Chambertin Louis Jadot 2001 シャンベルタン ルイ・ジャド

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外観 エッジにややオレンジが入ったルビー色
香り 妖しい獣臭とスパイスが広がる。明るいトーンとゆっくりと上がってきた。深いトーンのスパイス。
味わい やや最初に甘みを感じる液体の中に、力強い味わいが口の中に広がる。酸もやや控えめ。タンニンもこのヴィンテージにしてはかなりこなれている。最後の余韻も長い。
ルイ・ジャドはいろんな畑を持っている。クロ・ド・ベーズはドメーヌものだが、シャンベルタンはネゴシアンもの。
シャンベルタンにしては、若いと思ったが、2001はやわらかく飲み頃が早いのでそろそろのめるんじゃないかと思って出した。その通り、まだ若さが残っているが、美味しさを十分に感じられる。
もう少し経てば、十分に飲み頃になる。あと2年くらいか。
シャンベルタン
シャンベルタンほどブルゴーニュをよく象徴しているワインはない。それは胸が高鳴る喜びを意味する、赤ワインの中の赤ワインである。ナポレオンのお気に入りだった。
極上のシャンベルタンは、ブルゴーニュを最も雄弁に物語るものだ。よく誤解されているが、重いワインなのではなく、むしろ肉付きがいい、と言う方がふさわしい。はりがあって、深い強さをもち、色調も深く、華やかなまでに豊かで複雑な味わいがする。じつは、シャンベルタンは、ジュヴレにある八つの特級の中で最強のワインではない。マジ・シャンベルタンはさらに力強く、荒々しいほどの広がりをもつ。ラトリシエール・シャンベルタンはもっと軽いが、その為に精妙さがひときわ目立つ。リュショット・シャンベルタンはさらに木目が細やかになる。
ではどうして同格のワインのなかで、シャンベルタンが第一のザを占めているのだろうか。この答えは、ヴォルネイ・カイユレやムルソー・ペリエールの非凡さを言い表そうとするのに似ていて、いわば、シャンベルタンは、他に勝って多くの特性を兼ね備えているのだ。マジに迫る程の風味を持ちながら、リュショットのように洗練されていて、ラトリシエールのようなフィネスをあわせ持つ。ジュブレ・シャンベルタンの美質のすべてを増幅し、癒合させたようだ。ワインでなく人物であれば、私たちは、尊いといわないだろうか。
シャンベルタンの極値とはこのようなものである。ただ残念な事に、そういう名品はあまり多い訳ではない。収量の上げすぎ、クローンのまずさ、気概のなさー理由を挙げれば、恒例の容疑者狩りとかわらない。
テイスティング: 2012年3月 3日
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