
1987は、80年代で最も過小評価されている年である。10月までは、天候に恵まれていて、1982.1989を超えるくらいだった。ところが10月最初の2週間に雨が降ってカベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドの品質が台無しになった。その前に積み終わったメルロは問題なかったはずである。水っぽいカベルネ・ソーヴィニヨンを捨てることが出来た、最高のシャトーのワインは、ライトボディからミディアムボディの、ぶどうの良く熟した感じのあるフルーティで、まろやかな、そしてふくよかでタンニンと酸が弱いみずみずしく魅力的でチャーミングな個性を持つものとなっている。(パーカー ボルドー4版)
当たり年でないこのワインは、パルメにしては安く買えた。
香りには、最初にこげた樽ノ香りとメルローのなめし革の香りが混じって感じたが、その後開いてきてカベルネ・ソービニヨンのミント、ハーブを強く感じるようになった。すこしブレットを感じる。味わいは、とろりとした液体。舌の上でまったりと流れて行く。熟成した甘さと、酸が残っており、旨味も豊富にある。余韻も長い。美味しい!!香り、味わいともカベルネとメルロー二つの要素が分離して感じた。味わいも口当たりの甘さと最後のタンニンとハーブの余韻が残る2段階に感じる。
この分離した印象は、熟したメルローと水ぶくれしたまたは、雨がふるまえに摘み取った完熟前のカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドだったからか?
My Rating(評価): 14/20
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