Nuits-Saint-Georges Les Damodes Léchenealut 2008 ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード レシュノー
外観 やや濃いめの澄んだルビー色
香り フレッシュな赤い果実、土、石鹸、ミネラル、すっと抜けるミントような香り、真ん中のトーンにぼんやりとしたイメージがあるんだが、なんだろう。
味わい 綺麗な酸とフレッシュな赤い果物、柔らかなタンニン、酸はやや高め、赤い果実と黒い果実がバランス良くあり、余韻は長い、
うっとりとする上品なワイン
獣臭、ムスクのような香りはまだ少なめで、綺麗な石鹸のような香りがある割に、味わいにやや深みがあり、ボーヌにある強めの石灰のようなあじわいではない。2008年のブルゴーニュワインはそろそろ飲めるようになってきた。それを試すように少しづつ開けているのだがやっぱり僕好みのおいしいワインばかりである。酸がキレイでフレッシュな果実があって、ややスケールの大きさはないが、スマートで上品である。
アルコール度数13%
村名のニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモードが、2011年より1級レ・ダモードになった。レ・ダモードの区画は、ヴォーヌ・ロマネに隣接する東向きの畑で、下にオー・ブド、クラ、リッシュモン、オー・ミュルジェが横に並んでいる。これらの畑は、コンプラシアン地層のピンクの泥灰岩である。レ・ダモードは、表土は少なく、より崩れた岩が表面に現れている。オー・ミュルジェは、より砂礫が多い。レ・ダモードは他の4つの畑に比べてより軽くなりやすい、オー・ミュルジェまで南にいくと、豊かな肉質のボディになるレ・ダモードは、ヴォーヌ・ロマネと隣であり、そして上の斜面なので、力強いニュイの南のクリマとは性格を異にし、フローラルな香りや喉越しの滑らかさなど、ヴォーヌ・ロマネに通じる優美さを感じさせる。
フィリップとヴァンサンのレシュノー
フィリップとヴァンサンのレシュノー兄弟が運営するこのドメーヌは、1986年創業の若さながら瞬く間に高評価を得て成長した。今はなきモランというネゴシアンで働いていた父、フェルナンがふたりに残した畑はわずか3ha。それを18アペラシオン(年によって変動あり)、およそ10ヘクタールの規模にまで拡大させたのだ。
ブドウ栽培は事実上のビオロジックで、いくつかビオディナミ的な調合物も使っている。しかし、認証を得るつもりはまったくない。
醸造方法をみると、原則的に100%除梗だがヴィンテージとクリマによってはいくらか梗を残す。10〜12度の低温マセレーションを4、5日続けた後、自然にアルコール発酵。トータルで3週間のキュヴェゾンを行う。
その後、およそ16ヶ月の樽熟成。村名ワインでも新樽率は50%と比較的高く、ニュイ・サン・ジョルジュを例にとると1級レ・ダモードは70%、プリュリエは100%に上がる。これだけ高い新樽率も、ワインの凝縮度に自信があるからにほかならない。
コメント