Chateau Ausone 1979 シャトー オーゾンヌ

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CAU79.jpgアンリ・ジャイエの会にだされたワインの一つ
外観は、エッジにオレンジが入った、ガーネット。香りは、上品ですみれ、トリュフ、土臭さなどがあり、軽く青い感じがある。酸も程よくあり、79の熟成感を感じさせす、若い果実感も十分にある。のどごしはすばらしく絹のような感じ。
ジャイエの後に飲んでもやっぱり美味しいワインである。
サンテミリオンの第1特別級Aに、シュバルブランと並んでがシャトー・オーゾンヌが格付けされています。オーゾンヌ"という名前は、4世紀のガロ・ロマン時代にこの地に住んでいたと言われる詩人・学者のデシミュス・マニュス・アウソニウス(フランス語でオーゾンヌ)にちなんでいる。
サンテミリオンで優れたワインを産む畑は、大別して2通りに分かれる。1つはオーゾンヌ、ベレール、カノンなどがある石灰岩の丘陵斜面。もう1つは砂と粘土混じりでシュヴァル・ブランやフィジャックなどがある台地部分。こちらはポムロールに近い。
オーゾンヌの畑は、サンテミリオンの丘の中でも最高の場所、日当たりのいい南東の斜面にあり、石灰岩が含まれる粘土質の畑である。平均樹齢50~55年のカベルネ・フラン(55%)とメルロー(45%)が栽培されている。オーゾンヌの畑の面積は、わずか7haしかない。シュヴァル・ブランの5分の1、ラフィットの14分の1の小ささである。
オーゾンヌでは、ブドウの収穫は全て手摘みで行い、畑で1度選果を行う。その後、醸造所に運びこんで除梗、2度目の選果を行った後、ブドウはフレンチオーク製のタンク内に入れられ、約12~15℃の温度で、4~6日間の低温マセレーションされる。その後、自然酵母を用いて発酵し、ルモンタージュは極力少なくし、100%の新樽にワインを移してマロラクティック発酵を行う。合計19~22ヶ月間の樽熟成中は、約3ヶ月に1度の澱引きを行い、有機栽培の卵の卵白を使用してコラージュを行う。
シャトー・オーゾンヌは一時期深刻な不調に陥っていて、1974年に所有者一族のアラン・ヴォティエがオーゾンヌへ入り、その翌年には、醸造家のパスカル・デルベックを招いた後から、ようやく以前の品質を取り戻し始めた。がしかしデュボア・シャロンとヴォティエの2つの家族は、内部抗争とワインづくりの考え方に関する軋轢のため、1990年代半ばにヴォティエ一族はデュボア・シャロン夫人から持ち株を買い取った。醸造責任者のパスカル・デルベックにとって代わったアラン・ヴォティエは、1995年よりミシェル・ロランから醸造のアドバイスをうけるようになった。ヴォティエとロランの改革は、天候状況が許せば、収穫を少し遅くすることと、マロラクティック発酵をタンクではなく樽の中で行う二つのことである。
テイスティング: 2011年3月 5日
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