Egly-Ouriet Blanc de Noirs Grand Cru Brut NV エグリ・ウーリエ グラン・クリュ・ブラン・ド・ノワール・ヴィエイユ・ヴィーニュ シャンパーニュ

EOBDNnva.jpg

外観 やや濃いめで熟成し、軽く赤みがかった薄いレモン色
香り キノコ(セップ)の香りが一杯。この香りは熟成したワインと樽のバランスからくるんだろう。複雑な香りである。イースト香は逆に控えめである。
味わい 泡も奇麗でそれほど強くもなく、ボディもしっかりしている。確かに一緒に飲んだ人がやや冷やし目の方がきりっとしまっていてよいと言うのがわかるブラン・ド・ノワールである。余韻に感じられる切れの良い酸もすばらしい。
このブラン・ド・ノワールの美味しさにびっくり。よく調べると、いろんな人が絶賛するブラン・ド・ノワールなのだ。
ブラン・ド・ノワールですらシャンパーニュのボディは薄く、新樽がかかるとスパイスが強く目立ってしまうのが多いのに、このブラン・ド・ノワールのバランスの良さは愁眉である。さすが、ドミニク・ローランから樽を提供してもらってアドバイスをもらっているだけの事はある。
ビン裏に 酵母発酵 58ヶ月、デゴルジュマン MAI 2010と書かれている。
EOBDNNV.jpg
エグリ・ウーリエ
ピノ・ノワールの聖地アンボネイ村に居を構えるエグリ・ウーリエは、アンボネィ7.8ha、ヴェルズネィ、ブジー、ヴリニーの畑を合計11.5ha所有する。1930年創業の無名ドメーヌが転換期を迎えたのは1990年、フランシス・エグリ氏が4代目当主に就任してからである。就任後すぐに、無農薬に近いアプローチへと栽培方法を変更。有機肥料を用いて手作業ですべての畑の手入れを行い、葡萄の成長の手助けをする。
実にきめ細かく管理された畑から収穫された完熟した葡萄は、僅か3〜4.5g/lのドザージュしか必要としない。
また、1996年より実験的に始めた新樽発酵は今やドメーヌを代表する醸造方法となった。ブルゴーニュの造り手、ドミニク・ローランから手ほどきを受けた樽使いは、正に「ワイン造り」を目指したもの。カーヴで試行錯誤を繰り返し、優れた特級村のみが持つミネラル、美しい酸、凝縮した果実味と厚みのあるボディがバランスしたシャンパーニュ、すなわち味わいの全ての要素が各々強さを持ちながらも主張しすぎることのないアンボネィのテロワールを最大限に引き出す自身のスタイルを見つけ出した。
My Rating(評価): 16/20
アクセス数:122