ワインの勉強を進めると、いままで面白かった神の雫にも何か矛盾を感じるようになって来た。神の使途のワインを決める時に、雫は香りだけで神の使途と判断してしまう。
ワインの魅力は香りだけではなく、その味わいも重要な要素であり、香りと味わいの相乗効果によってワインの印象は高められるものである。ぼくは、どちらからと言えば味わいからワインの世界に入っている。美味しく感じた時の香りこそすばらしいと感じる。その経験の積み重ねが判断基準となって、自分にとってのすばらしい香り、美味しそうな香りになっている。また高級そうな香りがするだけで、決して僕には美味しそうではないが、味わってみると美味しくないワインは一杯ある。
当然神の雫のストーリとしては、雫は飲めば総て判ってしまうから外れることがないのである。はは!! ここにも無理があるだろうけど。だれもが、はじめからすばらしい味わいを判断する能力を持っている訳ではなく、年齢、体調、季節などによって人間の5感は変わって行くものである。
神の雫を読み始めた読者も、ワインを知ることによって、ワインの奥深さが判って来ている。ただ神の雫のストーリには、雫のテイスティングの能力の進歩が書かれていなくて、今は、品種毎の美味しいワイン選びになってしまっとことが、僕には物足りない。
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