Chateau d'Aydie Madiran Pierre Laplace 2010 シャトー ダイディ マディラン ピエール ラプラス
外観 非常に濃いエッジが紫のガーネット、
香り スミレ、黒い果実、リコリス、薬草、ヴァニラ、あまり強すぎない木樽などの上品な香り、
味わい 最初に強いタンニンを感じるが、酸も中等度以上あり、豊かな果実味がある。液体の粘性は中等度、最後に細かなタンニンを感じるが、渋みなどはあまりない。タンニンは砂のような質感があるが色の濃さに比べて渋みはかなり少なめ。余韻は長め、フレッシュな果実味などが最後まで感じる。
アルコール度数14.5%
香りの中に、リコリス、強めの薬草のような香りがあるが、それ以外は意外と綺麗な香りである。樽の香りで上品に仕上がっている。タンニンは砂のような質感があるが色の濃さに比べて渋みはかなり少なめ。
アントシアニンは強く、非常に濃い色をしているが、思ったよりも酸がある。奥にちゃんと綺麗な果実のフレッシュさがある。
この色の濃さと柔らかな舌触りの格差は、どこから来るのかといえば、ピエール・ラプラスがミクロ・オキシジェーションの使い手であるというところである。
どうしてか南西地方のワインは非常に色は濃いしアルコール度も高いけれど、ローヌやラングドックのように飲み疲れしない。これは、ブドウ品種によるものだろうか、それともマイクロ・オキシゲネーションしているからだろうか。
マディランはこれから来そうである。特に、ボルドー、ブルゴーニュが高騰している中で、こうした個性のある品種、モダンな作りそしてプロシアニジンの効果が人気を得ていくのだから。
ピエール・ラプラス
ラプラス家は1759年に遡る伝統ある生産者という顔と、ミクロ・オキシジェーションという最先端の技術を開発してマディランに革命を起こした革新的な造り手という二つの顔を持ちます。ときわ優れた滑らかさと気品あるタンニンの存在感はマディランでも群を抜くと評価されている。
シャトー ダイディ マディラン ピエール ラプラス
最上区画のタナを使って造られるオーク樽のマディラン。
タンニンが豊富で、完熟した果実の風味と重厚なコクが素晴らしいこの地方屈指の銘醸ワインです。
シャトー・ダイディのサイト http://www.famillelaplace.com/en/
Appellation : AOP Madiran
Terroir : The wines come from vines 30 years old on average. They are planted on slopes that are:
• clayish-calcareous... Terroir de Saint Lanne
• clayish-gravelly... Terroir d'Aydie
• clayish with a rounded pebbles... Terroir de Moncaup
Grape varieties : Tannat
Vinification : Hand harvesting. Cold pre-fermentation maceration (10 to 12°C) for five days in wooden tanks. Long maceration for 30 days. Vinification at 25°C. Extraction by crushing and pumping over.
Aging : Aging in oak tuns and barrels (12-15 months). Bottling after aging for 20 months.
Tasting : Deep, intense ruby red. Fine, elegant and complex on the nose, with a blend of black fruit and coffee aromas.
A very rich attack followed by a quite mature consistency and silky tannins. Fine, precise woody mouth aromas. An exceptional Madiran, powerful and complex, with unusual potential. This wine can very easily be kept for 7 to 10 years.
Food and wine combinations : Serve at room temperature with game (pigeon stew, boar stew), duck breast, red meats (grilled rib goat cheeses of beef) or Pyrenees goat cheeses.
南西地方
ピレネー地区
ピレネー山脈を望む場所から、ピレネー山脈の麓までに散財する。土着品種を多く栽培しており、マディランはタナを主体とし、ジュランソン、パシュラン・デュ・ヴィク・ビルはプティ・マンサン、グロ・マンサンを主体とする。
Madiran, Pacherenc du Vic Bilh, Pacherenc du Vic Bilj Sec
ピレネー山脈の上流にルルドがある渓流ポー川沿いに位置するアキテーヌ地域圏。
マディランとパシュラン・デュ・ヴィク・ビルは同一の生産地域で、ポー市の北東に広がる。土壌は粘土石灰質。赤のA.O.C.マディランは、タナから熟成能力を持つワインを生み出す。カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、フェル・セルヴァドゥをアサンブラージュすることもある。白のA.O.C.パシュラン・デュ・ヴィク・ビルは、プティ・マンサンとグロ・マンサンを主体に辛口と半甘口を作る。
タナ Tannat
力強く、タンニンが豊かな品種である。フランス南西地方で栽培されているが、ウルグアイでは多く栽培されていて、最近は世界的に広がる傾向のある品種である。
ポリフェノールの中で、生理活性ポリフェノールであるプロシアニジンがタナに多く含まれていることが発表されてから人気が出て生きている。とくにマディランの地方で長寿で有名なのである。
中等度実り期間、やや樹勢が強く、一般にブドウの枝は長めに剪定、仕立てられる。虫にはやや弱く、灰色カビ病にも弱い。大きな房ではあるが、小さなサイズから中ぐらいのサイズの果実である。
プロシアニジンの効果でタナの人気は上がってきている。タンニンを和らげることで知られるマイクロオキシゲネーションは、マディランでタナのために開発された醸造法である。
タナは当然タンニンが強く渋みも強いのでマイクロオキシゲネーションなどの現代的な手法が使われないところでは相変わらず渋みが強いワインである。
タナが良く栽培されているのは、フランスの南西地方以外ではウルグアイである。
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