Château Cheval Blanc シュヴァル・ブラン 1986
外観 エッジにオレンジのかかったガーネット色
香り 熟した果実、土の香り、動物の香り、ジビエの香り、スパイス、少しミント
味わい やや甘さを感じさせるねっとりとした液体。カベルネ・フランの要素は少なめ。軽くミントの味わい、こなれたビロードのようなタンニン。酸は控えめ。非常に複雑な味わいである。グリセリンの濃度が高いねっとりした味わいは、シュヴァル・ブランの特徴だろう。余韻は長く甘くねっとりとした液体が長く続く。
カベルネ・フラン58% メルロ42%
パーカーの評価は、非常にタンニンのレベルが高いと言われるが、現在では非常にこなれている。柔らかなタンニンを感じる。待った甲斐がある、ただ、いつも香る熟成したカベルネ・フランのかぐわしい香りが控えめである。どちらかと言えばシュヴァル・ブランらしくなくサン・テミリオンらしい香りである。メルロの熟せした香りが強い。これは、1986年はカベルネの年だが、右岸はそう言うわけにはいかなかったのだろう。カベルネ・フランの配分が例年よりも減らしているのかもしれない。
ボルドー 4版 パーカーから
1986 89?
いくらか若々しい所が特徴的な、タンニンのレベルが高く、汁気の多さと中身に欠けるワイン。やがてはバランスに欠けていることがわかるだろう。このワインは、プラム、イチジク、チェリー、土っぽい、ミネラルなどの趣のある、ミディアムボディのワインだが、フィニッシュにはタンニンが突出していて、魅力を半減させている。とは言え、このワインには若々しさと精力が感じられ、兄貴分の1985年や1983年より魅惑的だ。予想される飲み頃~2011年。
1986
ボルドーでは収穫量が非常に多い年
北メドック、サン・ジュリアン、ポイヤック、サン・テステフのカベルネ・ソーヴィニヨンにとっては文句なしで偉大な年だった。
夏は乾燥した暑い年。カベルネ・ソーヴィニヨンは並外れたコクや力強さを持った。9月中旬の雨は干ばつを緩和する物だったが、9月23日降った洪水のような雨は、凶暴でボルドー市、グラーヴ地方、右岸の主要なアペラシオンであるポムロールとサン・テミリオンを打ちのめした。
そのため、9月末頃から収穫を始めた摘み手は水ぶくれしたメルロと未熟なカベルネを目にする。したがって収穫のほとんどを10月5日以降に行ったかハヤ積みしたメルロや、9月23日から10月4日の間に収穫したカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンを最終的なブレンドから排除している。
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