
外観 少しエッジにオレンジがある深いルビー色
香り 果物の香りもあるが、スパイスが目立つ。少し青い感じがあるアニス。土の香り。複雑な深さを感じる。
味わい ほっとする甘さとやさしい酸が口の中に広がる。最後に軽いタンニンも感じるが、優しい甘さと酸、タンニンのバランスの良さを感じながらフィニッシュになる。余韻も長い。
シモン・ビーズの作りは、除梗がしていないのが特徴で、サヴィニ・レ・ボーヌの味わいだけではない、ビーズ節がある。除梗をしていない、作り手としては、DRC、クロ・デ・ランブレイ、フェブレィ、シモン・ビーズなどである。
造りは伝統的で、赤の場合、除梗は若木(樹齢が20年に満たないブドウ樹)のみで、それ以上の樹齢からのぶどうでは果梗は付けたまま発酵槽行きとなっていましたが、ここ数年、各ミレジムに対しフレキシブルな対応をとり、ヴィエーユ・ヴィーニュからのブドウでも年によっては除梗するケースが見られるようになりました。
赤は開放の木製発酵槽でのアルコール発酵、ピジャージュも人手により色素、要素の抽出。新樽の割合はおよそ3分の1で、16ヵ月から18ヵ月間の後瓶詰め、というのが基本の造りです。白はグラン・クリュからAOCブルゴーニュまで基本的にピエスでの発酵、ほぼ1年間の熟成の後、瓶詰めというもの。
aux Grands liards
Guettes、Vergelessesの丘の裾野にあり、非常に条件のよい所に位置する畑。ビーズ家3世代にわたり植えられたブドウの木、つまりおじいちゃんの代の木(1939年)、お父さんの代の木(1948年、1955年)、パトリックの代の木(1979年)があり、ビーズ家の魂が宿る畑といっても過言ではないだろう。その実力はサヴィニーのヴィラージュクラスをはるかに上回る。常に満足させてくれる1本。
テイスティング: 2011年7月24日
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