Volnay Remoissenet 1978 ヴォルネ ルモワスネ
外観 エッジにオレンジが中等度入るルビー色
香り 赤い果実、コンフィ、揮発酸、ドライフラワー
味わい 柔らかな液体で、奇麗な酸、後に甘みを感じる。果実味は豊かである。タンニンはこなれているが最後に軽く口の中が乾くようなタンニンを感じる。余韻にフレッシュで甘い赤い果実が長く残る。
ルモワスネのヴォルネイである。村名にしてはしっかりしたできである。それに1978年にしてはブレットを感じさせなく清潔に作ってある。ただ揮発酸はやや高めであるが。それにしても品質はやっぱりルモワスネらしく一定の基準以上でくるところがすごい。
1978年はブルゴーニュでは例外的に良い年とされる。確かに果実味と酸のバランスが素晴らしく良い。今でも生き生きしている。1978は、村名、1級でもバランスが取れて美味しかったが、今後はやはり特級の方に飲み頃が移って行きそうである。ルモワスネは古酒で非常に定評があるからこのヴォルネイでも今でも美味しかったが。
ルモワスネは1877年に創立されたボーヌのネゴシアン。現在の所有者ローラン・ルモワスネはフランス最大のワインショップチェーン「ニコラ」の仲買人を務めた経験もあり、ブルゴーニュのアルマン・ルソーやデュジャック、ジャン・グロ等が尊敬する鑑定眼の持ち主です。その信頼と豊富な資金力を背景に、ブルゴーニュの多くの秀逸な生産者のワインを買い付けることを可能にしています。
彼 の巨大な地下カーヴの中には100万本にものぼる古酒が眠っており、熟成を待って出荷されています。澱引きは基本的に20年に1回程度おこなっています。 これは輸送時に澱がワインに対する大きなリスクとなるとのローランの考えによるもので、最終的にワインを開ける時に蔵出し時と同様の健康な状態を保つため におこなっています。
ヴォルネ マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるから
ブルゴーニュのことを全く知らず、作り手も作柄もぶどう畑も見当がつかなければ、コート・ドールの村の中でヴォルネを買うのが最も手堅い選択である。これは、村の作り手たちの水準が並外れて高いせいでもあるが、ヴォルネの村そのものが比較的狭く、日照と土壌とがほぼ全般に優れているからだとも言える。ワインライターにとって、つまり私にも、ヴォルネのすばらしさを誉め称えるのはこの上ない喜びである。シャンボール・ミュジニを別として、これほどピノ・ノワールのかぐわしさと繊細さを兼ね備えた、心をそそるブルゴーニュはないからだ。
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