ミス・サイゴン Miss Saigon 名古屋 名古屋芸術劇場 2017.1.19

MissSaigonPoster.jpgミス・サイゴン Miss Saigon 名古屋 名古屋芸術劇場 2017.1.19

1991にロンドンでミス・サイゴンを見てからこのミュージカルのファンである。その後もブロードウェイ、ワシントンDCなどで見た。日本のミス・サイゴンも本田美奈子の時に見たかったのに見れなかった。今回は名古屋でミス・サイゴンをやるのでいい機会だと思って、始めて日本のミュージカルを見た。

今回の舞台はでは、声帯結節で休演していた昆夏美が復活。彼女はキムにぴったりだと思う。レア・サロンガほどの声の伸び、綺麗さはないがそれでも歌がうまくさえがある。ダンスは全体にキレがあって見ごたえがあったし、他のスタッフの歌も本当にうまい。

エンジニア-駒田一, キム-昆 夏美, クリス - 上野哲也, ジョン - パク・ソンファン, トゥイ - 神田恭兵

これはアメリカ人がヴェトナムに残してきた孤児について、アメリカ側から見た劇である。それはわかっているのだが、そこがまた悲劇を強調しているようにも見える。
つまりアメリカ人のエゴの犠牲になったキムがいるのである。そしてキムから見れば、タムをどうしてもアメリカ人にしたいと思わざをえない悲しさを感じる。
だからこのミュージカルが人種差別、女性差別があるからこそ、この悲劇がより一層悲しさが強調されているとも言える。


Sun and Moon
クリスとキムのデュエット、
The last Night of the World
クリスとキムのデュエット、

Morning of The Dragon
この演出がすばらしく、ロンドンで見たときからこの場面は忘れられない。

The Fall of Saigon
これは、ロンドン、ブロードウェイでは大きな張子のヘリだったような覚えがあるんだが。日本では映像なんだ。
それにしてもサイゴン陥落が、第2幕にあるんだろう。これがキムの思い出であるのが見ていて理解しがたいところ。時間軸に合わせた方がいいのに。

I Still Believe
ここはやはりキムの歌の見せ所。
そしてThis is the Hour
キムがトゥイにクリスに子供を見せる。

I'd Give My Life for You
キムが、タムの幸せのために自分の命をささげる覚悟があることを歌う。これこそ最後の結末を予測させる。

第2幕
Kim's Nightmare
トゥイの亡霊が登場するところが、ほんとうに面白い。このトゥイの幽霊が

The American Dream
これも見所の一つ、正面がホーチミンの顔でなく、自由の女神になっている。そしてアメリカらしい演出がある。

それにしても日本のミュージカルもいいなという印象。もう一つは、ミス・サイゴンは最後を知っていて、改めて見るとうまく最後に盛り上げていく過程がわかる。
1991のロンドンとブロードウェイで観た時はエンジニアはジョナサン・プライスだったが、1991のロンドンはレア・サロンガでいいと思うんだけど、その後はだれだったか?いつもリストをもらうんだが取っていない。

ミス・サイゴン Miss Saigon 名古屋 名古屋芸術劇場 2017.1.19

Miss Saigon ミス・サイゴン 1991

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