外観 やや淡いオレンジがエッジにあるルビー色
香り 奇麗な花、少しハーブ、タイム、ナツメグなどの豊かなスパイス、土の香り。
味わい 柔らかい口あたりに、奇麗な酸と果実感があり、最後のよいにしっかりした味わいの強さを感じる。タンニンも十分こなれている。
今回のワインは、ペルナン・ベルジュレス側と言われても、やや濃厚に仕上がっていて説明からは、ボーヌ側と感じてしまうが、スパイスの強さなどを感じ取れれば、ペルナン・ベルジュレス側にたどり着けるのだろうか。
Les Guettesは、ブルゴーニュワインがわかるのサヴィニ・レ・ボーヌで探すと、Aux Guettesと書かれている。
ペルナン・ベルジュレス側である。この畑はひときわ高く険しいサヴィ二が生まれるようだ。土壌にはわずかな違いが見られるが、それで硬く濃密な味わいになるのだとまでは言い切れない。土壌がどであれ、オー・ゲットは長命で満足のゆくワインを生む。ゲット(物見)と言う名は、畑の標高の高さから来たのだろう。
サヴィニ・レ・ボーヌ
香り高く、うつろいやすい魂をもった情熱あふれるワインとも言われるそうだ。
なかなかサヴィニ・レ・ボーヌのワインを飲む機会にめぐまれないので、不勉強なのだが、ブルゴーニュワインがわかるにはかなり詳しく書かれている。
サヴィニ・レ・ボーヌには2種類のテロワールがあること、それは、接しているボーヌ、ペルナン・ベルジュレスの村の影響が強くでているようだ。
ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーより。
サヴィニ・レ・ボーヌはむずかいし村である。ありとあらゆる土壌をもち、日照も最高の南東向きから北向き、北西向きまであって途方に暮れる。そしてわけ知り顔のワインライターを困らせる為か、セルパンティエール、ラヴィエールといった北東向きの畑が、理屈で言えば最悪のはずなのに、サヴィニ最高のワインを生み出す。
ボーヌ側斜面の、マルコネ、ジャロン、ナルバントンといった畑からは、ボーヌによく似たワインができる。ナイフとフォークで食べられるような、サヴィニではもっとも濃厚、濃密なワインである。豊作年では、サヴィにとは別物の、ソン明確のヴォーヌ・ロマネか上等のボマールでも飲んでいるような気にさせられる。ボーヌとは違うのは、土臭いようなテロワールの風味をもつ所にある。
谷間をペルナン側にわたると、セルパンティエール、ラヴィエール、ヴェルジュレスと言った畑になとなり、また違ったサヴィニが生まれる。軽いけどもきつい程の匂いに驚くだろう。テロワール固有の味がちがうからで、石を思わせる彫りの深い味わいを、苺の香る果実味がやわらげている。繊細でいて頑丈なワインと言える。どちらが上かと言っても、肉厚なピノ・ノワールを愛でる人には、マルコネ、ナルバントンなどがよく、はっきrとしたテロワールの風味が、軽くとも伝わってくる、生成りの絹とでも言いたいようなものが好みなら、セルパンティエール、ラヴィエールなどがいい。
テイスティング: 2012年2月26日
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