Château Cheval Blanc シュヴァル・ブラン 1999

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ChevBla1999.jpg外観 濃いめのガーネット色
香り まだまだ閉じている。熟成した果実、メルロー、カベルネ・フランの熟した香りはあるが、飲み終わるまで開いてくれなかった。
味わい 柔らかい液体で、酸も程よく感じる。タンニンもこなれている。ミントは軽めに感じる。果実の凝縮感は低めでなにか濃縮感にかける。余韻も長いが、軽くねっとりとして旨味もある。

今まで飲んできたシュヴァル・ブランに比べるとどちらかと言えばドライでやや軽めな感じがする。最も最も液体の旨味、ネットリさがあって良いはずなのだが。

メルロ59%、カベルネ・フラン41%

1999 93 パーカーポイント 
超大作を超えたメンソール、なめし革、黒系果実、甘草、モカを思わせるブーケがあり、ミディアムボディで並外れたエレガンス、純粋さ、甘い、硬さや角のない、調和のとれた風味を感じさせてくれる。フィネス、魅力、凝縮感のある継ぎ目の無い美酒1999年は、比較的若いうちから飲める、興奮させられるシュヴァル・ブランだ。

1999
9月に雨が降ったこと。サン・テミリオンでは9月5日に雹の嵐があったが、シュヴァル・ブランはポムロールに近く被害はなかったようだ。他のシャトーでは逆浸透膜なり真空蒸発法なりを利用して水分除去を行っている。
8月、9月は極めて暖かかったこと、そして9月降った雨の影響で、多くのワインはしばしばあまり中間部がないと言う言葉が使われている。
多くのシャトーは雨でびしょ濡れになりながらもぶどうを収穫しようとしのたのだが、熟しているけれど水っぽいぶどうからできるだけ多くの風味を抽出しようとして1つの問題を経験することになった。色やアロマ、タンニンは良好なのだが、中間のふくよかさや汁気の多さ、魅力、心地よさがなかった。

パーカーは、シュヴァル・ブランには良い評価をしているが、1999のシュヴァル・ブランを飲んで感じた中間部の軽さはまさにボルドーヴィンテージの特徴のような気がしてならない。


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テイスティング: 2013年4月28日
My Rating(評価): 13/20
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