Meursault Perières Jean-Michel Gaunoux 2005 ムルソー・ペリエール ジャン・ミッシェル・ゴヌー

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MeuPeriJMGau2005.jpgMeursault Perières Jean-Michel Gaunoux 2005 ムルソー・ペリエール ジャン・ミッシェル・ゴヌー

外観 輝きのある淡く緑が入ったゴールド色
香り 白桃、黄桃、林檎、ミネラル、ナッツ、ヴァニラ、スパイス
味わい フレッシュでキレのある酸、豊かで新鮮味がある成熟した果実、強いミネラル感、余韻は非常に長いミネラル、果実感が長く続く

2005年のムルソーである。4年前に買って保管してあったもの。以前に飲んだが、まだ開いていなかった。2年くらいしてしっかりと開いてきた。抜群のバランスである。
フレンシュから、熟成した果実の味わいまで非常に広いくなめらかなグラデーションの香りと味わいがある。ペリエールらしいキレのあるミネラルと酸がこの味わいの秘密だろう。いつも思うのは、作り手で選ぶか、畑で選ぶかである。この作り手のペリエールは、ラフォンのただのムルソーよりもずっと安い。でも今味わうと、テロワールをしっかり感じさせてくれるバランスの良さがある。こうしたワインを味わうとワインを購入してタイミングよく開ける醍醐味を痛感する。残念ながらこのワインはもうない。


ムルソー レ・ペリエール The Wines of Burgundy クライブ・コーツから
ここは、すぐ隣が、ピュルニー・モンラッシェのシャン・カネとコンベットである、ピュルニー・モンラッシェの境界にある。驚かずとも、ペリエールのワインには、ピュルニーの要素がある。ムルソーの1級のワインのなかで、最もミネラルがあり、硬く、溌剌としている。花の香りもある、が、それはレ・ジュネヴリエールやシャルムとシャルムと同じではあるが、ここの花は、蜜と言うよりは、リンゴの花、アカシア、スイカズラである。その香りは総てトーンが高いのである。それにもかかわらず、ペリエールはおそらくムルソーの1級で最もエレガントであり長熟である。ピークのときは、バタールやビアンヴニュと確かに同等の明るい輝きを持つ。またこれも確かだが、シュヴァリエやモンラッシェのような力強さはない。

ムルソー レ・ペリエール Les Perriéres ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
もっともすぐれたムルソーは間違いなくペリエールをおいてほかにない。ムルソーに特級があるとしたら、さしずめペリエールだろう。熟成を重ねたペリエールの優品は、ル・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュと肩をならべ、ブルゴーニュの白ワインのなかでもっとも深遠な味わいを持つ。ペリエールには、ひときわ濃厚なシャルム、ジュヌヴリエールにおとらぬ深みがあるが、その引き締まった趣は両者に見られないもので、それゆえもっとも強靭な味わいのムルソーと言える。クリマの名が複数のとおり、ペリエールにはいくつもの副区画にわかれる。すなわち、ブドウ畑はほとんど石切り場と言ってよく、粘土層や窪地にわかれ、そこここで小さな畑となっているからだ。ペリエールは仕切り場の意味。

テイスティング: 2015年8月21日
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