劣化したワインを買わないようにするには

楽天のワインショップの中には正規輸入ではなく並行輸入が多い。
正規輸入品と並行輸入品の違い
正規輸入 メーカーから日本の代理店が輸入を行い,国内の正規販売店が流れる。正規竜瑀通過程をたどるので販売価格は大きく値崩れしないし、また大きく値上げもしない。
逆に並行輸入は、海外で流通する予定の品もしくは海外で流通していたものを、業者が買い付けて輸入されたもの。同じ商品でも正規輸入品よりも安く手に入ることもあるし、人気商品は、かなり高い値段をつけて売られることもあります。
ワインは当然ながら保管状態によって品質が悪くなることがあります。当然蔵元から搬出されるときが一番良い状態だとすると、それ以後品質は低下して行きます。長い旅を重ねれば重ねるほど、温度管理が悪い状態が続けば続くほど品質は低下して行きます。
ワインの輸送経路が一番短時間、短距離である正規輸入製品の商品の質はある程度保証されることが多いのですが、並行輸入品はどこを経路して、どのような保管状態であったかによってどんどん品質が落ちて行きます。
特にワインの場合は、保管状態がよい国、ワインの扱いを熟知した国を経由したものは問題ないことが多いのですが、そうでない場合は急激にワインの品質が落ちる可能性が高いのです。
その最たるものが、イギリスとアメリカです。イギリスで保管されたワインは比較的状態が良好に保たれているものですが、アメリカは最も危険な国の一つです。フランスから輸出されたワインが、おそらく船でアメリカの東海岸に着いてそこからの輸送が問題と考えられます。リーファー輸送などはアメリカでは全く考えられないと思います。その後の保管状態も州毎に気温が違いますから、日本のような細やかな管理がされているわけがありません。
地球温暖化のせいもあり、ニューヨークで買ったワインですらワインが吹きこぼれていることが多いので、それより南の州や、西海岸で保管されたワインの品質は保証できないと考えてよいでしょう。でもアメリカではカリフォルニアのワインが売っているし、品質も悪くないじゃないかと考える人がいます。でもカリフォルニアのワイナリーから搬出されて日本まで来るワインは、日本の商社が管理していると考えられます。つまり正規輸入品はアメリカ産のワインでも他のニューワールドのワインでも品質が保証されていると考えてよいでしょう。でも平行輸入のワインはそうではありません。特に並行輸入で買うワインはとくにフランス産と考えられますから(人気が高いので)これが、暑い国を回って日本に輸入されてきたもは大変リスクが高いのです。
以前にも失敗した経験があるのですが、安くて美味しそうなので当たれば儲け物と思って買ったのですが今回も外れました。深く反省しました。
アメリカからのワインの見分け方。
エチケットの下に貼ってある白いラベルにワインショップが書かれている場合は、明らかにアメリカ周りのワイン。
他は見分けがつかないので、ワインを買う時に、正規輸入品か平行ものか、平行ものならどこから輸入したものかを問い合わせるしかないのが現状です。ただワインショップによっては、好んでアメリカ周りのワインを売っている所があるのでそう言うお店と思ったらそこから買わないのが得策です。
時にワインショップで蔵元直送と書かれてある場合は、ワインを作った蔵元が保管してあったものを直接買い入れたものだから安心である。ある意味高級なワインほど、出所がはっきりしたものを買わなければ行けない。少し高くてもその方が安心と言うことである。
これは、アンリ・ジャイエのワインを買おうとした時にも言える。これは、偽物が多いので有名なのだから。最近もアメリカのオークションで偽物を大量に売っていたことが見つかっている。その中に大量のアンリ・ジャイエの偽物が入っていたらしい。
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