外観 エッジにオレンジがしっかりあるガーネット色
香り ミント、カシス、スーボア、土と葉のバランスがよい
味わい 奇麗な酸、果実、 シルクのような喉越し、どれをとってもバランスが良い。いつまでもつづくみずみずしい果実感が素晴らしい。
このワインは、オーゾンヌで直接購入し、飛行機で運んだ物。オーゾンヌは保存状態が良くないことが多いらしく、魅力のないワインのように思われることが多いらしい。状態の良いワインと言うのはこういうのを指すのか。
95年からデュボア・シャロンとデルベックのワイン作りから、アラン・ヴォティエに変わっているが、それは、ミシェル・ロラン風パーカ好みのワインになってしまった。以前のスタイルを好む人を、パーカーは、これは利己的な思惑を持つ人々の愚痴でしかないと言って切って捨てているが、本当にそうだろうか。
もう一度こうした状態のよい95年以前のわいんと、95年以降のワインを飲み比べてみたい物だ。でもそれはまた贅沢すぎるが。
この1986はパーカーではかなり点数が低い。74店である。
逆に1989のアンジェリュスは、パーカー点数が96点である。今飲み比べてどちらが美味しいか、どちらが深淵で魅力に溢れているかは明らかである。オーゾンヌである。
アーゾンヌは、石灰岩の丘の斜面にある。シュヴァル・ブランとブドウの比率は同じだが、味わいは異なる。砂利、粘土が混じる土壌と石灰岩土壌の違いが出ている。収穫もオーゾンヌのほうが1週間遅いのだという。丘陵と平地の違いがあるからだろう。
平均年間生産量:2万〜2万3000本
畑 面積:7ha、平均樹齢:50〜55年、植樹密度:6000〜7800本/ha、平均収量:35hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された木製槽で21〜28日間。マロラクティックと19〜23ヶ月間の熟成はオークの新樽で行う。澱引きは3ヶ月ごと。軽い清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー50%、カベルネ・フラン50%
テイスティング: 2011年12月26日
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