外観 エッジにややオレンジがかかったルビー色
香り ナツメグ、タイムなどのスパイスがあり、次第に花の香りなどが上がってくる。そしてスパイスと花の香りが一緒になって上品な香りを作り出す。
味わい 柔らかい舌触りから次第に奇麗な酸があり、最後には細かなタンニンも感じられる。ミネラルもあり、余韻は中程度から長め。
飲み頃であるが、まだ十分に持つ。2002の1erは、なかなか難しい。いい年だが、もう熟成の香りが強くなっているワインもあるし、このようなしっかりしたワインもある。
Beaune les Épenotteは、ポマールに接した1級のles Épenotteの東斜面で、74号線に面している。
Domaine Louis Boillot et Fils
ルイ・ボワイヨは、父親のドメーヌであるルシアン・ボワイヨの下で弟ピエール(現当主)と共に働いていたが、自ら納得の行くワイン造りを求めて2002年に独立。
その恵まれた環境から、父親が所有するジュヴレ・シャンベルタンを中心とする畑の半分を相続し、祖父からもヴォルネイも相続、非常に樹齢の高い樹を持つ数々の畑を一挙に所有した。元々の本拠地はジュヴレ村に構えていたが、現在はシャンボール村に移り、パートナーのギスレーヌ・バルト女史と醸造施設を共有している。
テロワールの表現に重点を置き、抽出に傾かない果実本来の美しさを大切にしたワイン造りは、新世代のブルゴーニュ・ワインの基軸を打ち立てた。年々評価を上げ、ブルゴーニュ新時代の中心的存在として注目を浴びている生産者のひとりである。近年では、クライヴ・コーツ氏により出版された『ザ・ワイン・オブ・バーガンディ』にて、ロベール・グロフィエ、ユベール・リニエ、クリストフ・ペロミノ等輝かしいスター生産者に並んで1ツ星を獲得した他、世界のワイン情報が集められた『ワイン・レポート2009』において、コーツ氏が選ぶ「最も進化の早い10の生産者」の第一位に輝いている。
ボーヌ(ブルゴーニュワインがわかるから 抜粋)
みずみずしい果実をもつふっくらとした味わいである。すぐれたボーヌには、テロワールと言うよりもぶどうそのものが現れている。
ボーヌは、東南向きにひろびろと横たわるおかげで、多くの畑は似たような日照りを受けている。たしかに違いはあるし、それがきわだっていることもあるとはいえ、大抵は控えめなものだ。
ごく大づかみな意味で言えばボーヌのワインにも共通のテロワールがあり、濃くてぶどうの風味が強いという特徴が現れる。だが個々の畑ごとにテロワールの風味がはっきりと出てくるような事は滅多にない。
テイスティング: 2012年2月21日
コメント