Volnay les Taillepieds Montille 1999 ヴォルネ タイユピエ モンティーユ
外観 澄んだやや濃いめのルビー色
香り 黒い土っぽいスパイスで深みのある香り、黒赤系の熟した果実、アニス、シナモンなど
味わい 最初はエレガントで美しく、次第に濃く男らしくなってきた。酸は豊かで果実味もしっかりある。綺麗なワインであるが、最初の上澄みの感じが続いたら素晴らしかった。余韻は長い。綺麗な酸とミネラルが長く続く。
モンティーユの作りはどうなんだろうか。ヴォルネの代表的な作り手である。
最小の補糖で、ピュアなワイン、以前はエレガントとされるヴォルネイでさえいつ開くかわからないとされれていたからやっぱりこのヴィンテージはそうした強さ、硬さが残っているワインだろう
やっぱり1999年当時は抽出が強かったか。もう少しゆるい抽出の方がヴァルネらしいエレガントなワインになりそうだ。モンティーユの1990年代は、飲み頃にしっかり入っているが、エレガントさを求めるならもう少し待ってから飲んだ方が良いかもしれない。先代のユベール・モンティーユから、息子のエティエンヌに1993年から次第に移行して1995年には主導権が移っていたそうだ。
1996, 1999年のモンティーユのワインは、あと5年以上封印した方が良さそうだ。
2014.11.1にユベール=ド・モンティーユ Hubert de Montille 氏が死去された。彼の1999年のポマール リュジアンを友人と飲んでいるときに心臓発作出なくなったそうだ。
ヴォルネ、タイユピエ
タイユピエ(足切り)という名前の通り、非常に険しい斜面の場所である。ヴォルネのほぼ中心にあり、南側にクロ・デ・シェヌ、東側の下斜面にシャンパンがある。
クライブ・コーツのThe Wines of Burgundy より
ヴォルネの中心を横切る道よりも上の一続きの斜面は、地質上すこし異なり、多くは単独所有されている。この中でもタイユ・ピエは完璧なヴォルネになり得る。ボディは豊かで、美しいテキスチュアを持ち、非常にエレガントである。他のクリマは若いときはすこしタンニンが強く、エレガントな所を隠している。しかしこれらの畑は道路の反対の畑(シャンパン)比べると頑丈さも重さもない。そして非常に優雅に熟成する。
マット・クレイマーには対ユピエの記述がない。どうしてだろう。
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