Volnay Clos de Chênne Ropiteau Frères 1959 ヴォルネ クロ・デ・シェーヌ ロピトー・フレール

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外観 オレンジ、熟成がすすんだうすいガーネット色
香り 妖艶で、香り高い、アルコールがやや酸化しているニュアンスがある、果実というより妖しい香水の香りである。花でも赤くて熟成した香りである。これほど熟成したワインが花のような香りになるのはすごい。
味わい ある甘さを感じるような熟成感がある。アルコール感に少し酸化のニュアンスがあるが、それがよく香っているせいだろう。揮発酸が多いのだろう。タンニンは溶け込んでいる。
1時間経っても香りや味わいは落ちてこない。これほど年月が経っても味が落ちてこないなんてしっかりした作りである。 クロ・デ・シェーヌは実はヴォルネで一番長熟なのである。そして女性的なフィネスが出やすいワインである。

1959はさすが半世紀のうちで最高のヴィンテージである。まだまだすごいのがあるんだ。エチケットも年代を感じさせるのだが、美しいデザインである。クロ・デ・シェーヌは、ヴォルネの1級であるが、このころはまだ1級ではなかったのだろう。A.O.C.ヴォルネの村名付きということになっている。

ロピトー・フレール社は、1848年の創設以来、5代にわたりワイン造りを守り続けてきたブルゴーニュ地方の名門ワイナリーです。ここはもんてりーとヴォルネに自社畑も持っているんだがドメーヌものなのかわからない。ただ、ナンバーも売ってあるので自社畑のものだろう。


Clos de Chênne クロ・デ・シェーヌ
ヴォルネの南端にあり、モンテリに隣接している。
非常に純粋な果実の表現があり、しっかりした酸を持ち、長熟する力がある。構成もしっかりしているが、それは隠されていることが多く、フィネスにあふれている。
厳格で、豪勢さを兼ね備えているが、決して四角張った硬いニュアンスはない。
土壌 バトーニアン石灰岩、痩せた土地、石が多く、やや明るい色、やや斜度がある。

Volnay ヴォルネ
コートドールの中で最も楽しくなるワインができ、期待に応えてくれる村のひとつである。この村に非常に多くの素晴らしく熱心な醸造家がいる。彼らがつくるワインは、コート・ド・ボーヌの中で、ピノ・ノワールのエレガンスと繊細さを言い表すお手本であり、最も香り高く、魅力的な女性らしいさがでる。これはコート・ド・ニュイのシャンボール・ミュジニと似ている。

テイスティング: 2014年11月 4日
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