Casè Riva Del Ciliegio 2005 カゼ リーヴァ デル チリエージョ

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産地:エミリア・ロマーニャ州
ブドウ品種:ピノ・ネーロ100%
外観 エッジは薄めだが、コアは濃いめのガーネット色
香り ビオの香りもわっとした還元臭、なめし革、茸、湿った下草、土、黒いスパイス、揮発酸、
味わい 最初にピノらしい赤い果実が一瞬感じられるのだが、その後は、しっかりした味わいのある液体と酸を感じる。乾燥した花、茸のような味わいを感じる。最後に強く渋いタンニンを感じる。すごくドライなワインである。
珍しいエミリア・ロマーニャのピノ・ネロである。ピノ・ネロでは、ピノ・ノワールのシノニムなので、ピノ・ノワールの味わいを期待していたのだが。
ピノ・ネロで作られたワインであるが、狙いはブルゴーニュではなさそうである。バローロ、バルバレスコを狙っている感じがある。すごくドライであること最後のタンニンの強さ、熟成感もそう考えると納得できる。どうしてピノ・ネロでこんなにタンニンがあるのだろうか。ワインの先生からは、プレスした時にかなり種子まではいるくらいにしているのか、マセラシオンが長いか、それに醸造温度が自然に任せてかなり高温になっているからではないかとのこと。
このワインの醸造関係の情報を探すと、
アルベルト アングイッソラが1998年に始めたワイナリー。土壌や微気候などの調査の結果、現在の畑があるピアチェンツァ南西部、トラーヴォの標高530~560m、南向きの険しい斜面を選び、1998年に0.32ha、2000年に0.75haのピノ ネーロを植える。その土地の持つ個性と、ヴィンテージの特徴を余す所なく表現した、そして他のワインとも容易に違いを判別できるような個性を内包したワインを造ることを目標としており、その実現のためには畑での自然なアプローチが必須と考え、化学肥料も、除草剤などの化学的な農薬も一切使わず、ボルドー液をのみを使用。セラーでも自然な造りを心がけ、温度管理も培養酵母の添加せずに醸造を行う。
カゼ リーヴァ デル チリエジェは、約40日間の醗酵・マセレーションを行い、バリックまたはトノーで12~18ヶ月熟成の後、ノンフィルターでボトリング。
やっぱり温度管理せず自然に発酵させて、それにSO2も使っていない感じ。醸しが長くて抽出も強いからタンニンがこんなに感じるんだ。こういう作り方は、昔ながらのイタリアンと言っても良いのかもしれない。
テイスティング: 2012年11月 9日
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