Meursault Les Durots Pierre Morey 2007 ムルソー・レ・デュロ ピエール・モレ
外観 やや濃いめのルビー色
香り 鉄分、赤い果実、土の香り、花のかおり
味わい 酸が奇麗で赤い果実味もある奇麗な味わい。余韻に強い乾いたミネラルを感じる。樽のかけ方は控えめで、奇麗な味わいである。白ワインの同じように素材の良さを生かす素晴らしい味わいである。
新樽:20〜40% 熟成:15〜22ヶ月
所有面積:0.27ha
平均樹齢:35年
ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
珍しいムルソーの赤ワインである。それも白ワインの名手ピエール・モレの作である。これはやっぱり作り手が良いのだろう。コート・ド・ボーヌらしいピノ・ノワールである。ムルソーはほとんどが白ワインを生産してるが、アペラシオンは赤でもよい。マット・クライマーのムルソーを読むと昔は赤も沢山作っていたそうだ。しかし白の名声が高くなるにつれて赤ワインを作ることが少なくなったらしい。
マット・クレイマー ブルゴーニュワインがわかる から
かつてのムルソーでは赤ワインが隆盛をみたけれど、いまでは全く見られない。もはやピノ・ノワールはほとんど作られていないのだ。ジェファースンの観察とは裏腹に、ムルソーの赤と白は、どちらも同じくらい潤沢にあったのだが、いまでは赤は白の0.5%ほどしかない。ジェラール・ラヴァル博士によるコート・ドールの葡萄畑とワインに関する歴史と統計を読むと、ピノ・ノワールが当時ムルソーに広く栽培されていたことが明らかで、これを作る沢山の畑を上げながらサントノの赤に付く値段に付いてクーあたり400ないし500フランを下回ることはまれで、良い年には更に跳ね上がるとと言って閉口している。
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