Cote Rotie la Mouline Guigal 1992 コート・ロティ ラ・ムーリーヌ ギガル
外観 オレンジがあるガーネット色
香り スパイス、ミネラル、ジビエ、カシスのリキュールが複雑に混じって香る。次第に白胡椒のスパイスが漂って来た。
味わい 柔らかい口当たりで、酸はやや控えめ、タンニンはしっかりありとけ込んでいる。ミネラルの味わいも強い。果実は液体にとけ込んでストラクチュアーは滑らか。余韻に強いミネラルとタンニンのニュアンスが長く続く。
シラー 89% ヴィオニエ 11%
途中から白胡椒のニュアンスが出て来た。シラーにしてはエレガントである。やっぱりヴィオニエが効いているのだろう。しかし、強いカシスやパワーのあるシラーらしいストラクチャーが少なめ。これはやっぱり1992だからだろう。
Côte-Rôtie コート・ロティ
ブドウ畑はほぼ南向きで、斜度60度に及ぶこともある急斜面に広がる。ロティ(ロースト)という名前が示すように、夏は太陽が照りつける。北部の地区では唯一、シラーにヴィオニエを20%までアサンブラージュできr。シラーが色の濃さやタンニンの豊かさを、ヴィオニエが繊細さや豊かなアロマをもたらし、長期熟成能力を持つワインを生み出す。
ギガルの三つ子の兄弟と俗に言われる単一畑のコート・ロティ、ラ・ムーリーヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・テュルクやコンドリューのラ・ドリアーヌはギガルの名声を確固たらしめ、とりわけこのふたつのアペラシオンにおいては他に並ぶもののないほどの地位を築いている。
Cote Rotie la Mouline ラ・ムーリーヌ
ギガルの中では最もヴィオニエの比率(8−12%)が高いキュベである。世界の中で最も強い香りがあるワインである。偉大なヴィンテージにおいては、この世のものとは思えない、ベーコン、トースト、カシス、白い花、ブラックラズベリー、時にプロバンスのオリーブの香りがある。
ヴィオニエと、この畑のテロワールのおかげで、ラ・ムーリンヌは、ギガルの単一畑のなかで最もしなやかで魅惑的な宝である。
1988,1991, 1999がパーカー100点を出している非常に名声の高いブランドである。残念ながら1992はそれほど良い年ではなかった。
樹齢75年の古木を使用。ステンレスタンクを用い、ルモンタージュをしながら4週間の醸し発酵。新樽100%で40ヶ月の熟成。
シラーは、ルモンタージュ、ピジャージュも含めて伝統的な方法で醸造される。アルコール発酵は高温でなされ、発酵桶で、3−4週間くらい行われる。熟成は非常に独特で前例がない。コート・ロティやエルミタージュでは30ケ月以上、コート・ロティ ダンピュイで新樽で38ヶ月、コート・ロティ ラ・ムーリンヌ、ラ・チュルク、ラ・ランドンヌ、エルミタージュEX Votoに至っては唯一新樽で42ヶ月の熟成をさせる。
マルセル・ギガルによると、オーク樽こそがワインの熟成に欠かせない要素であると言う。
ギガル(日本語)のサイト http://guigal.jp
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