外観 エッジにオレンジがある、輝きのあるルビー色
香り 赤い果実、ナツメグ、スミレの花、茸、スーボア
味わい 奇麗な酸と甘さのバランスがよい。柔らかくすこし濃厚な液体が口の中に広がる。タンニンはこなれている。酸は適度にあり、熟した赤い果実を口のなかにふくんでいるようだ。やや凝縮した果実感、タンニンなども余韻にある。
これは、ややヴォルネにしてはやや強めのスパイスを感じる。味わいも強めである。これが、ダンジルベルによるものか、フルミエがポマールに接しいているせいかわからない。
クライブ・コーツは、シャンランとフレミエには、確かに筋肉質でtたくましさがありポマールと接していることを示していると書かれている。なるほど、感じたことは合っている。
マルキ・ダンジェルヴィーユ ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
ダンジェルヴィルのワインは、私を含めヴォルネを愛するひとにとって、ヴォルネの本質と、あるべき姿そのものと言ってよい。繊細でかぐわしく、溢れる気品を漂わせながら、長命をさせる骨組みも持っている。フレミエはアメリカに輸出されないものの,この畑の真価が見られる。
ヴォルネ ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
ブルゴーニュのことを全く知らず、作り手も作柄もぶどう畑も見当がつかなえれば、コート・ドールのどの村のものよりもヴォルネを買うのが最も手堅い選択である。これは、村の作り手達の水準が並外れて高いせいでもあるが、ヴォルネそのものが比較的せまく、日照と土壌とがほぼ全般に優れているからだとも言える。ワインライターにとって、つまり私にも、ヴォルネの素晴らしさを誉め称えるのはこの上ない喜びである。シャンボール・ミュジニを別として、これほどピノ・ノワールのかぐわしさと繊細さを兼ね備えた、心そそるブルゴーニュはないからである。
ヴォルネ フレミエ ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
他の多くに比べ、不思議と繊細な、熟成の早いワインを生む畑。その理由はおそらく、とういよりはどうみても、地質によるものだろう。ヴォルネの村の北端からはオクスフォード階と言われるチョーク質の土質が帯状にのびてきて、全部ではないがフレミエの地下をほぼ貫いている。興味深いのは同じ土層がポマールのジャロリエールにも部分的に及んでいることで、ここでも軽めといってよいワインができる。
テイスティング: 2013年1月13日
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