
色調は、エッジにややオレンジがかったルビー色。柔らかい果実の香りと、乾燥したバラの香り、複雑なスパイスの香りがある。口当たりは柔らかく、滑らかに口の中に広がる。味わい強く余韻が長い。塩をなめているようなミネラルを感じる。
パニエ抜栓して静かに注いで、ブラインドでだした。最初の一杯よりも底の方が濃厚で香りも余韻もの見応えがあるようになる。そこまでくると少しラ・ターシュが見えたような気がした。
レ・ゴーディショ
1932年になるまで、ラ・ターシュはロマネ=コンティよりもせまく、面積は1.416haしかなかった。だが、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの申請をうけて、ディジョンの裁判所は、隣接するレ・ゴーディショの畑4.626haについても合法にラ・ターシュと称することができると裁定した。過去ラ・ターシュとして売られたワインのうち、じつはレ・ゴーディショであったものと、名前のとおりラ・ターシュであったものとはまったく区別がつかない、ということを世に示すことができたからである。レ・ゴーディショの畑は現存するが、ほんのわずかにすぎない。三か所のちっぽけな区画にわかれ、ラ・ターシュのまわりに散在している。ひとつはラ・ターシュの最上部に、もうひとつはオー・マルコンソールとラ・ターシュの中腹とにはさまれ、残る部分はもっとも低い位置にあって、ラ・グランド・リュにくいこんでいる。うち0.526haは村名格、1.0283haは1級に格付けされている。
(マット・クレイマー著『ブルゴーニュ・ワインがわかる』より抜粋)
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