Gevrey-Chambertin 1erCru Clos Saint-Jaques Fourrier 2006 ジュヴレイ・シャンベルタン クロ・サン・ジャック フーリエ

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Gevrey-Chambertin 1erCru Clos Saint-Jaques Fourrier 2006 ジュヴレイ・シャンベルタン クロ・サン・ジャック フーリエ

GevChamClStJaFou2006.jpg外観 やや濃いめのルビー色
香り まだまだ閉じている。上品で純粋な赤い果実、ハーブが香ってくる
味わい 強めの果実感と甘さを感じる。酸もやや控えめだがバランスよく入っていて液体の旨味を強く感じる。余韻も長い。クロ・サン・ジャックにしてはまだまだ控えめな味と香りだが、十分に素性の良さを感じさせてくれる。

フーリエのクロ・サン・ジャックなどなかなか手に入らない。すぐに市場からは消えてなくなる。このワインの飲み頃はまだまだ先だと思いながら、ごちそうしてもらえるワインに文句を付けることはない。第一、何年後かに飲ましてもらうことを予約することもできないし。問う言うわけで飲んでしまった。飲み頃はまだまだ後なんだろうな、このワインがピークのときはどれくらいの味わいなってくるか推し量って。

ジャン=マリー・フーリエは、アンリ・ジャイエや、オレゴンのドメーヌ・ドルーアンで修行をして父のペルノ・フーリエより跡を継いだ。醸造法は、最近のブルゴーニュではオーソドックスな、リュット・レゾネ、低収量40hl.ha、厳しい選果、100%除梗、33度以上には上げない発酵、新樽比率は低く20%程度など。


ジュブレ・シャンベルタンの際立った特級のシャンベルタン、クロ・ド・ベースには多くのドメーヌがいて、がっかりさせるられることも多い。しかし特級とひけを取らないクロ・サン・ジャックは、5人の所有者しかいない。アルマン・ルソー、エスモナン、ブルーノ・クレール、ルイ・ジャド、フーリエである。誰もが縦に上下の斜面を所有している。彼らの作りは安定し1流の領域である。そう言う意味では、他のジュブレ・シャンベルタンの特級を買うよりもクロ・サン・ジャックを購入した方が外れがないと言える。
ただ、ルソーとフーリエは普通の特級を遥かに超える値段で売られているので、ゆとりがあって見つけたらすぐ買った方がよいかも。

Clos Saint-Jacues クロ・サン・ジャック
1級の畑であるが、内容は特級であると誰もが認める。アルマン・ルソーは、試飲では、クロ・ド・ラ・ロッシュ、リュショット、マジの後に出す、そしてこれらのワインよりも新樽率が高い。シャンベルタンと同じ土壌の構成の隆起の上にあり、表土も白い大理石土壌でシャンベルタンと同じである。傾斜は、やや外側の周囲では強い。コンブから吹く新鮮な風のおかげで、果実はやや遅く熟す。しかしワインは繊細で優美、豪勢で豊か、フルボディで際立っている。真の深さと立体感を持つワインである。シャンベルタン、クロ・ド・ベーズと比べて、やや豊かで果実味が強いだけで、上品さ、心を踊らせる点ではひけを取らない。明らかに他のすべてジュブレ・シャンベルタンの1級と比べて、抜きん出ている。
the Wine of Burgundy クライブ・コーツより


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テイスティング: 2013年3月30日
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