
モレ・サンドニは、コート・ド・ニュイの真ん中当たりに位置する。赤ワインがほとんどで、赤い果実、下草、リコリス系のスパイス、動物香等の香り、熟成によって熟した果実のしっかりした味わいになる。
ジュヴレイ・シャンベルタン村Gevrey-Chambertinとシャンボール・ミュジニィ村Chambolle-Musignyに挟まれた比較的面積の小さい村で、畑全体のうちにグランクリュと1erクリュの占める割合が高く、村の北側(下の地図の右)の畑から造られるワインはジュヴレイ・シャンベルタンに似て濃厚で力強く、南側(下の地図の左)はシャンボール・ミュジニィに似て果実味に富み、滑らかで優雅なワインだと言われる。
ユベール・リニエの従兄弟に当る造り手でもあるジョルジュ・リニエ。 4つのグランクリュを所有し、畑も16ヘクタールと比較的大きな土地を 所有するドメーヌ。 ドメーヌ・ジョルジュ・リニエはブルゴーニュの伝統的な手法を重視して守り続けています。耕作に於いては堆肥のみ使用していて、化学肥料などは一切使用しません。
13℃で5日間の低温浸漬の後、培養酵母などは用いず、野生酵母のみで発酵させます。35℃以上にならないように温度コントロールして、10日間アルコール発酵を行います。その後、濾過処理して瓶詰めを行います。新樽は、特級には100%、その他は30%使用し、18ヶ月樽熟成させます。濃縮した味わいのワインは、葡萄風味が強く、テロワールが良く表現されています。7~8年で飲み頃になりますが、15年以上の熟成をさせるとブーケが強くなる伝統的なブルゴーニュ・タイプです。ボンヌ・マール、クロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニはとても品質が高く、高評価を得ています。
テイスティング: 2011年2月 6日
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