Clos des Lambrays grand cru 1997 クロ・デ・ランブレイ

CL97.jpgエッジがややオレンジがかったルビー色。アニスの香りが上品に加わり、その後に柔らかいラズベリーがふくよかに広がり、紅茶の熟成香もゆっくりと立ち上がる。酸は97にしてはしっかりとあり、軽い甘い口当たりで余韻も長い。食欲をそそるワイン。ちょうど飲み頃です。
クロ・デ・ランブレイの畑の歴史は古く、1365年シトー派修道院所有畑の中に Clos des Lambraysの名前を確認することが出来ます。また、1935年のAOC制定がされて以来、ブルゴーニュで特級に昇格した希少な畑です。
モレ・サン・ドニにあり、標高250mです。8.7 haにわたるクロ・デ・ランブレイは更に3つのクリマ(区画)に分かれています。
1630年から当時のオーナーのルイ・ジョリー氏により、多数に渡るランブレイの畑を買収し始め、1866年新しいオーナーのアルベルト・セバスチャン・ロディエ氏の時期にほぼ買収を完了しました。1980年ブドウ栽培のプロであり、何よりレベルの高いオノログ(=醸造家)であるティエリー・ブルーアン氏がクロ・デ・ランブレイの総責任者として就任し、1981年にクロ・デ・ランブレイは特級に昇格されました。1996年からドイツ のフレウント・ファミリーが当蔵のオーナーになりました。
クロ・デ・ランブレイの平均樹齢は50年。収量は厳しい剪定によりヘクタール当たり35~37ヘクトリットルに保っている。収穫は早めで酸を保っている早い段階で摘む。
発酵時に除梗はしない。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティなどと同じ古典的な手法である。畑を改良し、96年ごろからようやく納得のいくワインができるようになったとティエリー・ブルーアン言う。


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