外観 すこしエッジにオレンジがかかった奇麗なルビー色
香り 奇麗な赤い果実が一杯香る。そしてこのクロパラントーにある黒いスパイスがバックにしっかりある。しばらくするとやはり妖艶な妖しい香りが立ち上がっている。これが何とも言えない。
味わい 口の中に含むと赤い果実の甘さが広がる。奇麗なバランスのよい酸が、赤い果実とともに広がる。優しいじわっとくる旨味のある味わいである。余韻も心地よさがずっと続く、何とも言えない幸福感に包まれる。
アンリ・ジャイエの後継者のエマニュエル・ルジェである。そのクロ・パラントゥであるからすごいに決まっている。ただ以前に飲んだルジェのエシェゾーの揮発酸の高い印象があり、僕には少しマイナス点であった。このクロパラントーはすっきりと奇麗に作ってある。2000年のヴィンテージだからかもしれないが。
確かに揮発酸が高いとジャイエの味わいと結びつく所があるんだが、このバランスこそが、天才かどうかを決めているそうだが。このクロ・パラントーはそれほど揮発酸を感じないが、やはりジャイエがいたんじゃないかと思えるほど奇麗に丹精に作られている。
さてこれは、覚王山のラドゥールで料理とともに飲んだのだが、料理もこのワインに負けず本当に美味しかった。6つの茸のスープ、フォアグラのコロッケ、それにフィレ肉とどれも美味しかった。そしてこの素晴らしいワインを提供してくださったK氏には本当に感謝。
テイスティング: 2012年11月 3日
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