山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団 愛知県芸術劇場コンサートホール 2016.6.25
山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団
チェロ:ピーター・ウィスペルウェイ
ベートーヴェン: 劇音楽『エグモント』序曲
エルガー作曲:チェロ協奏曲 ホ短調
ブリテン: チェロ組曲第1番
シベリウス作曲:交響曲第2番 二長調
チャイコフスキー: 歌劇エフゲニー・オネーギンよりポネーズ
今年は、山田和樹の追っかけみたいだった。マーラー交響曲4-6番までを聞いて、そして今日のバーミンガム市交響楽団の指揮である。
バーミンガム市交響楽団も、今年5月にベルリンフィルを率いてベートーヴェンのチクルスを演奏したサイモン・ラトルが育てた楽団である。ラトルが当時25歳で就任したバーミンガム市響とラトルは当時世界的には知られていなかった。それが、このオーケストラと一緒に一流になった。
そのオーケストラの実力がしっかりと出ていた。弦楽器の中音部の充実度、純粋な音色はうっとりとしてしまう。そして管楽器もしっかりした音を出している。全体にバランスが取れたオーケストラである。
そして山田和樹のはっきりした小気味よい指揮振りである。彼の素晴らしいのは、華やかな音の出し方が素晴らしい。昔のカラヤンみたいだ。そしてはっきりとした盛り上げ方と、最後の爽快感を作り出す。素振りのような指揮で音が鳴り響く。本当にいいね。
最後のサイン会で来年のマーラーの7, 8, 9番も見ますと声をかけたら、最後に大変なのが残っているからと言って行ったのが印象的だった。
コメント