Beaune-Grèves Parigot 1995 ボーヌ グレーヴ パリゴー

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BeaGrebPari1995.jpgBeaune-Grèves Parigot 1995 ボーヌ グレーヴ パリゴー

外観 エッジにオレンジが入った薄めのルビー色
香り 芳香性は強い。熟成香の中に、赤系の果実が香り。熟成したドライフルーツ、シナモン、スーボアなど複雑な香りが豊かに香る。
味わい ほんのりと赤い果実とバランスの良い酸と旨味がバランスよくある。液体は柔らかくタンニンはこなれている。余韻にミネラルがあり長めである。

熟成した美味しいブルゴーニュのワインの典型である。年代物のブルゴーニュを美味しくそしてお値打ち飲むのに適したワインだ。最近はブルゴーニュのワインが高くなったので、これからはお値打ちワインを探すのも一つの楽しみとしなくては行けなくなった。

ドメーヌ・パリゴー
朝日の当たる東向きの斜面であり、鉄分を含む赤い土壌
除草剤は使わないリュット・レゾネ(減農薬農法)の造り手です。
100%除梗。発酵前に3日間18度でマセラシオン。発酵は開放桶のセメントタンクで32度以下でピジャージュは3回。発酵後26度で12日間ワインを落ち着かせた後12ヶ月間樽熟成(1/3が新樽)。スーティラージュ(滓引き)、清澄を行い丁寧に瓶詰めされます。

ブルゴーニュのワインがわかる マット・クライマーより
1級畑のLes Grèves
ブーズ街道の北側の畑からは重いワインができるとすればこれは明らかな例外と言える。レ・ブレーヴの砂利まじりの土壌は、まわりより軽い舌触りのワインを生むからだ。見事な繊細さと迫力のある風味とがあいまって、プレサンドやクロ・デュ・ロワがあまりもたないものを、つまりフィネスを持っている。

ボーヌ
かつてボーヌの特徴とされていたのものは、いまもかわりがなく、みずみずしい果実味を持つ。ふっくらとした味わいである。こんにちボーヌのちがいと言えば、こうした性質をどれほど持つかにかかっている。正統派のボーヌには、いかさま時代にこしらえられた上げ底のボーヌと違って、みごとに繊細な、洗練された味わいがあるものだ。
優れたボーヌには、テロワールと言うよりもぶどうそのものが現れている。しばしばワインがどれもよく似ているとも評される。だがそれは、同じ漢字が4声とも呼ばれる微妙な発音の違いで意味を異にするのに似ているので、細心に比べればボーヌのぶどう畑の違いはおのずと明らかになる。
ボーヌのテロワールに歴然たる違いがあるかというとそこまで顕著なものでない。複雑な地質をもつ村は多いが、この斜面にはそういう変化がほとんどないからだ。気象面で見ても、東南向きにひろびろと横たわるおかげで多くの畑は似たような日照を受けている。
ごく大づかみな意味でいえばボーヌのワインにも共通なテロワールがあり、濃くてぶどうの風味が強いという特徴が現れる。
ボーヌの畑は二通りに大別することができる。ブーズ街道を堺に南側と北側とにわける。ボマールよりの南側の畑は概ね繊細なワインを生むけれど、決して軽くも薄くもない。アロス・コルトン、サヴィニ・レ・ボーヌの側の畑(北側)からはもっと厚みのある、濃密なワインが生まれがちである。


ボーヌ最高の1級畑の一つに数えられるのがこのグレーヴ。朝日の当たる東向きの斜面であり、鉄分を含む赤い土壌。ワインは豊満でストラクチャーもしっかり。若いうちから楽しめ、なおかつ長期熟成のポテンシャルも備える。

テイスティング: 2013年8月13日
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