とする曲である。リストの超絶技巧にシューベルトの優しさが混じった曲である。ユジャ・ワンはやっぱりこういうのがいいね。
リムスキー・コルサコフ 交響組曲 シェエラザード op.35 Rimsky-Korsakov Scheherazade op.35
ヴァイオリンソロ リヴイウ・プルナル Liviu Prunaru
古典的、ストレートなシェエラザードの演奏だった。ヴァイオリンソロのリヴイウ・プルナルも良かったし、管楽器のレベルがやっぱり高くて全体の演奏を引き立てている。それしてヴァイオリンなどの弦楽器も大きなうねりのある海が見える演奏だ。さすがコンセルトヘボウが奏でるなシェエラザードである。
ユジャ・ワン(ボストンシンフォニー)(2007)
http://multimedinfo.sakura.ne.jp/ts_winebar/rambling_troubadour/2011/02/ujyaboston.html
Yuja Wang Liszt Gretchen am spinnrade
エフゲニー・キーシンのシューベルト/リスト 糸を紡ぐグレートヘェン
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