Clos de la Rochet Domaine Ponsot 2004 ドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュ

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CDLRDP04.jpgこれもフィリップ・ジャルスキー & アンサンブル・アルタセルセの公演の後で、ドン・ペリの後に出してもらった。まさに豪華なラインナップとなった。
外観 やや中心が濃いルビー色、
香り 最初は、ローストした樽の香り、土の香りなどがあり、しばらくしてラズベリーの果実の香りがローストした香りとバランスよく立ち上がって来た。
味わい 柔らかな甘さを感じさせ、その後おおきな果実感が口の口の中に溢れる。最後に軽いタンニンがあるが、心地よいアクセントとなって余韻の中のミネラル、果実と一緒に長く続く。
美味しいワインである。やはりポンソ節が炸裂している。ただ2004とややヴィンテージが悪い性が功を奏しているのか、果実感と、ローストした樽の感じが絶妙のバランスとなっている。
マット・クレイマーはこのクロ・ド・ラ・ロッシュをベタほめである。(ブルゴーニュがわかるから)
クロ・ド・ラ・ロッシュは、ボンヌ・マールとともに、ブルゴーニュで最も長命なワインにあげられる。特に優れたものであれば、若いうちは黒といいたいほどの深い色で、不透明なくらい濃厚な姿をしている、瓶詰め後3,4年たってようやく開き始めるが、その全容をあらわすには、さらに10年以上かかる。傑作ともとなると30年以上ながらえて他を寄せつけづ、ひとり極上のシャンベルタンだけが渡り合える。品質は輝かしいのに地味な存在で、他の特級とくにジュブレ・シャンベルタンの特級群の大半よりも優れていながら、あいかわらず目立たない。
ポンソは、すばらしい作り手である。ところが、マット・クレイマーが言っているように、ヴィンテージのムラが激しい。作りは、果実味の艶やかさ、柔らかさを強調する所にある。これは、ヴィオディナミで、亜硫酸も非常に少ないためと考えられるが、そこが問題なのかムラがあるのである。これは、ヴィオディナミとしての畑の管理の問題なのか、作りの問題なのだろうか。
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