Cahors Mythologia Primo Palatum 1998 カオール ミトロジア プリモ・パラティウム
外観 エッジに明るい赤色があるがコアは濃いガーネット色
香り 上品ななめし皮、プルーン、スミレ、ドライフルーツ、フィグ、スパイス(エキゾチックな)、土の香り、
味わい 豊かで熟成した果実感、酸のバランスがいい。綺麗で上品な果実感が口の中に広がる。アルコール感も強くない。余韻も長く、スパイス、ミネラル、果実感が長く続く。
アルコール度数13度
コー(マルベック)100%
前回飲んだのはクラシカで1ランク下である。やっぱりこちらのほうが上なんだろう。本当に美味しいワインである。なんだか、ポムロールのいいワインと思ってしまう。柔らかい口当たり、豊かな果実感、バランスの良い酸、余韻も長い。非常にバランスが良くて、上品なワインである。アルコール度数も13度でそれほど高くないのがいい。まだまだ熟成できるワインである。
どこかこのワインは別のランクである。コーのぶどう品種の可能性がわかるワインだ。日本でもこんな風に作ればおそらくこの品種の可能性を引き出せるんじゃないだろうか。
トゥールーズ・アヴェイロネ・中央山塊地区のA.O.C.
ロット川沿いに広がるのがカオール、それよりも南にあり、タルン川沿い、中世の町アルビの近郊に広がるのがガイヤックである、ロット川、タルン川もガロンヌ川に合流する。
さらに、東側に進んだ中央山塊の南西部には、マルシャックを中心として、近年A.O.C.に昇格した場所が揃っている。マルシャックが1990年に昇格、コート・ド・ミロー、エスタン、アントレイグール・フェルは2011年の昇格。
気候 大西洋の海洋性の影響と、地中海の影響の両方を受ける。大西洋の影響で、冬も極端に気温が下がることはない。一方夏や秋は地中海の影響で暑く、オタンと呼ばれる暑く乾燥した南西風が吹く。
Cahors
カオールの町を中心に、ロット川の渓谷地帯に広がる。ボルドーより雨が少なく、秋にはオタンが吹き、ぶどうが良く熟す。歴史的にブラックワインと呼ばれたほどに色の濃いワインを産出してきた。コット(マルベック、地元ではオーセロワと呼ばれることもある)を主体に、30%までメルロとタナをアサンブラージュすることができる。爽やかでしっかりした味わいのワインを作り出す。石灰質の土壌では、カオールの中でも最も豊かで熟成能力のあるワインを生み出す。
Primo Palatum http://www.primopalatum.com
創設者のXavier Copelは、カオール生まれ、トゥールーズの大学でワインの醸造学を学び、カオール、ドメーヌ・シュヴァリエで働き、1996に自分自身でワインを醸造するためにPrimo Palatumを立ち上げた。
1996年からカオールを醸造し始めて、ミトロジアが作られたのは1998年から。
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