Chambertin Clos de Bèze Remoissnet 1998 シャンベルタン クロ・ド・ベーズ ルモワスネ
外観 エッジに軽くオレンジがある澄んだ濃いめのルビー色
香り 最初は還元臭、特に乾燥した新樽の香りが中心。グラスのなかで30分かけてやっと開いてくる。ハイトーンの白胡椒、花の香り、赤い果実、ミネラルなどが香る。この香りは1998年に共通したタンニンと酸が豊富なときに開いたときに香るものだ。
味わい 最初はタンニンが強く苦みがある。まだ味も開いていない。これも20分ほどして次第に甘み、果実味、そしてミネラルを感じるようになる。液体は柔らかく、酸が豊富で、少し果実の甘みを感じさせる。ミネラルは豊富である。余韻も非常に長く、このミネラルと果実のフレイバーが長く続く。
これは、正真正銘のクロ・ド・ベーズだった。本当に味わい深いし、香りも深淵である。ちまたでは、このワインはアルマン・ルソーじゃないかと言われているのだが、本当にどうなんだろう。実際ルソーのクロ・ド・ベーズは飲んでいないからわかないのだが。それにしてもこの品質はただ者ではない。
もっと買っておけば良かったと今更ながらに悔やんだ。
なかなかシャンベルタンにしてもクロ・ド・ベーズにしても本当にその何ふさわしいワインに出会うことは少ない。安いのを買ってしまえば、その値段くらいの美味しさもない、ただ名前だけのワインが多い。
シャンベルタンとシャンベルタン クロ・ド・ベーズの違いとは?
クロ・ド・ベーズの方が斜面は少し急である。ラヴォーの谷から吹く風は、クロ・サン・ジャックやカズティエの1級畑でなく、クロ・ド・ベーズにも涼しい風を送り、ぶどうの成熟を遅くしている。クロ・ド・ベースの表土はより浅く、どちらもプリモーの泥灰質だが、土壌の成分もより白く明るい。
このように、クロ・ド・ベーズがシャンベルタンの北側の畑であることからも、肉付きがよく味わいが濃いのがシャンベルタンで、香りはスパイスのトーンが高く、味わいはシャンベルタンほど雄弁に語らないが繊細で静かな深みがあるのがクロ・ド・ベースだろう。これはワインの師匠の受け売りだが。
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