Richebourg Hudelot-Noellat 1990 リシュブール ユドロ・ノエラ

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外観 ややオレンジがかったエッジがあるルビー色
香り すごい!! スパイス、赤い果実、赤い花、確かに黒い果実があるが、赤い果実をより輝かせる為の物でしかない。赤い花が一杯咲いている。そして徐々にみずみずしい香りを放つ。すごいシャンボール・ミュジニーによく感じられるみずみずしさに似ているがそれよりも深く深く澄んでいる。
味わい 口の中に入れただけで、素晴らしい香りと味わいが広がる。凄いパワーである。このワインは。そして何と言う余韻。口の中に含む量を少なく調節しないとうまく総てが捉えられない。それほど濃厚なワインである。このワインはどんな料理が必要でない。これだけで完成されているし強い。次第に果実の甘さが広がるようになりそして少し酸が出てきた。この時点がベストだ。香りも、スパイスと言うよりは、赤い果実と澄んだミントが素晴らしい調和で広がってくる。その後徐々に酸が強くなり魅力をなくしていく。
はは、これは凄い。やっぱりリシュブールは。エシェゾー、グラン・エシェゾーが霞む。やっぱりこのワインはグラン・クリュの中でも遥かに一段高い位置にあるワインである。
マット・クレイマーが言うには世界でもっともみずみずしさの溢れるワインかもしない。このみずみずしさを感じた。これがどこまでも長く続くように思ったが、それははかなく30分くらいで消えて行った。
このワインのピークは1時間くらいだろう。このピークがもっと長く続いてくれたらと思ってしまった。まだまだ長生きするワインであるが、1990と良い年の割に抜栓後ピークが落ちて来るのが以外に早く飲む時間は注意する必要がある。
まさに名前が指す通りの(リシュ=濃厚  ブール=豪村)濃厚で豊かなワインである。
マット・クレイマーもリシュブールに対する賛辞を惜しまない。
独特のスパイス感、ヴァイオレット、チョコレートなどの複雑きわまりない味わいが迫ってくるところにあり、余韻の素晴らしさも並ぶ物がない。その味わいはあくまでも精妙で、絹がすべるような感触はグラン・クリュ随一と言われる。優れたリシュブールに並び立つものがない。
リシュブールは
標高 280-260m
傾斜はロマネ・コンティと同じ
ジュラ紀中期前半バトニアンのプレモー石灰岩の上に、石灰岩の小石が混じった砂質と小石状の粘土砂礫が混じっている土壌である。

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テイスティング: 2011年12月30日
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