Chateau Pichon Longueville Contesse de Lalande 1959 シャトー ピション・ロングヴィル・コンテスト・ド・ラランド
外観 全体にオレンジが入ったガーネット
香り ドライフルーツ、トリュフ、様々なスパイス、甘い果実、土、ハーブなど。
味わい 滑らかで澄んだ液体である。タンニンは溶け込んでいるが果実感は豊かにありしっかりとしたテキスチュアを感じる。アルコール度は中程度。酸は中等度。余韻はトリュフ、スパイス、ドライフルーツとともにミネラルが一緒になりとても長く続く。
50年以上経っているワインとは思わせない力強さがまだある。若々しいミントや針葉樹の香りは消え、豊かにトリュフの香りがする。果実の香りもまだある。さすが59のヴィンテージである。ラランドの上品さもありさすがいいシャトーのワインは違うと感じてしまう。
ただ、このピッションには理由があるがあるかもしれない2005年にシャトーでリコルクされているのだ。エチケットもピカピカである。当然蔵出しの時に貼っているのだから。
今でもネットにはたくさん売っているが、おそらくこのロットがたくさん日本に入ってきたのと思われます。そういう意味ではかなり品質保証できるワインでしょう。
リコルクは、シャトーやドメーヌで管理されてきた古いヴィンテージのボトルの目減り分を補充し、古くなったコルクを打ちかえることです。これによって目減り分が補充されて、また長期間補完できるようになります。おそらく香りのチェックもされているのでブショネのリスクも減ります。では、足しているワインはどんなワインなんでしょうか?当然シャトーのワインです。ですが、ヴィンテージが同じものが足されるのかが問題です。どこかのドメーヌでは、若いワインを足していると噂されることもあります。それによって古いワインなのにどこか新しい感じがするのです。
このワインはどうでしょう。若い感じが混じった不思議な感じはありません。全体に熟成した一体感があります。当然ボルドーのシャトーですからボトルの数もたくさんあるので同じヴィンテージのものを目減り分を補って蔵出しして売るのが普通でしょう。
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