外観 エッジに少しオレンジがある濃いめのガーネット
香り ミント、熟した杉の葉、カシス、黒胡椒、タバコ、
味わい 清々しく感じさせる甘さがある。液体は果実で凝縮しているが、後半に感じる幾重にも重なったシルクの喉ごし。これほど強く木目の細かさを感じるワインは今までにない。余韻も、ミネラル、果実、そして舌に残る木目の細かいタンニンの味わいが長く長くつづく。
やっぱりマルゴー地区のワインである。このテキスツュアーは、シャトーマルゴーにもあるものである。これを強く感じられるものほどマルゴー地区のいいワインと言うことかもしれない。
1990年のシャトーパルメのパーカーの点数は高くない。
以前はメルロの比率が高かったが、最近でカベルネ・ソーヴィニヨンの比率がシャトーマルゴーなみに上がっている。メルローが多いときは、ポムロールのような豊かさ、しなやかさ、気前の良さ、肉付きの良さと言う特徴を生んでいた。
パルメはマセレーションの期間、つまりぶどうの果皮を果汁に浸しておく期間が最も長い(20日から28日間)。パルメのほとんどのヴィンテージに見出される豊かな色や卓越したエキス分、溢れんばかりのタンニンはこのためだ。最後にパルメは所有者がワインの濾過処理に頑として反対しているシャトーである。
1990 90
このワインは散漫でちぐはぐに見えた期間を過ぎて、より輪郭のはっきりしたものとなった。暗いプラム/ガーネット色をしており、甘いノーズは焼いた果実、スパイス箱、お香、甘い甘草と混ざり合ったいくらかのチョコレート、プラム、ブラックチェリーを思わせる。このみずみずしい、酸の弱い、ビロードのような舌触りをしたワインは十分な飲み頃に達しているが、適切に保管すればこのレベルのまま少なくとも5-10年は持ちこたえること請け合いである。本来の率直な、甘美な深みが見られる。非常にセクシーな目が開いたスタイルをしている。予想される飲み頃;`2012年
テイスティング: 2012年11月16日
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