Nuits-St-Georges Rouget 2001 ニュイ・サン・ジョルジュ エマニュエル・ルジェ
外観 淡いルビー色
香り 揮発酸、赤い花、
味わい 揮発酸からくるのか酸が強め、果実味もある、タンニンはこなれている。
やられた。ルジェの評判は良く知っていたが、いままでは耐えられないほど揮発酸が高いワインには当たっていなかったが、これはダメである。最初は揮発が高いが飲めると思ったが、すこし温度が上がっただけでダメである。これ以上は飲めていないので詳しい評価はしていない。
2001年のクロ・パラントゥーが本当に良かったのでこれも期待したんだが、ぜんぜんダメである。同じヴィンテージでこれだけ違うとは。本当に残念である。
同じ作り手がこれほど違うものを、同じヴィンテージで作るとは思いないやっぱり2001年のクロ・パラントゥーはジャイエが作ったとまた思えてきた。
揮発酸
ワインにある揮発酸には酢酸、葉酸、プロピオン酸、ブチル酸等あります。酢酸以外の物質はほんの少量しか含まれておらず、ワイン中の揮発酸の主要な要素は、酢酸です。これは、Acetobacter酢酸菌によるアルコールの酸化です。
揮発性のエステルである酢酸エチル
酢酸エチルとは、CH3COOCH2CH3 有機化合物で、酢酸とエタノールが脱水縮合したエステルである。シンナー・ラッカーなど塗料の溶剤として利用される。マニキュアの除光液として、アセトンなどと並び多用されている。パイナップル・バナナ等天然の果実油の中にも広く含まれる果実臭成分の一つであり、エッセンスなど食品添加物の成分としても利用される。
酢酸エチルは、殆どが好気性の酢酸菌によって生成されたものです。特に樽貯蔵中に空隙が存在したような場合は高い頻度で酢酸菌の汚染が見受けられる。
とういうことで、ルジェの樽熟成中の管理が悪かったとしか言えないのかもしれない。それにしても安くないワインである。もう1本あるがどうしよう。誰かの揮発酸の香りの勉強用にとっておくか。それにしても高価な教材だ。
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